Sunday 30 December 2018

課税所得の圧縮による副作用

先日、iDeCo について拠出額上限の日英比較をしましたが、
NISAの日英比較をする前にふと疑問に思った事があるのでここにメモします。

英国では、年金へ資金を拠出する主な目的は、
もちろん節税と老後資金の形成の為です。

ですが、もう一つ忘れてはいけないのは、
年金に資金を拠出する事によって節税するという事は、すなわち
「課税所得を圧縮することによる節税」であるという事です。

つまり、日本で人気の住宅ローン減税とかふるさと納税とは
性質が異なります。

そして、「課税所得を圧縮する」事による副作用を忘れてはいけません。

まずパッと思い浮かぶのは、これから住宅ローンを借りようとしている人の場合。
年金拠出で節税のやりすぎは、ネガティブな副作用が起こると思います。

通常、住宅ローンの申請には所得を証明する書類を提出しますが、
それに課税証明を使用する場合、課税所得を圧縮する事によって、
住宅ローンで借りられる上限額が下がってしまいます。

自営業で住宅ローンを借りようと計画している人が、
数年間は、確定申告にてわざと税金を多めに払って(収入を多く見せて)
住宅ローンの審査に備えるというのは、クラシックなテクニックです。

住宅ローンを借りていない人は、いくら節税のためとはいえ、
多額を年金に拠出するのは得策ではないと思います。

この辺り、日本の銀行の審査はどのようにして行われているのでしょう?



もう一つは、Child Benefit (児童手当)を受けている人の場合。
こちらは、ポジティブな副作用でしょうか。

英国にも、日本で言う子ども手当てのようなものがあるのですが、
年収5万ポンド(約7百万円)を越えると、この手当てが段階的に削減されていきます。

なので、もし、近い将来に住宅ローンを借りる予定がない。
もしくは、借りるとしても、5万ポンド未満の年収ベースで借りられる金額でOK
という人で、子どもがいる人の場合、年収5万ポンド未満になるように
年金に拠出するというのも、一つの手です。

日本の場合はどうなのでしょうか?

素朴な疑問なのですが、iDeCoに拠出したら課税所得が減るのであれば、
所得制限のある各種給付金や、特に今問題になっている、
高等教育の無償化に係る所得制限などについて、
例えば、所得制限のラインギリギリちょっと上くらいの人が、
iDeCoに拠出する事によって所得制限内まで課税所得を減らす、
というのはアリなのでしょうか?

もしアリなら、所得制限のラインギリギリちょっと上くらいの人にとっては、
検討の価値ありかと思うのです。

日本はケチだから、無理かなあ?

Saturday 29 December 2018

日本の投資推進制度(iDecoとNISA)はせこすぎる ①。

金融資産を貯蓄や保険で持つ傾向にあり、投資には消極的な日本人。

日本経済を盛り上げる為にも、是非とも日本国民の金融資産を
株式市場へ流入させたい日本政府としては、
金融資産を投資に振り分けることによって節税できる制度、
iDeCoと NISA を導入して国民の投資を奨励しているようですね。

その気持ちは分かります。
英国だって同じようなことしてるから。

でも、思うのです。

日本のiDeCo と NISA は、せこすぎる!

まず、iDeCo。

ちなみに iDeCo とは、個人型確定拠出年金の略称です。

確定拠出年金は、英語でDefined Contribution なので、
De と Co はそこから来たとして、i はどこから来たんだろう。

まあ、それは置いといて。

確定拠出年金とは、毎月一定金額を年金に拠出

拠出したお金は、将来受け取り可能な年齢に達するまで手をつけられない。

その代わり、拠出した金額に関しては所得税が非課税

拠出した資金は通常、投資に回すのですが、その運用益も非課税
受け取り可能な年齢に達して運用資産を受け取る際にも、
(ある程度)税金の優遇を受けられる。

早い話が、所得税の支払いを先送りする事ができる制度です。

そして、大半の人々は定年後の収入は現役時代より少ない、
つまり、所得税額も少ないので、税金を先送りをする事によって、
生涯支払い所得税額を減らす事ができるのです。

プラス、資産を受取る際の税制優遇がおまけについてくる感じですかね。

とても良い制度だと思います。

ただし、拠出した資金は、受け取り可能な年齢に達するまでは
ないものとして考えなければならないので、あまり若いうちに大きな金額を
拠出してしまうと、その後の長い人生の間に、
「しまった!」と思うことがあるかもしれません。

若者は、あまり大きな金額を拠出しない方が良いと思いますが、
少額で長期間投資の練習を始めるきっかけとして有効かと思います。

とても良い制度なのです。
良い制度だとは思うのですが、、日本のこの制度は、ちょっとせこい。。。


英国にも同じような制度があります。
日本と英国で、この制度を比較してみると。。。

英国では、年間の拠出金額の上限は、年間 4万ポンド(約600万円)、
もしくは自分の年収額かの低い方です。

つまり、自分の税引き前の年収が600万円で、
今はこのお金必要ないという事であれば、
極端な話、全額年金に拠出してしまえば、支払う税金はゼロです。

まあ、実際に年収全部を年金に拠出している人には会った事がありませんが、
年収の三分の一くらいを年金に拠出してる人は知ってます。

そして、高額所得者には、年間 4万ポンド(約600万円)くらい
年金に拠出するのは平気な人も多々います。

ただ、非課税で拠出できる金額には、生涯の累計にも上限があって、
生涯累計の上限は、103万ポンド(約1億4400万円)です。

これも、普通の人にはあまり超える心配はない上限です。
でも、高額所得者には越える人もちらほら。すごいなあ。

さて、一方、日本の制度はどうでしょうか?

拠出金の上限は、職種によって異なるようですが、
一番多い自営業者で月6万8千円(年間81万6千円)、
公務員や会社員だと、月々1万2千円(年間14万4千円)とか
2万3千円(年間27万6千円)とかの世界なんですね。

英国とは、一桁違います。

生涯の拠出金額には上限はないようですが、
年間の拠出額の上限が一番多い自営業の人が、
上限いっぱい40年間拠出したとしても3千3百万円、
英国に比べたら、1億円違います。

拠出金の上限金額=個人所得税が非課税になるかもしれない金額

こう考えると、英国は太っ腹だなあ、としみじみ。

英国は日本より所得税率が高いので、年金拠出による非課税金額が増えた場合に、
失う税額は日本より大きいのですよ。

というか、日本がせこい

もちろん、年金に拠出してしまと、その資金は「今、使えるお金」ではなくなるため、
税金が安くなるからと拠出しすぎるのは問題です。
(それは、住宅ローンの繰上げしすぎて生活が苦しくなるのと同じ感じですね)

上限金額が上ったと言って、皆が上限一杯まで制度を利用する必要はないのです。

さて、次はNISAについて比較します。

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Thursday 27 December 2018

スマホ落とす人って多いですよねえ。

落としてなくすとかじゃなくて、
物理的に落として、こわす。

特に画面のスクリーン。

なまじ、ヒビが入っても使えるから、
「バリバリですね」っていうのは状態で使ってる人が、かなりいる。

スクリーン替えるのが高いっていうのも原因の一つだと思うけど、
もう一つの原因は、iPhone とか、iPad とかは、シンプルでカッコイイだけに、
かなりツルッとしていて、落とす人が多いんやと思うのです。

なのでiPhone や iPad  ユーザーは、彼らの大切なiPhone/ iPad
を落としにくくするようなケースが必須なわけです。

夫(ミャンマー人)は、新しいiPad を買ってハッピーなのですが。
あいにく、古いiPadのケースが新しいのには合わないらしく(厚さが異なるため)
現在、ケースを探し中。


ツルッとしてカッコよくて高額なものを買って、
それがツルッとしていて落としそうで危なっかしいから、
ツルッと滑らないようにケースをつける。

それって、ちょっと本末転倒なのでは?

なんて、思っちゃったりして。

まあ、ちょっと前の日本でも、携帯電話がだんだん小さくなっていった時代に、
小さすぎて無くしそう/カバンのの中で見つけにくいから、
ストラップをジャラジャラつけてた時代があったなあ。

人間って、そんなもんなのです。

もちろん普段は、表面的には、カッコイイものとか
便利なもの求めていますが、結局フタを開けてみたら、
自分には快適なカッコ悪さとか不便さとかがあるのですよ。

Wednesday 26 December 2018

氷河期世代のはじめ、バブル崩壊二年目に就職活動をしたワタシ

ワタシは氷河期世代の初め、第二次ベビーブーム真っ盛りの世代です。
四年制大学を卒業したのですが、当時は四大卒女子の就職は大変でした。

ワタシが就職活動をしたのは、バブル経済がはじけ、
企業が新卒の採用を控えはじめて二年目の年。

新卒採用は控えながらも、企業の根本的な考え方は
まだまだバブリーだった時代です。

当時の企業の女性社員に対する期待は、
腰掛けで働いて、ゆくゆくは男性社員の結婚相手となって寿退職、
もしくは出産退職することだったような印象があります。

バブル時代、男性社員は、まさに「24時間働けますか」という感じで
長時間労働に耐えており、馬車馬の様に働かされていましたので、
忙しくって結婚相手見つけることが出来なかったのですね。
なので、会社が代わりにお嫁さん候補を見つけてたんですね。

なので、女子社員の選考については、
  • 家族構成
  • 自宅通学(学校に自宅から通っているか)
  • 自宅通勤 (その会社に就職した場合、自宅から通えるか)
この3点が、けっこう大きな比重を占めていたかと思います。

クソクラエって感じの条件ですよね。

そして、結婚または出産で退職する事を考えると、
四年制大学卒だと、結婚適齢期までの期間が短すぎる。

いくら腰掛けだとしても、ある程度の期間は働いて欲しいということで、
短大卒が好まれたのですね。


そもそも当時は、育児休暇をきちんと整備・運用している会社なんて
ごく少数だったので、公務員以外で女性が長く働くということは、
イメージしにくい世の中でした。

頑張って勉強して、大学時代までは男子生徒よりも成績も良かったのに、
いざ就職活動となってあからさまに男女差を見せつけられて、
人生で初めて壁にぶつかったというか、悔しい思いしたものです。

もう、四半世紀も前の話ですが。

今の日本では、新卒の就職活動については売り手市場なようですね。
新卒の女性に関しても、男性社員のお嫁さん候補として
採用されているわけではなさそうです。

それでもやっぱり、40代半ば以上の女性が、子育てが一段落して
再就職先を探す場合には、苦労されているようです。

結婚前に正社員での職歴が数年あっても、それは腰掛けとみなされて、
高く評価されないのかもしれません。

でも、今の40代半ばの女性って、新卒で就職活動した時は
腰掛け前提でしか採用してもらえなかった世代なんですよ。

なのに今になって、昔の職歴は腰掛けでしかないから
評価しないって、ひどいと思いませんか?

ワタシは、ひどいと思う。

世の中というものは、基本的に不公平だという事は分かっているけれど、
だから、仕方がないことなんだということは分かっているけれど、
でもやっぱり、売り手市場の時に新卒として就職活動できる年代を、
羨ましく思ってしまう気持ちは隠せません。

せめて、今の日本が、もうちょっと敗者復活戦が可能な社会に
なってくれたらよいのですがねえ。

Tuesday 25 December 2018

長距離フライトの過ごし方(2)ゲーム「2048」

長距離フライトの過ごし方(1)からの続きです。

長距離フライトのお供に最適な、スマホアプリゲームをついに発見!

そのゲームの名は、2048」

ゲーム盤の中で、2と書いたタイルを二つぶつけて4を作る。
4を二つで8
8を二つで16
16から32、32から64、、、と繰り返していって、
2048のタイルを作るのが目標のゲームです。

以前夢中になってやっていて、2048は達成したので、
それ以降すっかり忘れていたのですが、
2048」って、2048以降も4096を目指してゲームを続行できるのです。
そして、ライフにも制限がない。

つまり、エンドレス!

ワタシの大好きな Candy Crush Soda は、楽しいのですが、
ライフに限りがあるのがたまに傷で。。。

なので、最近の長距離フライトではもっぱら2048」
時間をつぶしているワタシです


さて、ゲーム「2048」、やったことがある方はご存知かと思いますが、
一手間違うと、ずるずると負けていきます。

ずっと「間違わない事」が大切なゲームです。

なんか、日本社会を体現したようなゲームでしょ。

そして、以前のワタシは「間違わない事」によって、2048を達成し、
でもその後、とうとう4096を達成する事がないまま、
ゲームへの熱が冷めてしまっていたのです。

4096 があまりにも達成できないので、イヤになってしまったのです。

このゲームの本当の醍醐味は別の所にあるという事に気がつかずに。

2048なら、「間違わない事」によって達成できます。
でも、4096は、それでは達成できません。

4096を達成する為には、一手間違ってしまったとしても、
その傷が浅い場合には、復活する技術を身につけることが必要です。
それが出来るようになって初めて、4096が達成できるのです。

敗者復活する技術

それが、このゲームの醍醐味なのです。




Friday 21 December 2018

長距離フライトの過ごし方(1)

ワタシは飛行機が嫌いです。

なぜなら、高所恐怖症なのです。

なので、窓側の席には座れません。
飛行機の窓からワタシだけがスポッっと落ちるなんて事は
ありえないとわかっているのですが、
わかっていても怖いのです。

座席を指定するときは、なるべく窓から遠い席をとります。
大きな飛行機で、真ん中に島がある場合は、
できるだけ、真ん中の島の席をとります。

もし、飛行機が墜落した場合は、どこに座っていても
皆で落ちていくわけなので、関係ないのですが、
少しでも窓から遠いと、飛行機の中にいる事を忘れることができるのです。

そしてもう一つ、乗り物酔いがひどいのです。

車やバスはもちろんの事、地下鉄でさえ、
よく揺れるラインでは酔ってしまいます。

電車は、普通の特急電車くらいなら大丈夫ですが、
新幹線はちょっとワタシには速過ぎるみたいで苦手です。

なので、もちろん飛行機も酔います。

おそらく、高速移動に弱いのですね。

なので、長距離フライトはとっても苦痛です。

機内エンターテインメントで映画を観ようと思っても、
ヘッドフォーンをつけると頭が痛くなるし、
絶え間なく聞こえるエンジン音をバックグラウンドに
映画の音声を拾おうとすると、さらに気分が歩くなるのです。

音楽も同情。

なので、機内では映画を観ることも音楽を聴くことも出来ない。

かなりヒマです。


本は、まあ、ゆれてなかったら読めますが、
乗り物酔いする人は、基本的に乗り物の中での読書を好みません。

本当にヒマです。

でも、最近発見したのです。

タブレットを持ち込んで、ゲームをしたら
時間が経つのも忘れることができる。

実はワタシ、恥ずかしながら、スマホやタブレットの
無料アプリのパズルゲームが大好きなのです。

やり始めると止まらないし、時間がもったいないので、
家ではゲームは自粛していますが、
通勤途中の電車の中など、移動中の隙間時間を利用しては
せっせとゲームを攻略しているのです。

面白い事に、ゲームをやっていると乗り物酔いをしないのですね。

昔々は、フライト中は電子機器の使用は禁止されていましたが、
最近は、水平飛行中ならばパソコンやタブレットの使用もOKです。

長距離フライトならば、普段自粛してるゲームがやり放題!

これは、やらない手はない!

とまあ、フライト中タブレットのゲームで遊んでるわけです。

ちなみにワタシのお気に入りは、Candy Crush Soda であります。
普通の Candy Crush ももちろんやってますが、
ゲームをやる時は、まずは Soda から始めます。

Candy Crush をされてる方はご存知かと思いますが、
Candy Crush って、ライフが5つしかないのですね。
そして、5つのライフを使い切ってしまうと、
あとは30分に一つづつライフが復活する。

つまり、延々とプレイし続けることはできないのです。

それが、このゲームが大人に人気のある理由の一つでしょう。

忙しい大人は、延々とゲームなんぞしてるヒマないですからね。

でも、長距離フライト中は話が違います。

延々とゲームがやりたいのです!

以前は、Candy Crush Soda Candy Crush に加え、
同じ会社(King) が出してる他のゲームもタブレットに入れて、
順繰りにプレイしていたのですが、ある日、
あるゲームの存在を思い出しました。

つづく


Thursday 20 December 2018

バナナの皮でつるっと

先日、イングランド・プレミアリーグのアーセナル対トットナムの試合で、
アーセナルのオバメヤン選手が先制点を決めて喜んでいたところ、
ピッチにバナナの皮が投げ込まれるという事件がありました。
この件でトットナムのファンが逮捕されてそうです。

ピッチにバナナの皮、投げ込んだファンを逮捕 英サッカー

サッカーバナナの皮なんて、危ないやん。
うっかり踏んづけたら、つるっと滑って転んでしまう。
選手がつるっと転ばなかったのが不幸中の幸いやなあ。

なんて、ニュースを見ながらそんな事を考えていると、ふと、
ある日のウォーキング中の、夫(ミャンマー人)との会話を思い出しました。

夫:バナナの皮でつるっと滑って転んだことある?

私:ない。

夫;僕は、今までの人生で少なくとも2回あるよ。

私;えええ。うっせや~ん (「ウソでしょう」の関西弁)
  また冗談ばっかり~。

夫;いやいや。冗談じゃないよ。
  バナナの皮は危ないよ。本当に滑って転ぶんだよ。

私:まあ、イギリスとか日本の道やったら、
  滑らかやからまだそんな事もあるかもやけど、
  ミャンマーの道はデコボコやから、
  バナナの皮ぐらいで滑ってこけへんでしょ?

夫;いや。転ぶ。
  中身が入ってるの踏んだら、ミャンマーの道でも転ぶ。

私:確かに、中身がはいってたら、ものすごく滑りそう。

夫:ちなみに、マンゴーも滑る。

私;でも、マンゴー丸ごと落ちてたら、なかなか踏みにくいでしょう?

夫:確かに、マンゴーが丸ごと落ちてたら踏まないけど、
  半分になったマンゴーとかが落ちてたら踏むことがある。

私:確かにマンゴーの実もすべりそうやなあ。
  結構ぬめぬめしてるしなあ。まあ、イギリスとか日本では、
  マンゴーが落ちてることはまずないから、知らんけど。

とまあ、このように、ウォーキングしながら
フルーツ転倒について話しあったある休日の朝。

夫よ、私はこの45年間の人生で、実際にバナナを踏んで
つるっと転んだ事がある人に、初めて会いました。

青い鳥は近くに居たんだね。

Wednesday 19 December 2018

ダラダラ生活は一種のチキンレース

働く時間を減らした為に、可処分所得が減少したことを、
身にしみて感じはじめているワタシ。

わあ!お金がない!

でも、お金がないからと言って、
今すぐにフルタイムの仕事を探そうとは思えないのです。

フルタイムで働いてた時は、けっこうメタボ家計だったのですが、
働く時間をへらしてからは、メタボ解消に努めています。

そして、そのメタボ解消生活スタイルが、けっこう楽しいんですよねえ。

きっとワタシは、沢山お金を稼いで、キレイな洋服着て、
ポッシュなレストランに行くよりも、
お給料は少なくてもゆったりした気分で働いて、
洋服はとりあえず自分が気に入ってればよし、
外食に行くなら安くておいしいお店、というのが好みなんですね。

その辺りの金銭感覚は、夫も同じような感じなので、
とても助かります。

今のワタシには、お金よりも、ゆったりした時間が必要なのです。


さて、フルタイムのお給料と今のお給料を比べると、どうしても、
「これだけの対価を払って手に入れた時間なんだから有効に使わないと!」
と気負ってしまっていたのです。
そして、それがまた精神的負担になっていた事に、最近気がつきました。

そんな事で精神的負担になっていたら、元も子もありません。

ワタシに必要なのは「ゆったりとした時間」なのだから、
あえて、ダラダラします。

平日にダラダラしていると、自分が社会から取り残された、
ダメ人間になったような気がします。

夫は今、会社で仕事してるのに、と思うと後ろめたいような気もします。

でも、そこをあえてダラダラする!

ダラダラするって、一種のチキンレースですねえ。

Tuesday 18 December 2018

わあ!お金がない!

セミリタイアして、収入が半減したワタシ。

働く時間が減ったのですから、収入も減って当然です。

でも、英国の個人所得税の累進課税はとてもエゲツナイので、
収入が減る場合は、逆に税金も大幅に減るので、
そんなに傷は深くないだろうとタカをくくっていたのですが、
それでもやっぱり、手取りは半減しました。

ちょっと働く。
フルタイムからパートタイムへ転身。収入半減。家計管理どうしようかなあ。
セミリタイア生活に突入するにあたり、家計簿を前にして頭を抱える

でもまあ、半分になっても何とかなるだろう、と気楽に考えていたのです。

なぜなら、働く時間を減らす事によって、

会社に行く日数が減るので、交通費が少し減るだろうし、
(英国では、会社は交通費を支給しません)
会社に行く日の昼食代が減るし、
仕事で疲れて夕飯を出来合いの物で済ませる頻度も減るだろうし、
お酒を減らしたら酒代が減る!

とまあ、この4点くらいで、ある程度取り返せるかあ、と思っていたのです。


フルタイムで働いていた頃、特にセミリタイアする前の数年間は、
わざとメタボ家計にしていたので、
搾る余地はあるだろう、と甘くみていたのですね。

で、フタをあけてみての実感。

わあ!お金がない!

上記の4点で減った支出は、ざっと見積もって、
大体一ヶ月250ポンドから、せいぜい300ポンドくらいかな。

これが、フルタイムで働いていたワタシの、メタボ家計の贅肉部分。

でも、セミリタイアで減った収入は、
月300ポンドなんてものではありませんので、
それがそのままズバッと家計に響いております。

いやあ、節約で家計を改善するのは大変だなあ。

やっぱり、家計改善の一番簡単な方法は、
入ってくる金額を増やすことだと実感しました。

でも今はまだ、もうしばらくの間、フルタイムでは働きたくないのです。

あと2~3年経って、働きたくなったら検討しよう。

Monday 17 December 2018

「フルタイムで働いてるから」と自分に甘いメタボ家計

フルタイムで働いていた頃、特にセミリタイアする前の数年間は、
仕事が忙しかったというのもあって、
「フルタイムで働いてるから」
と自分を甘やかした、メタボ家計でありました。

それは自覚していました。
だって、ワザとやってたから。

ワタシのポリシーとしてましては、
ある程度の収入がある時は、家計はメタボにしておいて
もし、どちらかが失業するなど、何かが起こった場合に、
節約でスリムにする余地を残しておいたほうが良いと思っていたのです。

我が家の場合、子どもがいなくて共働きしてると、
二人とも安定してフルタイムで働くと、
無理して節約する必要はあまり感じないのです。

そんな状態であるにも関わらず、頑張ってスリムな家計に
してしまったら、いざ、何かが起こった場合に、
削るところがなくて困ってしまうじゃないですか。

普段からスリムな家計にしておいて、
余ったお金を貯金していざという時に備えておけば良いという
考え方もあると思います。

そしてそれは、とても全うな考え方だと思います。

でも、言うのは簡単ですが、実際に実行するのは難しいのです

そして、ストレスもたまります。



フルタイムで働いてストレスをため、
疲れた身体にむち打って節約してストレスをため、
いざという時のためのお金を貯める。

なんか、虚しいではないですか。

それならば、せめて、

フルタイムで働いてストレスをため、
でも、ムリな節約はしないので、ストレスはそんなにたまらない、
結果、そんなにお金も貯まらない。

このほうが、ちょっとはマシだと思ったのです。

そして、メタボ家計だと、いざとなったらスリム化する余地があるので、
ある意味、いざという時の備えにはなっているのです。

いや、やっぱりおかしいな。

どう考えても、普段からスリム家計にしておいたほうが、
蓄えることが出来る金額は多いですよね。

我ながら、やっぱりこの考え方はおかしいんだけど、
おかしいなりに、なかなか使えるポリシーなんです。

人生山あり谷あり。

悪い時もあれば良い時もある。

悪い時は、どうせ切り詰めた生活をする事になるんです。
なので、良い時くらい、ちょっとダラけて楽しておかないと。

たとえ良い時に蓄えた貯金があったとしても、
貯金を切り崩しながら生活するのは精神的にキツイので、
できる限り貯金には手を出さないようにするだろうから、
いざという場合には、結局、生活レベルを落として対応する事になるのです。。

もちろんいざと言う時のための貯金は必要ですが、
ある程度の備えさえ確保しておけば、
それ以上増やしてもあまり関係ないというのが持論です。

Sunday 16 December 2018

お酒を減らしたら甘いものが増えました

お酒を減らしたら甘いものが増える。

禁酒あるあるですね。

特に、禁酒が波にのってくると、
具体的には、連続休肝日3日目以降あたりから、
甘いものへの欲求がどんどんと高まっていくのです。

これは、太るなあ。

確かにお酒にもカロリーがあるけど、
飲酒で太る原因は、お酒自体のカロリーというよりは、
お酒と一緒に節酒する食べ物だと言われています。

特にビールなんて、合うおつまみは、太りそうなものばっかりやもんねえ。
フライドポテトとか、ウインナーとか。
鶏のカラアゲとか、串かつとか。

そういう食べ物が、ビール腹の元となってるわけですね。

ところがワタシの場合、お酒を飲むときは食べずにひたすら飲むタイプなので、
飲酒のせいではそんなに太ってないと思うのです。

でも今は、お酒の代替品として身体が甘いものを求めていて、
甘いものは、着実に身体に吸収されてワタシの腹の脂肪となるばず。

ああ。太るなあ。

なんて思いつつも、誘惑には勝てずに、家にある甘いものを
着実に消費するワタシ。
そしてついに、家にあるビスケットを食べ尽くしてしまった!

買いに行かなきゃ。

近頃、天気が悪くて買い物に行くのが億劫だけど、
ビスケットがなくなったのは一大事です。

明日は、もし雨がふったとしても、
なんとしてでもスーパーマーケットに行くぞ。

しかし、ここはイギリス。
折りしも街は、クリスマスムード。

スーパーマーケットに行くと、クリスマス準備の為に、
チョコレートやらビスケットやらケーキやら、
甘いものがコレでもかというくらいに売りださているのです。

間違いなく、大量に買うと思う。
そしてワタシは、それをまた食べ尽くすのです。

ああ。太るなあ。

運動しなきゃ。

Saturday 15 December 2018

今年の禁酒目標を上方修正(この年の瀬に今さら)

今年の2月にセミリタイアして以降、
仕事のストレスが減ると共に、収入も減ったため、
ついでに飲酒量も減らしたワタシ。

実は、2018年の New Year Resolution (新年の抱負)は、
セミリタイをする事を見越して、飲酒量を減らす事を目標としていたのですよ。

ちなみに、年初に設定した年間の休肝日数目標は 156日でした。
1年は52週間ですので、週に3日休肝日を目標としたわけです。

禁酒禁酒って言ってて、週に4日も飲むんか~い!

と、つっこまれそうですが、その前の年まで、多くて年間20日
休肝日があるかないかという生活をしていたワタシにとって、
これはかなり野心的な目標だったのですよ。

1月はまだフルタイムで働いていたから、以前と同じペースで飲んでたので、
休肝日活動を始めたのは、実質2月から。

そして、旅行中はお酒は解禁で、好きなモノを好きなだけ飲んでたので、
平均週3日の休肝日を達成するには、平常時は週4日以上の休肝日が必要です。

でも、試験前に10日間禁酒したり(頭をクリアーにする為)
英国のチャリティ禁酒月間(Go Sober October)に乗っかったりして、
着実に休肝日数を伸ばして行きました。

そしてとうとう、12月始め、 休肝日156日をめでたく達成したのです!

それに気をよくしたワタシは、さらに欲を出し、
なんと、2018年の目標を上方修正する事にしました。
上方修正案は、元の目標156日プラス26日プラス1日。

年間休肝日183日です。

183日を達成すると、1年の半分以上が休肝日となる事になるのです。

ちなみに来年は、初期目標を183日にして、年の途中で達成できた場合の
目標上方修正案もいくつか準備しておこうと考えています。

そんなわけで、上方修正後の禁酒目標に向けてラストスパート中のワタシ。
でも実は、年末って色々と飲み会とかイベントがあるので、
ず~っと毎日禁酒というわけにはいかないのですよ。

ワタシにも一応、つきあいってものがありますし、
ジーザスの誕生日や夫の誕生日をお祝いしなくちゃいけません。

大晦日には、ロンドンの花火のテレビ中継見ながら、
バブリーを一杯ひっかけないといけませんし。

とりあえず、目標達成するためにはあと何日飲んでもOKか数え、
その残り少ない「飲酒日」をイベントの日に割り当てた
「飲酒計画」を立てました。

一応、その計画通りにやっていけば、年間休肝日183日を達成できるはずです。

計画立てたら、あとはもうやるだけです。

Friday 14 December 2018

イギリス、クモの巣事情

突然ですが、イギリスの家って、ちょっとうっかりすると、
すぐに家の中にクモの巣がはるんです。

日本に比べてクモが多いのか。
それとも、英国のクモは日本のクモより働き者なのか。

夫が言うには、後者だそうです。

ある休日の事、その日は天気が良かったので、
庭に向かった窓を少し開いてありました。

夫が、朝、何気なくその窓を見た時、
クモが窓の開いたところに巣をはろうとしているのに
気がついたそうです。

そして、小一時間して、再びその窓をみてみると、
もうちゃんとクモの巣が完成していたらしい。

結論:イギリスのクモは仕事が速い。

なので、たとえ家の中にクモの巣がはっていても
そんなに、お掃除をさぼってるわけではないんですよ。

まあ、毎日小まめにハタキをかけたらよいのですが、
仕事に行った日とか、ちょっと忘れたらあっという間なんです。

旅行から帰ってきた時なんか、クモの巣どころか、
そこに虫がかかってるのを発見してしまう場合もありますからね。

さすがにそれを見たワタシは、クモに対してつっこみたくなりました。

捕まえたんやったらさっさと食え!

Thursday 13 December 2018

期間限定の禁酒は、けっこう有効だと思う

今年は、チャリティ好きなイギリス人がやってる
10月一ヶ月禁酒月間というチャリティイベントに便乗し、
禁酒月間 - Go Sober October というのをやってました。

そして見事、一ヶ月の禁酒を達成しました!(イエイ!)

お恥ずかしい話ながら、約24年前に社会人になって以来、
一ヶ月も禁酒したのは初めての事です。

「ワタシ、偉い!」と自画自賛しているのですが、
どうやら世間の皆様は、そうは思ってくれないようですね。

世間の皆様は飲酒やアル中には厳しく、

「期間限定の禁酒なんて意味がない」
「アル中は、少しでも最飲酒したらまた元に戻る」
「本当に辞めたいなら完全に断酒すべきだ」

などなど、厳しい意見をちらほらと目にします。

特に「完全断酒しないとダメ。」という趣旨の意見が多いですね。

しかし、実際に一ヶ月の期間限定禁酒チャレンジを終えてみて、
ワタシ個人的には、期間限定禁酒チャレンジは、
ワタシのようなほぼアル中、またはアル中予備軍の方に
けっこう、いや、かなり有効な方法だと思ったのです。

それは何故かといいますと。

1:いきなり完全断酒というのは、ハードルが高すぎる。

ワタシのように、
自分の酒量が多いという自覚があって、
酒量を減らそうと日々悩んでいて、
でもやっぱり、仕事でストレスとかあったら
ノドが乾いたとか何とか理由をつけて飲んでしまって、
その後、さらに自己嫌悪に陥っているような
そんなドウシヨウもない酒飲み人間にとって、
いきなり断酒なんて、不可能に近い。

はじめからそんなに高い目標を設定してしまったら、
「今日は仕事が忙しかったから、まあ良いか。明日から。」
次の日もまた同じこと言って飲み、
さらに翌日も同じことになる。
のらりくらりと、断酒開始を延期し続けるのです。

でも、期間限定の禁酒なら、気軽に始められます。
だって、何日か我慢したら、また飲んでよいのですから。
「○日間くらいだったら出来そう。ちょっと今日から始めてみるか。」

そして、途中で辛くなっても、終わりがあるので頑張れるのです。
「ああ。ノド乾いたなあ。でもあと○日なんだから、ガンバロウ!。」


2:完全断酒は、終わりがないため達成感がない。


極端な話、達成感を味わえるのは、自分が死ぬ時だけです。
さらに悪いことに、飲んでしまうと挫折感を味わう。
つまり、達成感がないばかりではなく、挫折感しかもたらさない。。

一方、期間限定禁酒には、達成感があるのです。
「○日間禁酒達成!やった~!」って感じでね。

禁酒をしながら、小さな成功体験を積み重ねる事ができるのです。
同時に、飲酒をしないと体調が良くなる事を実感する事ができます。

そして少しづつ、一回の禁酒期間を長く設定するようにして、
ある程度の期間(ワタシの場合は1ヶ月)の禁酒を達成すると、
ワタシの場合、身体に変化が起きてきました。(ちなみにワタシは今ココ。)

お酒に弱くなったのです。

今はまだ、飲む日は以前と同じぐらいのペースで飲んでしまうのですが、
そうすると、そんなに深酒したつもりはないのに、
翌日、頭がスッキリしなくて何も出来なくなるのです。

身体もしんどいし、何より、飲んだ翌日一日を無駄にしてしまって、
時間がもったいない。

なので、一日飲んだら、また数日間は飲まなくて良いなあ、と
感じるようになりました。

そして今後は、飲酒日に飲む量を減らす事を
学ばなければならないと考えています。

一回の飲酒量を上手く調節出来るようになったら、
楽しくお酒と付き合えるようになると思うのです。

完全断酒するのではなく、友人との集まりとか、記念日とか
旅行に行った時とか、頑張って料理を作った時とか、
そういった機会には美味しいお酒を楽しみたいので。

ゆくゆくは、「禁酒日」を設定するのではなく、
「お酒を飲む日」を設定するような生活にするのが目標です。

Wednesday 12 December 2018

そもそも、EU離脱の国民投票をやったのが間違いだったと思う

あれれれ。急展開。

本日(2018年12月12日)、メイ首相の保守党党首のしての
不信任投票が行われることになりました。

この頃、ブレグジット関連のニュースがジェットコースターのようで、
毎日目が離せません。

為替市場では、メイ首相が勝利すると見て、ポンドンが上昇してますね。

私もそう思います。

多分、メイ首相が勝つでしょう。

だって、メイ首相が不信任になったら、
誰かが代わりをやらなくちゃならなくて。

今のタイミングで、彼女の代わりをやりたい人なんて、
誰もいないと思うのです。

今のこの混乱は、メイ首相の責任ではありません。

じゃあ、誰の責任かというと、ワタシとしては、
デービッド・キャメロンのアホの責任だと思うのです。

あのアホが、総選挙に勝つために、EU離脱の国民投票なんて、
しょうもない事を公約したのがいけないのです。

まあ、それで保守党に投票して英国民もアホっちゃあアホですが。

めでたく選挙に勝った後も、選挙の時の公約を
全部几帳面に守る政治家なんていないんだから、
別に、EU離脱の国民投票なんてやらなくても良かったんですよ。

なのに、何を思ったのかデービット・キャメロン、
よりにもよってこの公約を、バカ正直に守ったのですよ。

「え、ホンマにやるの?」

と、思った人はワタシだけではないはずです。

そして、本人はどちらにつくかと思ったら、なんと残留派。

これにはビックリ!

自分が残留派なら、なんでEU離脱の国民投票なんてやろうと言い出したのか?

いまだにナゾです。

本人が離脱派なら、まあ、理解できるんですよ。
国民投票やってみんなの意見を聞いてみたいっていう気持ちが。

でも、本人が残留派なら、そもそも国民投票やらなくてもいいやん。
ツッコミどころがありすぎです。


そして、彼が残留派だったのが、まずかった。

彼が残留派だったせいで、浮動票のうち、アンチ・エスタブリッシュメント
(社会的に確立した体制や制度、またその階層や組織に対する反体制)
な人々の分の票が、離脱派に流れてしまったと思うんです。

さらに、首相直々に残留派という事で、けっこう潤沢な資金があったのか、
お金をかけたキャンペーンをやったけど、草の根活動はやらなかった。

対して、離脱派はそんなに資金がなかったのか、
けっこう草の根活動に励んだのですよね。

だから、デービッド・キャメロン首相が残留派だったという事実は、
残留派の敗因の一つだと思うのです。

残留派が敗北して、彼はさっさと辞任して雲隠れしましたが、
彼は今頃、どこで何をやってるんでしょうねえ。

自分のせいで、英国がこんなえらい事になってるを見て、
夜、ぐっすり眠れるのかなあ。

Tuesday 11 December 2018

合意なきブレグジットの影響

ありゃりゃ。EU離脱合意案の採決、延期されちゃいましたねえ。

まあ、仕方ないか。

今の所、否決の可能性がかなり高いですし、
否決となった場合、「合意なきブレグジット」となる確率が
限りなく高いですからねえ。

「合意なきブレグジット」

つまり、英国EU離脱が、EUと合意がないままに起こった場合
英国経済への影響は、リーマンショックより
さらに深刻なものになるといわれています。

先日ニュースで見た、Bank of England の予想はこんな感じでした。

GDPは8%縮小。
不動産価格は30%下落。
金利は5%程度に上昇。
物価も6.5%上昇。
失業率も7.5%に上昇。

そうかあ。
不動産が30%下がって、金利が5%にあがるのかあ。

私たちが今のフラットを買ったのは、2008年、
リーマンショック直前の事なのですが、10年経って、
現在のフラットの評価額は約1.5倍になりました。

そして、当時のBank of England の金利はたしか、5.5%くらい。

ということは、合意なきブレグジットが起こったら、
150% x 70% = 105%  で、住宅価格は約10年前の水準に戻り、
金利も大体10年前の水準に戻るのですね。

「ああ。それなら、そんなにたいした事ではないのでは?」

不謹慎にも、そう思ってしまったワタシ。

2016年の英国EU離脱に関する国民投票の際に、
高齢者が離脱派が多かったのは、こういう理由もあるのかもしれませんね。

英国の景気は、浮き沈みが激しいです。

私が始めてホームスティで英国を訪問したのは約30年前、1988年の事ですが、
80年代の英国なんて、サッチャー首相が炭鉱閉鎖とかして、
北のほうではストライキなんか起こって、ひっちゃかめっちゃかだったのです。
映画やミュージカルになった、「ビリー・エリオット」の世界です。

その古き良き、貧乏な英国を知っている世代。
金融ビッグバンで景気が良くなったと思ったら、
またまたリーマンショックで景気がガタガタと崩れ落ちたのを見た世代。

そんな世代の人たちにとっては、
英国がEU離脱して、もし景気が落ち込んでも、
それは一時的なもので、景気なんてまた持ち直すさ。
という感覚が、心の深いところにあるのでは


例えば、住宅購入について考えてみたならば、
現在は低金利(Bank of England の金利が0.75%)ですが、
不動産価格が高騰していて、例えば我が家のフラットの場合、
10年前に比べて評価額が約1.5倍になっています。

一方、10年前は、Bank of England の金利が 5.5%
銀行で住宅ローンを借りる場合、銀行の標準の変動金利が7.5%くらいで、
期間限定の優遇金利をもらっても、せいぜい5.75%くらい。

そんな金利で25年ローンを組むと、
1ポンドあたりの、ローンのコストが2.15ポンドくらいになる。

つまり、総返済額は借り入れ金額の2倍以上!

今の低金利からは考えられない金利ですが、
これは2008年、たった10年前の事なんですよ。

この直後にリーマンショックが起こって、世界の金利は
どんどんと下がっていったのです。

日本でも、バブルの時代はそんな感じの金利でした。
もしくは、バブル最盛期だったら、もっと高かった時期もあったくらい。

まあ、日本のバブルはもう少し前の話で(25年前くらい)
バブル崩壊後は25年以上も、金利はずーっと低いままですね。
新卒の就職率や失業率等、他の指数では、多少の浮き沈みはあったものの、
金利はずーっと低いまま。

バブル景気も異常な状態ですが、この超長期・超低金利状態も
かなり特殊な状態だと思います。

閑話休題。

10年前(2008年)の英国では、返済期間25年の住宅ローンを借りると、
予測総返済額が借入額の2倍以上となってしまうような金利でした。

それでも、私たちは借りたんです。

私たちの場合、優遇金利3年間の契約だったのですが、
優遇金利の期間が終了したら、別のディールに乗り換える事を前提に、
そして、繰上げ返済で25年より短期で返済すること前提に。

最悪の場合は2倍払ったら良いんだろう、と半ばやけっぱちで借りたんですよ。

フタをあけてみれば、購入直後にリーマンショックが起こって、
不動産価格が下がり、金利もさがり、
3年後に別のディールに乗り換えた時には、金利は3.5%になりました。

さらに別のディールへの乗換えを繰り返し、現在のディールは2.3%。
このまま行けば、「総返済額が借入れ金額の 2倍以上」という事態は
避けられそうな見込みです。

もし、今の不動産価格で、今の金利で購入したとしたら、
当初の見込み返済総額は、同じようなものかも知れませんが、
金利が上ったらアウトです。
そして、今の金利は最低水準ですので、
これ以上金利が下がるという希望もありません。

もし、見込み返済総額が同じならば、不動産価格が低めで、
金利が高いという組み合わせのタイミングの方が、
「後々に金利が下がるかも」という希望が持てます。
(まあ、さらに金利が上るという可能性もありますが。)

住宅ローンは、25年以上の長丁場なのですから、
高額を低金利でスタートするよりも、
低額を高金利でスタートするほうが、
景気の変動に対しての耐性が高いと思うのです。

なので、若者よ。
過剰に心配することなかれ。

Monday 10 December 2018

最悪、「合意なきブレグジット」となったとしても

ああ。明日はついに、英国EU離脱案の国会採決ですねえ。

離脱案の国会採決に向け、最近の英国のニュースは
ブレグジット(英国EU離脱)の話題で持ちきりです。

普段はそんなにテレビを見ない私ですが、さすがに気になるので、
午後10時になるとニュースにチャンネルをあわせるのですが、
最近は毎日、ブレグジット関連のニュースがトップになってるような気がする。

とは言っても、さほど目新しい内容はなく、

EUと合意した離脱案に不服な議員が修正案をだすと息巻いたり、
やっぱり再度国民投票を!と叫んでみたり、
EUと合意した離脱案が否決された場合は、
「合意なきブレグジット」または「ノーブレグジット」だと脅してみたり。

そして、最悪の場合、つまり「合意なきブレグジット」になったら、
景気がどれだけ悪くなりそうかを解説して、
民衆の不安を煽ってくれるわけなんです。

なんかもう、今となっては、議員さん達が何を求めていて、
何を支持しているのか、さっぱり分からない。 

あれもイヤ、これもイヤって、 2歳児じゃないんやから。

このEU離脱劇では、メイ首相のEU離脱交渉に不満をもった閣僚が
次々と辞任しましたが、メイ首相としては、きっと、
「不満があるなら、じゃあ、お前がやってみろ!」
と言いたいところなのではないでしょうか。


大体、メイ首相は元々残留派なんですよ。

元はと言えば、デービッド・キャメロンが選挙に勝つために
「EU離脱の投票」なんてバカな公約をしたのが悪い。

おまけに、残留派としてキャンペーンやってしくじって、
EU離脱となったらさっさと辞職したデービッド。

メイ首相は、その尻拭いをしてるんですよ。

私は、メイ首相はよくやってると思う。

EUとしては、EU内に反EU勢力が強まっている国がでてきている今の状況で、
英国にとって「まあまあOKな条件」での合意を承諾するわけがありません。

ここで英国を簡単に離脱させてしまうと、他の国々も
「僕も!私も!」と離脱する可能性がありますし。

なので、EUとしては、英国離脱を
英国にとって「まあまあOKな条件」な条件で合意するという事は、
絶対にありえないと思うのです。

なので、この交渉は誰がやっても難しい。

今の合意案が、英国から見て、かなり妥協したものになってしまっている
というのは、メイ首相の能力の問題ではないと思う。

ただ確かに、今の合意案を受け容れるくらいなら、
「合意なきブレグジット」の方がマシかも。
というのも本当の事で。

だから、ひょっとしたら、明日の結果は「否決」になるんじゃないかな、
なんて思っているのです。

でも、もし最悪「合意なきブレグジット」になったとしても、
それも、メイ首相の力量のせいではないと思う。

メイ首相は、貧乏くじをひいただけです。

困難が待ち受けているのを分かっていたのに、
それをあえて受けたメイ首相に乾杯!

他の議員さんたちも、英国の国会議員としての誇りをもって、
離脱案の採決に臨んで欲しいと思います。

もしその結果が、もし合意なきブレグジットになったとしても、
それはもう、仕方がない。

2016年、国民投票で離脱派が勝利した時点で、
覚悟すべきことだったのです。

Sunday 9 December 2018

ビットコインが暴落してますね。

ビットコインが暴落していますね。

そして、それに呼応するかのように、アルトコインと呼ばれる
その他の仮想通貨も値を下げているようです。

この状況をみて、世の中の良識ある人々は、
「やっぱりね。」とか、
「仮想通貨なんてそもそも通貨ではない。」とか、
「このまま価値がゼロになるだろう。」とか、
なかなか風当たりが強いです。

全体的な世論は、「それ見たことか」という感じではないでしょうか。

そうですよね。

所詮仮想通貨。

仮想通貨のATMなんてジョークもありましたが、
硬貨型の仮想通貨のウォレット(仮想通貨データを保存しておくハードウェア)
なんて面白商品もありましたが、
やっぱり所詮は、仮想通貨は実態のカスミみたいなものなのです。

しかし!

だがしかし!

ここで買いたいと思ってしまう、ギャンブラーなワタシ。

だって、値段が下がってるんだもん。

主婦としては、値段が下がると買いたくなるのです。

株式投資にしても、夫から、
「スーパーマーケットでお買い得品を買うように、株を買うのは止めてくれ」
と釘を刺されている私です。

こんなに安くなったら、買いたくなってしまうのもしょうがない。


でも、買わないと決めたのです。
正確には、ビットコインにはお小遣い程度(最大月1000円)しか
お金を使わないと決めたのです。

だって、頑張って働いて稼いだお金を、
ギャンブルに使ってしまうのはもったいない。

ワタシにとって、
「無駄遣いしてもOKと思える金額」=「ギャンブルに使えるお金」は、
最大月1000円なのです。

セコイなあ。

そんな、セコくてギャンブルやお酒の誘惑に弱い、
どうしようも無いワタシなのですが、
そんなワタシの良いところは、
「自分でコレと決めた約束事は、かなりの割合で守る」ということです。

「絶対守る」ではなく、「かなりの割合で守る」ってのが、
ワタシの駄目さ加減をよくあらわしていますが、
自分で言うのもなんですが、なかなか意志が強いと思います。

なので今、ビットコインが値をさげるのをみて、
買いたいけど買えなくて、地団駄踏んでいるのです。

Saturday 8 December 2018

夏も昼も1日24時間なのは同じ

12月に入って、イギリスはすっかりクリスマスモードになりました。

地元のちょっとした商店街でもクリスマスイルミネーションが始まったし
テレビのコマーシャルもクリスマス商戦真っ盛りだし、
週末午後の子供向け番組枠は、クリスマス関係の映画ばっかり。

ここにきて、一気にクリスマススピリットをあげてきてま。

まあ、仕方がない。

冬至が近づくにつれて日々日照時間が短くなる中、
楽しみにするものはクリスマスしかないですかねえ。

英国の冬は夜が長いです。
って言うか、昼が短いです。

まず、10月の終わりに冬時間に変更したタイミングでガクッとくるのですが、
それはまだ序の口。

12月に入ったら、午後4時頃にはもう日暮れはじめ、5時ですでに真っ暗。
午後6時くらいにはもう、1日が終わってしまったような気がして、
なんか、焦ってしまうのですね。

本当は、別に焦る事はないはずなんですが。
昼が長かろうが、夜が長かろうが、1日は同じ24時間なのに。

逆に夏はいつまでも明るいから、余裕ぶっこいてたらもう夜の9時!
「今日、まだ何にもやってない!」
というドツボにはまってしまうのです。

1日は同じ24時間なのに、不思議なものです。

Friday 7 December 2018

パスポート。2冊持ちはまあ良いけど3冊持ちはつらいなあ。

先日パスポートを更新しました。
人生で5冊目のパスポートです。
増えたなあ。

英国の永住権がひっついているパスポートは、3冊目のパスポート。
4冊目のパスポートを使用していた時は、
英国外に出る際には、3冊目と4冊目の2冊を持って出ていました。

そして今回、5冊目のパスポートを使い始めたのですが、、、
もちろん3冊目は永住権がひっついてるから持ってでますし、
5冊目は現役パスポートなので持ってでますが、
4冊目って、どうしたらええのん?

噂では、英国入国時、入国審査官によっては永住権が貼付されている
パスポートと現役パスポートの間のパスポートを見たがる事があるらしい。
なので、一応、持っていた方が良いらしい。

そしてどうやら、例の憎きBRPカードに切り替えたら、
この問題はなくなるらしいのです。

まあ、そうやろうなあ。

BRPカードは10年毎に更新やし、
つまり、10年毎に申請者の状況を再確認できるわけやし。

まあ、そもそもそれが、永住権保持者にもBRPカードの切替を
推奨している目的なんやろう。

それは分かっています。
分かってはいるのですが、、、

大体、BRPカード導入以前に永住権を取得した人って、
今は、まあまあな年齢になってると思うのですね。私を含め。

そして、我々中年真っ盛り世代の悩みと言えば、親の高齢化。

両親が高齢になってくるにしたがって、
もし、両親に何かあった場合には、すぐに飛んでいけるよう、
最悪の場合、正規料金でも祖国行きの航空券が買えるくらいのお金は、
常にプールしてあるのですよ。

でも、せっかく航空券が買える様にお金を準備していても、
BRPカードの更新なんかの為に、ヘタしたら半年近くも
英国国内から出られなくなる期間ができるなんて状況は、
できることならば、避けたい。

たとえ10年に一度とはいえ、避けたい。

なので、どうしても避けられる事ができなくなるまでは、
BRPカードに切替えるつもりはないのです。

その為ならば、パスポート3冊持ちの状況も、甘んじて受け容れましょう。

そして、英国外から戻ってきた時に、
(運が悪かったら)入国審査官にいじめられる可能性も受け容れます。


でも、ブレグジットで今後入国審査官は忙しくなるやろうし、
英国内務省も、在英EU市民のビザ手続きが増えて忙しくなるやろうし、
既存の永住権保持者のBRP切替については、
そんなにうるさく言わなくなるような気がする。

なんて、ちょっと甘い考えもあるのですよねえ。

Wednesday 5 December 2018

リストラの恐怖と戦う日々

セミリタイアして、パートタイムになったら、
自分から会社を辞めようとは思わなくなりました。

辞めるのは、年金受給開始年齢に到達して本格リタイアする時か、
もしくはクビになった時。

そう思うと、急にリストラされるのが怖くなってきたんです。

フルタイムで働いていた頃は、
いつ辞めようかいつ辞めようかと、辞めるばかり考えていたので、
リストラにあう恐怖は感じなかったのですが。
むしろ、リストラになったら退職金もらえる!なんて考えていたのに。

パートタイムにしてもらって、ワガママ聞いてもらったので、
もう、自分から辞めると言い出すことはしないでおこう、
と思い始めたら、リストラが怖くなってきたなんて。

皮肉なもんです。

フルタイムで働いていた時は、自分の心と生活の大部分を
会社と仕事が占有していて、そんな状態がイヤになって、
会社から距離を置きたくなって、辞めようと思ったのです。

中間地点をとって、パートタイムで働くようになって、
会社と、ある程度の距離を置くことができるようになったら、
会社のイヤな部分も許せるようになったというか。

もはや会社は、私の心と生活の大部分を占有しているわけではないので、
少々嫌な事があってもヘッチャラなのです。


でもまあ、一度辞めても良いと思った会社なんだから、
クビになったらすっぱり辞めるまでです。

パートタイムになって、お給料はかなり減ったので、
もし会社が、そんな僅かな金額を節約するために、
もしくはヘッドカウントを減らす為に
ワタシをリストラするとしたら、もうそれは潮時なのです、

それに、リストラを怖がってストレスがたまると、
また辞めたくなるかもしれない。
そうなったらそうなったで、またリストラが怖くなくなるな。

女心は秋の空のようです。

Monday 3 December 2018

試験が終わった!

試験が終わった!
でも、全然受かる気がしません。

今回は、すでに受ける前から、来年の3月に再受験することを前提に、
学習計画を練り直していたくらいです。

今回受けたのは、ACCAのAudit and Assurance という単元で、
日本語では、「監査論」という感じでしょうか?

計算問題一切ナシ。
選択式の問題が30%で、残りの70%が記述式。
合格点は50%。

うーん。受かる気がしないテストです。

今回の敗因は、もちろん、監査に関する知識不足や
理解の浅さも一つありますが、
やっぱり、最大の敗因は英語力。

記述式の問題の回答を時間内にまとめる英語力不足です。
自分の英語力の無さに、自己嫌悪。

これからの3ヶ月間は、
問題文の意図を的確に汲み取り、
的を射た回答文を、手早くまとめる練習に
焦点をあてて試験勉強をしようと思います。

でも、とにかく終わったものは終わった!
しばらくは自由の身を満喫します。

クリスマスとかお正月とか旅行とか。
楽しい事を考えます。

勉強はゆるゆるとやる予定。

Saturday 1 December 2018

毒を食らわば皿まで

メイ首相がEUと合意した離脱案は、
英国としてはかなり妥協した内容のようですね。

これからEUと合意した離脱案が英国の議会にかけられるわけですが、
「この案に合意する事は、結局EUに残るのと大差ない」
と言うような意見もあるようで、議会で否決される可能性は
無きにしも非ず。って言うか、結構高いかも。

なんとなく、合意なきブレグジットになりそうな予感がしてきています。
ここ数日の、ロンドンの荒天も、心に影響しているのかもしれませんが。

元々ブレグジットは英国に主権を取り戻すためのもの。
誇り高き英国の国会議員は、英国経済が少々停滞しても、
英国民が英国の主権を取り戻す方を選ぶかもしれないと思うのです。

乗りかかった船。もしくは、
毒を食らわば皿まで。

今のままの、かなり妥協した離脱案を受け入れてしまったら、
それでおしまいです。
でも、否決したら、再交渉のチャンスができる。
そこで最後の悪あがきをして、ダメなら合意なきブレグジットも上等。

そう考える議員はがいるのではないかと思うのですねえ。


驚きなのは、この後に及んで、「まだ2回目の国民投票を!」と
叫んでいる人がいる事。

個人的には、2回目の国民投票には絶対に反対です。
そんな事をしてしまったら、国民投票の意味がなくなってしまう。

「結果が気に入らないからもう一回」て、子供じゃないんだから。
そんな事をやり始めたら、民主主義の土台が揺らいでしまうと思うのです。

誇り高き、社会民主主義の英国が好きです。

もし、2回目の国民投票なんて情けない事になったら、
真剣に、英国脱出を検討するかもしれません。

でも私も夫も、もう40代。
今から他の国に移住するのは難しいかなあ。

Thursday 29 November 2018

合意なきブレグジット(Brexit)

Bank of England による、合意なきブレグジットとなった場合の
今後の景気予想をニュースで見ました。

英国にとっては、リーマンショックよりも厳しいかもとの事で、

GDPは8%縮小し、
住宅価格は30%下がり、
だけど金利は上がり、
物価も6.5%上がり、
失業率も7.5%に上がる。

という、なかなか踏んだり蹴ったりな予想です。

住宅価格が下がって金利が上がるなんて、
普通の状況では考えにくいですよねえ。

金利や物価が上がって失業率も上がるっていうのも、
普通の状況ではあまり考えられない。

もし合意なきブレグジットとなった場合、
金利上昇リスクに備えて、住宅ローンを繰り上げ返済するべきか、
それとも、失業リスクを考えて、現金を手元に置いておくのが安全か。

我が家では、さしあたってはそれが問題です。

これから合意案が英国の下院にかけられるとの事ですが、
どうなるのかなあ。


Wednesday 28 November 2018

性格が悪い人を受け入れる方法。

さて、楽しかった日本のホリデーも終わり、
試験勉強やりたくなくてウダウダして、
またまた逃避行動でブログ更新とかしているワタシです。

でも、ホリデー終わったから、仕事に行かないといけません。
パートとはいえ、時々は仕事に行くんです。

あまりにも試験勉強やりたくないので、仕事さえうれしいです。

そんなに嫌なら、ACCAなんてやめたらよいのに。
そしたら楽になるよ。

なんて事もちょっと頭をかすめますが、今までの苦労があるので、
今さらやめるわけにはいきません。
(なら勉強しろよって感じですね。)

そんなこんなで、現在は、仕事が気分転換になるという、
特殊な精神状態のワタシです。

さて、今回のテーマは、性格が悪い人。

性格が悪い人。

どこにでもいますよねえ。特に職場。

習い事とか趣味のサークルとかだったら、
なるべくその人に近づかないようにするとか、
自分がその場を去るとか、色々方法がありますが、
職場の場合は、そうはいかない。

仕事で関係がある場合は、嫌でも話をしたりしないといけません。

ワタシもそんなに性格の良いほうだとは思いませんが、
一応、人と話をする時は、人の気持ちを考えるように努めております。

でも、いるんです。
本当に、他人の心なんてどうでも良いというような態度の人。

きっと他人の事なんてどうてもよいんだろうなあ。
他人に嫌な思いをさせて嫌われても、痛くも痒くもないんだろうなあ。
というような態度。

でもなんとなく、最近はそんな人の事も受け容れられるようになって来ました。



試験のストレスあまりにも大きいので、
対人関係のストレスなんてどうでも良くなってきたわけではありません。

多分、ワタシも最近、他人が自分の事をどう思っているかなんて、
どうでも良くなってきたのです。

ただ、自分の言動によって、人の心を傷つけたり
嫌な思いをさせてはいけないとは思っていますので、
言葉には気をつけているつもり。

でも、相手を傷つける事がないならば、
自分の言動の結果、自分が嫌われても、まあいいかって感じ。

なので、性格が悪い人についても、
「まあ、好きにさせといたらいいじゃないの。」
という感じです。

もし、自分がその人についていけないと感じたら、
ついて行かないまでです。
それで文句を言われても、嫌われても、まあいいかって感じですね。

あれ。これって、自分が性格が悪くなったって事なのかしら?

Tuesday 27 November 2018

11月の京都を半そでTシャツで歩いた勇気を褒めてください

気がつけば、前回の投稿、
禁酒月間 - Go Sober October --- 残すところあと二日!から、
ずいぶんと時間が経ってしまいました。

あれから無事、残りの二日間も禁酒し、禁酒月間に成功しました!
自画自賛ですが、ワタシって偉い!

「2018年にやりたい事リスト20」 の一つを達成し
ホッと胸をなでおろしております。

その後、「2018年にやりたい事リスト20」のもう一つのエントリーである、
日本への一時帰国をしたり、さらにもう一つのエントリーである、
ACCA受験に向けて勉強しないといけないんだけど、
やりたくないとウダウダしてたら、
あっという間に時間がたってしまいました。

試験は来週なので、本当はブログなんか書いてるヒマはないのですが、
やはり今回も全然受かる気がしないので、心はすでに逃避モードです。

私:決めた。この試験、3月にもう一回受ける。
  今回の受験は練習で、次回の受験に向けて準備する!

夫:まだ試験を受けてもいないのに、そんなこと言うのは早い!
  次回の受験の準備をするのは、今回の試験が終わってからで良い。
  合否の事は考えないで、とりあえずベストを尽くして今回の試験に臨むべきだ。
私:。。。正論です。。
  受かる気はしないけど、とりあえず試験の日まで勉強します。

こんな会話、前にもしたなあ。


さて、今回の日本への一時帰国は、一週間となかなか弾丸だったのですが、
どこにも旅行に行かず、ずっと実家に滞在していたので、
かなりゆっくりできました。

「地元の人のように、暮らすように滞在する」
が今回のテーマです。

なので、地元民になりきろうとおもっていたのですが、、、
夫と一緒にいるせいか、ワタシまで観光客だと思われてしまうんですよねえ。

今年(2018年)の11月の日本。かなり暖かかったと思うんです。
昼間は20度近くて、お日様照ってるポカポカ陽気。

関空に到着して空港から外に出たら、
夫と二人で「暑っっ!!」て驚いたくらい。

そんなポカポカ陽気の京都。
ちょっと歩いたらすぐに汗ばんできたので、
上着を脱いでカバンにしまい、半そでTシャツで歩いていたら、
小耳に挟んだ、通りすがりの女学生さんの言葉。

「やっぱり、さすが外人。みんな半袖やあ。」

もしかしてそれって、ワタシのことですね。
でもね。ワタシね。残念ながら貴女の言った事が理解できるのですよ。

まあ、きっと敗因は、半そでTシャツに加えて、
夫のために買った英語のガイドブックを持って歩いていた事でしょう。

きっと最近は、アジアからの観光客が多いから、
ワタシ(日本人)と夫(ミャンマー人)が英語で話しながら、
英語のガイドブックを持って歩いていたら、
普通にシンガポールかどこかからの観光客に見えるんだろうなあ。

それに、いくらポカポカ陽気でも、
11月に半そでTシャツで歩いている日本人がいるとは、
考えられないんやろうなあ。

元々京都って、着るものに関しては、体感温度よりも暦を重んじる傾向にあって、
3月に入ったら、まだまだ肌寒くても、春の装いをしてみたり、
9・10月に入ったら、暑い中秋の装いを先取りしたり。

そんな京都の人からしてみたら、11月なんて秋の真っ盛りに、
半そでTシャツなんて、ありえない事なんですねえ。

でもワタシ、生まれも育ちも京都なんだよ~ん。

そんな私が、11月の京都を半そでTシャツで歩いた勇気を褒めてください。

Tuesday 30 October 2018

禁酒月間 - Go Sober October --- 残すところあと二日!

今年の10月は、一ヶ月間の禁酒しております。

チャリティー好きで飲んだくれのイギリス人が考案したチャリティーイベント、
Go Cover for October に便乗しているのです。

お恥ずかしいことながら、ワタクシ、元々かなりの飲んだくれなんです。
特に、ストレスがたまるとお酒の量が増える傾向にあり、我ながら、
この飲み方は健康的ではないので、酒量を減らさなければと思っていたのです。

働いていた間は、少しの間節酒に成功したり、そうかと思ったら
またストレスがたまって酒量が増えたり、を繰り返し。
特にここ数年は、酒量がずっと多目で安定していたので、
これはやばいなあ、と思っていたのです。

これもセミリタイアしようと思った理由の一つなのですが、
セミリタイアを機に、年間の休肝日目標をつくったりして、
徐々に酒量が減ってきてます。

以前から、地下鉄の広告などでGo Cover for October という
イベントの存在は知っていました。
でも、セミリタイア前の私だったら、「1ヶ月も禁酒なんてムリ!」と
即却下だったのですが、最近の私は、着実に休肝日も確保できるように
なってきているので、もしかしたら出来るかも。。。と思って、
今年は挑戦することにしたのです。

そして今日は10月30日!

残すところ、あと2日!

思い返してみれば、 20歳過ぎてから今までの25年間、
1ヶ月もお酒を飲まなかった事なんてなかったような気がする。

なんとなく、これが達成できたら、今後のお酒との付き合い方に、
何か変化が訪れるような気がするのです。

そして、ぜひ来年も挑戦したいと考えています。

ああでも、来年の事を言ったら鬼が笑うので、
今の事を考えなければ。

あと2日。ガンバロウ。

Saturday 27 October 2018

何事も「ほどほど」に。

元々本の虫だった私。
セミリタイアして、週に一度デジタルデトックスなんかしていると、
読書の時間が増えました。

なので、これからは読書日記ブログの方も、こまめに更新していこうと思います。

読書日記。

日本にいた頃は、留学資金を貯金していたので、
地元の図書館を活用していました。

本を所有しない分、読書記録はつけようと思って、
読んだ本のタイトル、著者、出版社と一行感想文を
ワープロを使って細々と記録していたのです。

パソコン購入後も、その記録はパソコン用のファイルにコンバージョンし、
イギリスに来てからも、しばらくは記録をつけていたのですが、
その後、結婚したり就職したりフラット買ったり仕事に疲れたり、
忙しさにかまけてすっかり放置してしまい、ふと気がついたら、
そのファイルがどこにあるか分からなくなってしまったのです。

私にとって、読書日記ブログは、その読書記録の続きです。
「今回は、なくさないように」と思って、ブログにしたのですよ。

さて前置きはこの辺にして、今日の本題です。

そして、今日の本題のテーマは、セミリタイアです。
読書ではありません。

その読書日記の方で、群ようこさんの小説「働かないの」
感想文を書いたのですが、その際に下記の一節を引用いたしました。

~~~~~~

キョウコはほどほど、ほどほどと自分にいい聞かせ、あともうちょっとやろうかなというところでやめておいた。
そうすると不思議なことに、自分のふがいなさについて考えないようになった。まだできるのにその手前でやめておくと、がんばったのに結果はこれ?と自己嫌悪に陥らなくなったのだ。

~~~~~~

小説「働かないの」の主人公、キョウコさんは、40代半ばで会社を辞め
れんげ荘というトイレ・シャワー共同の安ボロアパートで
アーリーリタイア生活を始めます。

長い会社勤めで忙しい生活が身体にしみついたのか、
いざ、自分の時間ができて、毎日ゆっくりゆったりすごしていると、
なんとも落ち着かない。

そして、何かに一生懸命取り組んでいる人をみると心がザワつく。

なので、ふと思いたって新しい趣味を始めるのですが、
一旦やり始めると一生懸命になって、身体的にも精神的にも、
ぐったり疲れてしまうキョウコさん。

そんなキョウコさんが紆余曲折の末にたどり着いた境地が、上記の一節です。

そう!
そのなんです。
その通りなんです。

せっかく、それまでの生活につかれてリタイアしたんだから、
無理することないんです。

ヒマを持て余して、何か新しい事をやり始めたとしても、
辛くなるほどにやる必要はない。

「ほどほど」で良いんです。

私の場合セミリタイアなので、少しだけ働いています。
多分基礎体力がないんだと思いますが、
働いた次の日は疲れてしまって、かなりダラダラしてしまいます。。

そして、そんな風にダラダラしてしまった日は、
自己嫌悪に陥ってしまうのです。

その日にやろうと思っていた事ができなかったから。
せっかくの自分の時間を有意義に使えなかったから。

でもよく考えてみたら、せっかくセミリタイアしたんだから、
ダラダラしてて良いんですよねえ。

あんまり欲張って、あれもやりたい、これもやりたいと
色々詰め込みすぎたら、セミリタイアした意味がない!

ヒマを持て余すくらいで丁度いいんです。

というか、セミリタイアしてから9ヶ月、
今の所、ヒマを持て余した記憶はありまん。

元気な日には、やりたい事がいっぱいあるし、
疲れてダラダラしてる日は、何もやりたくないモードなので
それは、「ヒマを持て余す」とはちょっと違うので。

ヒマな時間が辛くて、セミリタイアは失敗だった言ってる人もいる中で、
私はきっと、基本的にセミリタイアに向いているんだと思います。

でも、快適なセミリタイア生活を実現するには、あともう一つ。

何事も「ほどほど」に、を座右の銘としなければ。

どうやら私は、今、せっかくできた自分の時間を有意義に使おうと
一生懸命になっているようなのです。

自分の時間を有意義に使うことだって、
「ほどほど」で良いのですよねえ。


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Tuesday 23 October 2018

禁酒月間 - 3週間が過ぎたところでの所感

最近、紀貫之づいてるワタクシ、色々と人のまねっこをしてるのですが、
10月は、地下鉄の広告にのせられて一ヶ月間禁酒をしています。

禁酒月間 - Go Sober October

始めはくじけそうになりましたが、
日が経つにつれ楽になってきました。

無期限の断酒ではなく、期限を切って禁酒しているので、
ゴールが見えている分、我慢するモチベーションがあるのです。

ある程度の日数を越えたら、それまでの苦労を無駄にしたくない
という心が働くので、それを原動力に頑張っています。

そして今日、23日め。
3週間が過ぎ、残すところあと10日足らず。

ここら辺で、ちょっと辛くなってきました。

いや、身体がアルコールを求めているわけではないのです。

体調は良いし頭もスッキリしてるし。
確かにお酒飲まないと、身体が楽です。

でも、禁酒・断酒に関するブログや記事で、
「お酒を飲まないとこんなに体調が良くなって、
頭が冴えて、時間を有効活用できる!いいこと尽くめ!」
みたいなのを時折見かけますが、
確かに、体調は良くなって頭は冴えますが、
それほど、時間を有効活用できるようにはなっていません。

今まで、お酒を飲んだ夜は勉強できなかったので、
お酒を飲まなかったら、夜も勉強できるかも、と、
密かに期待していたのですが、やっぱりダメです。

多分、歳のせいか体力が無いので、
夜には勉強するだけのエネルギーが残っていない。

結局、夜にやる事といったら、テレビ見たりネットしたり本を読んだり。
まあ、ピアノの練習ができるので、それはうれしい。
(ピアノも、お酒飲んでしまったら練習にならないのです。)

あまり、劇的に時間を有効活用できるようになったわけではないのが
ちょっと残念なのですが、それはひとえに私の体力の無さのせいで、
今後、運動して体力つけていったら解決するのかもしれません。

今後の課題ですね。


そして、そんな風にゆったりと夜を過ごしていると、
「お酒」という物質に対してではなく、
「お酒を飲む」という行動に対する欲求がおこってくるのです。

どうやら私は、「グラスの中に入っているキレイな液体」が好きらしい。

缶ビールやワインのボトルを見てもなんとも思わないのですが、
ジョッキに入ったビールやグラスワインの写真をみると、
とても飲みたくなるんですよねえ。

どうやら私が「キレイな液体」と感じるのは、
ビールやシャンペン、白ワインなど、色の薄い液体で
アワアワが入っていればなお良し、という感じです。

なので今は、ビールの代わりに炭酸水を飲んだり、
ワインの代わりにりんごジュースを炭酸水で割って飲んだりしてます。
(アワアワが入ってればなお良しなので、炭酸水ばっかりです。)

この禁酒月間で、「グラスの中のキレイな液体」気分だけ味わって
シラフでゆったり過ごす夜もなかなか良いものだと感じるようになってきたので、
禁酒月間が終わっても、週の半分くらいは休肝日をもうけて、
シラフでゆったり夜の時間を楽しんでいこうと思います。

お酒を飲んでも、気分はゆったりしますが、
やっぱり若干酔っ払ってしまうので、
ちょっと時間の感じ方が異なってしまうのです。
まあ、それはそれでゆったりしてるのですが、ちょっと違うのです。

お酒を飲む日は、美味しいお酒をしっかり味わって、
しらふの時とは異なる、酔っ払ったゆったり気分を楽しみたいです。

でもそれを、毎日やってはいけません。

酔っ払ったゆったり気分は、時々の楽しみにしていこうと思います。
とてもお天気が良い日曜日とか、特別な日とか、
ホリデー(旅行)中とか、友人や夫とパブに行く時とか。

晴れて、禁酒月間を達成した後は、
普段はシラフのゆったり時間で、時々、酔っ払い。
という生活リズムを確立していきたいと思います。

目下の目標は、禁酒月間を達成する事です。
あと9日。ガンバロウ。


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Thursday 18 October 2018

ヤンゴン消防事情の今昔

夫(ミャンマー人)は、毎週土曜日にヤンゴンに住むお母さんに電話をしています。
昔はミャンマーへの国際電話は高額でしたが、
今はミャンマーのインターネットのインフラが整備され、
ソーシャルメディアのボイスチャット機能を使っていますので、
かなり安く連絡できるようになりました。

便利な世の中になりましたね。

さて先日、夫がお母さんに電話したところ、
2、3分も話さずに電話を切ってしまいました。

どうしたのかと聞いてみたら、
お母さんの家の近所(2、3件先)で火事が発生してるから
今から避難するとの事。

えええ。えらいこっちゃ!
電話なんかしてる場合じゃない!

取り急ぎ貴重品を持って、近所に住む夫の姉の家に避難するとの事で、
夫はしばらくしたらお姉さんの家に連絡するという事にして
電話を切ったそうです。

しばらくして夫が再度電話してみたら、もう鎮火したとのでした。
良かった良かった。


夫:けっこう早く鎮火してよかった。昔だったらこうは行かない。
  今の政権になったおかげだね。

私:昔は今より時間がかかってたの?
  政権が代わって消防システムが改善したのね。

夫:う~ん。システムが改善したというか。。。
  昔は、早く鎮火してもらう為には、
  消防士に賄賂を払わないといけなかったから。。。

私:えええ。

夫:消防士は、現場についても、水がないとか何とか言って、
  すぐに消火活動を始めないんだ。
  避難してる人々は、大抵、着の身着のままで出てきてるから、
  現金なんて持ってないし、とにかく指輪とか身につけてる貴重品を渡して、
  早く消火活動を始めてもらうようお願いするんだよ。

私:えええ。それはひどい。
  腐敗しているにもほどがある!
  って言うか、賄賂渡したら急にどこかから水が出てくんのか!
  ツッコミどころありすぎ!

夫:今の政権は、公務員が賄賂を受け取るのを禁止したからね。
  まあ、公務員は賄賂がもらえないと一生懸命働かないから
  仕事のスピードが落ちて、建設許可みたいな公的な許可が遅れて、
  色々な開発プロジェクトなんかが遅れて、
  政府は今、色々批判されていたりするけど。
  でも、消防士が賄賂を要求しなくなったのは、良いことだと思うし、
  今の政権になって改善した事の一つだよ。

私:そ、それは、とても重要な改善だったと思います。。。


イギリスでは、2011年に新しい贈収賄禁止法(Bribery Act 2010)が施行されました。

それ以前は、同種の法律としては、アメリカの贈収賄禁止法が
世界で一番厳しい物だったのですが、
このイギリスのBribery Act 2010 が施行され、世界一に躍り出たのです。

詳しい内容は省略するとして、かなり厳しい法律です。

受け取る方にもとっても渡す方にとっても。

かなり厳しいので、普通の人間にとっては、
賄賂なんて、別世界になってしまいます。

でももし、この状況だったら。

自宅が火事で着の身着のままで避難している時に、
到着した消防士が賄賂を要求してきたら。。。

そりゃあ、身につけている金目のものがあったら渡すでしょう。

背に腹は代えられませんからねえ。

ああ、それにしても、
公務員が賄賂を取る世の中って、恐ろしい。。。

今は少なくとも、消防士さん達は賄賂を要求してこなくなったようですので、
ちょっと安心しました。


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Monday 15 October 2018

憎きBRPカード

最近、私の中で、紀貫之ごっこと言いますか、
他の人がやってることを真似っこするのが流行っております。

流行ってはいるのですが、

「近頃、皆が持っている、BRPカードなるものを、私も申請してみようと思う。」

これだけは、そうは思わないのです。

昔々、イギリスのビザは、学生ビザだろうが
永住権 (ILR : Indefinite leave to remain)だろうが
パスポートの査証欄の1ページにポーンっと押されたスタンプだったのですが、
それがある日、顔写真とかが印刷されたキラキラしたステッカーに進化して
さらに数年前には、BRPカードと呼ばれる、パスポートとは独立した
IDカードとしても使用できるプラスチックのカードにまで進化したのです。

学生ビザはスタンプ、配偶者ビザと永住権はステッカーの私としては、
隔世の感があります。

ステッカー時代に永住権までたどり着いたため、
BRPカードは持っていない私なのですが、
永住権のステッカーが貼付されていたパスポートの期限が切れ、
新しいパスポートとの2冊持ちになると、時々、イギリスの入国審査の際に、
BRPカードの取得を推奨されるようになりました。

以前、その事について愚痴った記事を書いたのですが、
BRPカードとはなんぞや?
この記事に、現状アップデートのコメントをいただきました。
ありがとうございます。とても助かります。

----- コメント抜粋 -----
通りすがりです。私もカードのこと調べていて人事の人などと話して以下判明したことです。
前からいる職場の場合はカードがなくても大丈夫で、続けての契約なら多分カードがなくても契約を切られることはありません。ただ、契約を更新する時には必要になると思います。1年毎の契約などであれば、再契約の時に必要になると思います。正社員であれば、おそらく持ってなくても大丈夫ですが、そのうち必要になるかもしれないので、できるときにとっておいたほうがいいと思います。
カードを持っていなくても、現在のパスポートにシールが貼ってあれば大丈夫な職場もあるかもしれません。期限の切れたパスポートにベザのシール貼ってあって、2冊持ち歩いている場合は、就職は絶対に不可です。雇用者が違法になり罰金を課せられるそうです。(たとえ永住のビザを持っていてもカードなしは不可です。)BRPカードを申請して2ヶ月経っていますが、私のはまだ届いていません。パスポートがないのは不便ですが、これから就職をするのならば、絶対に必要になりますので、カードは所得しておくほうがいいと思います。
----- コメント抜粋 -----

えええ。2冊もちの場合は、就職は絶対に不可!
私、2冊もちどころか3冊もちでんがな!

ショック。。。

でも、やっぱり申請したくない。


だって、BRPカードって、10年毎に申請しないといけないんでしょう。
それって、永住権の意味がないような気がしませんか?

まあ、イギリスとしては、一旦永住権発行しちゃったら、
もうその人の追跡はほぼ不可能になってしまうから、
BRPカードにして10年毎に再申請させる事により、
その人の生活状況とかをチェックしたいのかもしれませんが。
それって、もしJob Seekers Allowance とか Income Support とかもらってたら、
更新の影響するのか、ちょっと心配になりますよねえ。

私の理解する限り、永住権ってのは、選挙権以外は市民権と同じ権利を
与えられていると理解しているので、Public Fund へのアクセスが
BRPカードの更新に影響する事はないはずだと思いたいのですが。

そして何よりも嫌なのは、申請に時間がかかるという事。
もちろん、申請にお金がかかるのも嫌ですが、
やっぱり、時間がかかるのが一番のネックです。

そして、BRPカードの更新には、Priority Service がないので、
その問題をお金で解決することもできない。

郵送で申請して、大人しく待つしかないのです。

コメントいただいた方は、2ヶ月待ってるとおっしゃってます、
結局何ヶ月かかる事になるのか。。。

昔々、ビザの申請や更新に今みたいに高額な料金がかからず、
その代わりに色々な種類のサービスも無かった時代、
ビザの申請や更新は、郵送か、Home Office に直接出向くかの2択でした。

Home Office に直接出向く場合は、予約とかもできなかったので、
とりあえず朝早くに行ってHome Office の門の前で並んだものでした。

その時代、郵送で申請すると、下手したら半年とかそれ以上かかってたんですよねえ。
なので、もしかしたら今でも郵送の場合は、半年くらいかかるのでしょうか?
手数料とってるから、もう少し早いのでしょうか?

これは、困ります。

10年に一回とはいえ、イギリスに数ヶ月缶詰になるのは困ります。

まあ、普段、イギリスを出るのは年に数回なのですが、
出たいときに出られないのは困る。

祖国にいる家族に何かあったときに、即、駆けつけられないのは困るのです。

こういった事は、いつ何時起こるか分からない事なので、
10年に一回も、カードの更新の為にイギリスから出られない
期間ができるというのは困るのです。

どうしようかなあ。

これだけは、譲りたくないなあ。

とりあえず、お尻に火がつくまで保留しようと思います。

今の会社はパートとはいえ正社員なので、今の所大丈夫そうですが、
既存の正社員の継続雇用にもBRPカードが必要になるとか、
今の会社をクビになって、新しい就職先を探さなければいけなくなるとか、
BRPカードがないと入国できなくなるとか、
そんな感じに、どうしてもBRPカードに更新しないといけない状態になるまでは、
保留しようと思います。

今後も、こまめに状況をモニターしないといけませんねえ。



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Monday 8 October 2018

禁酒月間 という事で、ブログを書く時間が増えております。

今年の10月は禁酒月間に挑戦しています。

禁酒月間 - Go Sober October

禁酒月間を始めての感想。

お酒飲まないと、時間があるなあ。

お酒を飲む日は、大体夕食の準備段階で飲み始め、
夕食の間、夕食後とダラダラと飲んでしまいますので、
夕方以降は勉強など、頭を使う作業はできません。

それが、夕食後も勉強しようと思えば出来るのです!
まあ、夕食後に勉強する事はめったにないけど。疲れてるから。


とはいっても、これは想定内。

今年に入ってセミリタイアしてから、禁酒活動に力を入れ始め、
週に3~4日は休肝日をもうけているし、
時には10日連続禁酒などもしていたので、
「お酒を飲まないと時間がある」という事は分かっていたのです。

しかし今回は1ヶ月の長丁場。

そして、季節は秋。

秋の夜長をSober (しらふ)で過ごすことによって、
時間を活用できるのではないかと期待しています。

まあ、疲れてすぐ寝ちゃうんだけどね。


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Friday 5 October 2018

ロヒンギャ問題。よく分からないけど私にはこう見える。


近頃、ロヒンギャ問題に関するニュースを頻繁に目にします。

私が本件に関心を持っているから、よく目につくだけかもしれませんが、
見出しにロヒンギャという文字があると、ついつい読んでしまうのです。

今日、一番気になったニュースは、
インドがロヒンギャ難民7人をミャンマーに強制送還したというもの。
これを読んで、考え込んでしまいました。

インド、ロヒンギャ7人をミャンマーに強制送還 国連の警告無視(AFP=時事) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181005-00000013-jij_afp-int @YahooNewsTopics

ロヒンギャ問題。

歴史は諸説あって、いくつか記事や論文などを読んでみましたが、
ボヤーっとしかわかりません。もう少し勉強が必要です。

なのでまあ、本件をよく理解しているわけではないのですが、
よく分からないなりに、現状については思うことがあります。

私は、人権を重んじる日本で生まれ育った日本人で、
英国=人権を重んじるヨーロッパ先進国に長年住んでいて、
先進国的な人権についての考え方を持っていると思います。

夫は、ミャンマー民主化推進・人権擁護派で、
英国に長く住んでいますので、
人権についての考え方もかなりヨーロッパ的です。

そして、夫はミャンマー人ネットワークやミャンマー語メディアから、
ミャンマー人の率直な意見を直にも聞くことができます。

下記するのは、そんな先進国的な考え方の私の頭に、
夫が仕入れた情報をぶち込んで処理した結果です。


冒頭のニュース。

ロヒンギャは主にミャンマーとバングラデシュ間の問題とされていますが、
他の周辺諸国に渡ったロヒンギャ難民もおり、そのうち
インドに渡った7人がミャンマーに強制送還されたというニュース。

このニュースが意味するのは、
「周辺諸国がロヒンギャ難民を拒否している」という事実です。

バングラデシュは、ロヒンギャ難民を受け容れてはいますが、
それはあくまで難民としてであり、定住させるつもりは無い様子。

彼らは、祖国を持たない民族となっており、
周辺諸国はどの国も彼らを受け容れようとはしていません。
むしろ、嫌われているような印象をうけます。

夫曰く、「ロヒンギャは国際機関や先進国向けのPRが上手い」そうです。
そしてこれが、周辺諸国から嫌われる原因の一つのような気がします。

かたやミャンマー政府は、お世辞にも外交やPRが上手いとはいえない。

そしてさらに悪いことに、国際機関や先進国のお偉方と言った人達は、
頭でっかちな机上の論理で、自分達が信じる「正義」を振りかざし、
無条件に最弱者(=ロヒンギャ難民)だけの味方をして、
自分達より弱く、且つ、最弱者よりは強い中間層(=ミャンマー)を責めたてている。

言わば、ロヒンギャはいじめられっ子、先生(先進国)の前で大泣きするのが上手。
いじめっ子のミャンマーは、普段の行いもあって先生から非難されやすい立場。
そして、他のクラスメート(周辺諸国)は、いじめられっ子の味方をしていない。

そんな状況の中で、先生が、無条件にいじめられっ子の味方をして、
いじめっ子を責め、他のクラスメートには「いじめられっ子と仲良くしなさい」
と言いつけたところで、問題は解決するでしょうか?

本来、子供の喧嘩に大人が介入するならば、
両方の意見をきちんと聞いて喧嘩両成敗とするべき。

少なくとも、他のクラスメートがいじめられっ子の味方をしていない
という事実を少しは考慮して、現状理解に努めるべきだと思う。

私は個人的には、ロヒンギャ問題に関しては、
国際機関や先進国の対応が決定的にまずいと思います。

ロヒンギャのみの話を聞いてそれを100パーセント信じ、
無条件にロヒンギャの味方をしているように見えるのです。

国際機関や先進国がそんな対応をしている限り、
事態が悪化する一方なのではないかと思うのです。


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Wednesday 3 October 2018

ミャンマーの「首長族」消滅の危機!?

Yahoo!ニュース にて、「首長族」消滅の危機!? というニュースを発見しました。

「首長族」消滅の危機!? 「現代っ子だから」若者の深刻な“首輪離れ”ミャンマーを取材(FNN PRIME) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00010009-fnnprimev-asia @YahooNewsTopics

今時の首長族の若者は、もう首輪をしていないというニュースです。

折りしも、今年(2018年)2月にミャンマーを訪問した際に、
ミャンマーの山岳地方に住む友人を訪問し、
「首長族」の方々にもお会いしてきたのです。

その友人は、昔ロンドン在住で、その後、他のヨーロッパの国に移住し、
数年前に生まれ故郷のミャンマー山岳地方に戻りました。

そこで、少数民族の文化を守りながら観光資源として活用するツーリズム、
カルチャー・ツーリズムとでも呼びましょうか、
そういった観光を通じて地域興しをしようと活動中です。

彼自身も「首長族」の出身で、1988年の民主化運動に係る国内の混乱で
身辺がきな臭くなった為、祖国から逃れイギリスにやってきたという経歴の方です。

ケンブリッジ大学で文学を学び、そこで自身の半生を記した
自伝を執筆されました。

ちょっとここで宣伝しておきます。


From the Land of Green Ghosts: A Burmese Odyssey

その彼を訪ねて、ヤンゴンから飛行機でひとっ飛び、
カヤー州の州都、ロイコー(Loikaw)に降り立ったのでございます。

そこから、車で小一時間ほどドライブして彼の今日の村へ向かい、
一休みしたらさらに山に入ってトレッキングです。


彼らには、少し日本の神道を思わせるような、土着の信仰があるのですが、
それと同時に、キリスト教を信仰しています。

この一帯では、キリスト教の伝道者による布教活動が行われ、
山の上に、このような十字架が立てられていたりします。

そして、近辺の村々に住む少数民族は、
キリスト教伝道者より教育をうけたのです。

ここで実は、会ったのですよ。
「首長族」のおばあさん!

どうやら見たところ、その民族の女性すべてが
首を長くしているわけではないようです。
友人の母上の首は長くありませんでした。

私がお会いした首を長くしている女性は、
シャーマンのような役割があるようでした。

我々のリクエストに答えて、目の前で綿から糸をつむいでくださり、
その糸を手首に結んでお祈りをしてもらいました。
なかなか得がたい経験をしたと思います。


さて、この一帯には、他にも色々な種族の人々が住んでいます。
耳などに沢山ピアスをして、
足に、漆塗りのワイヤーのようなもので出来た装飾品を
ぐるぐる巻きにするのが伝統的な女性の装束だという種族もあります。

この手足に巻く装飾品がまた、かなり重くて、
ひざの所にもぐるぐる巻きにしているので、
女性はひざを曲げることができません。かなり不便そうです。

これは夫の説なのですが、この辺りは色々な少数民族が住んでおり、
その中にはかなり好戦的な種族もあり、
魅力的な女性がいると、他の種族に連れされれてしまう危険性がある。

なので、各種族が、アウトサイダーの眼からは「美」とは映らないような、
独自の美的感覚を発達させる事によって女性を守ったのではないかと。

友人が言うには、やはり今の若者は首を長くしたがらないそうです。
でも、それは仕方が無いことなのかも知れません。

さすがに現代では、隣の種族が攻めてきて女性がさらわれるといった
危険性はないのですから。

勉強をするのに首が長いのはあまり便利ではないでしょうし、
足にワイヤーグルグル巻きでは、運動もできません。

伝統文化を守るのも大切ですが、こういった文化は、
残念ですが、廃れていくのが運命だと思うのです。

先進国の人間が、珍しい文化だから保存して欲しいなんて思うのは、
はっきり言って、エゴだと思います。

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禁酒月間(Go Sober October )、3日目です。
今の所、まだ飲んでません。

禁酒月間 - Go Sober October

夫のヴィーガン発言に続いて、
今度は私が紀貫之になりました。
「近頃流行の Go Sober October なるものを、私も試してみようと思う。」

Go Sober October について知らなかった夫の反応:「へ?!」

さてこの、Go Sober October

正確には Go Sober for October

この季節になると、地下鉄などの広告で見かけるようになります。

MACMILLAN CANCER SUPPORT というチャリティー団体が
主導している、10月の1ヶ月間、禁酒チャレンジをするという、
チャリティーキャンペーンです。

なぜ、禁酒したらチャリティーキャンペーンになるかというと、
イギリスでは、こういうチャレンジに挑戦すると周囲に公言し、
見事達成した場合には、友人や同僚などから頑張ったご褒美に寄付をしてもらう
という風にして、チャリティー団体への寄付金を集めるという事が
一般的に行われているのです。

首謀団体の WEBSITE。
What is Go Sober for October?
Go Sober for October encourages people to go booze-free for the 31 days of October and raise funds for Macmillan Cancer Support. 

ちなみに、11月には、Movember といわれる、
前立腺がんに関するチャリティーへの寄付金集めの
チャレンジが盛んに行われます。

これは男性が11月の1ヶ月間、
- 普段ヒゲをはやしてない人はヒゲをのばす。
- 普段ヒゲをはやしている人は、毎日剃る。
というチャレンジです。

普段とは変わり果てた顔写真をWebサイトにさらして、
友人や同僚から頑張ったご褒美寄付を集めます。


閑話休題。

Go Sober October.

私は、チャレンジしようとは思うのですが、
周囲に公言して寄付金を集める事はいたしません。

こっぱずかしいので。

でも、見事1ヶ月禁酒を達成した暁には、
禁酒によって節約できた金額くらいは、募金しようかなあ。

実は私、お恥ずかしながら、けっこう酒量が多いので、
多分もう、アル中なんじゃないかと自分でも心配になってきて、
あの手この手で、禁酒(節酒)を試みているのです。

さらにお恥ずかしい事ですが、社会人になってからこの23~24年ほど、
1ヶ月もお酒を抜いた事なんか無いような気がするのです。

もし達成できたら、今頑張っている禁酒(節酒)について、
大きな飛躍を遂げる事になると思いますし、
新しい世界が開けるような気がします。
そして、今後の禁酒(節酒)への指針となることでしょう。

とりあえず、10月1日・2日の二日間はクリアしました。
多分今月は、Go Sober October の事ばっかり書くと思います。

ちなみにここでも Sober は、形容詞。

酔っていない、しらふの、〔人が〕禁酒している、薬物を断っている

という感じの意味です。

さて、あと29日!
頑張りまっす。


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Thursday 27 September 2018

中学レベルの英文法で日常会話はOKって本当?-まあ、90%くらいかな。

本日は、何を血迷ったのか、英語について書きます。
というか、英会話について。
さらに狭めて、日常英会話について。

巷では、「日常会話なら中学レベルの英文法でOK」
とか何とか上手い事言って、英語習得における文法学習の重要性を
軽視するような記事や広告をちらほら見かけます。

ひどいのになると、「赤ん坊は文法なんて関係なく言葉を覚えるんだから、
それと同じよう学べば、ネイティブのような英語が見につけられる」とか。


本当に、赤ん坊と同じように学ぶためには、
頭の中も赤ん坊のようにまっさらになる必要があるって事を
完全に忘れていますね。

我々の頭の中には、すでに英語とは異なる言語が
母語として居座っているのですから、
赤ん坊が言葉を覚えるみたいに覚えられるわけないっていうのに。

もし今私が記憶喪失になって、日本語も何もかも忘れてしまったら、
もしかしたら、赤ん坊が言葉を覚えるみたいに、
英語を覚えることが出来るかも知れないけれど、
今までの人生の記憶と引き換えにネイティブ英語を身につけたいとは思いません。

閑話休題。

日常会話と中学レベルの英文法の話をしようとしていたのです。

「日常会話なら中学レベルの英文法でOK」

このステートメントは真か否か。

私としては、もし、中学レベルの英文法を完璧に習得した場合なら、
このステートメントは、90%くらいは真であると思います。

でも、残りの約10%は、残念ながら、今でも高校で習うんではないかなあ。

それはずばり、「仮定法」。

If I were a bird, うんちゃらかんちゃら、ってやつですな。

「仮定法」

一見ルールがややこしく思えるので、英文法の教育課程のなかでも
難しい単元とみなされていますし、実際、高校生の英語の授業で
これに苦しめられた人は多いはず。

でも、日本語訳をよく見てください。

もし、私が鳥だったら。

これって、小学生でもやる会話です。

もし、宝くじにあたったら。
もし、金持ちのお嬢様だったら。
もし、青い目金髪だったら。

こういう会話って、けっこう日常でやるじゃないですか。
特になんてことのない、暇つぶしの会話で。

なのでこれは、「暇つぶしの会話」系仮定法とでも呼びましょうか。

そして、もう一つ。

I should have xxx
あの時、xxx してていればよかった。

これも仮定法の一種ですが、
過去を振り返って後悔している意を表現する文法です。

I should have studied harder when I was a student.
学生の時にもっと勉強しておくべきだった。

この文なんか典型的ですね。

人間って、長く生きていれば後悔する事も沢山あるので、
この表現も日常会話、特に大人の会話の中では重要です。

これは「後ろ向き会話」系とでも呼びましょうか。

他にも would have とか could have とかありますが、
こういった仮定法の表現を習得すると、ただ単に事実を述べるのではなく、
それに対する自分の感情を表現する事ができるので、とても便利です。

そしてこの仮定法、ネイティブなら結構小さな子供でも
ちゃんと使うんですよねえ。口惜しいことに。

まあ、それだけ日常会話に使われているって事です。

ですので皆さん、英語の日常会話をやっつけるには、
「中学レベルの英文法」+「仮定法」を習得しましょう!

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Monday 24 September 2018

デジタル・デトックス

先日、キューバに行ってきました。

特に用があるわけではなく、純粋に観光旅行です。

キューバ入国には、Tourist Card と呼ばれるビザのようなものが必要なのですが、
Tourist Card 申請書の渡航目的にの欄には、
観光 (Sightseeing) という選択肢がないのですね。

仕方がないので、Support Cuban People というのにチェックして提出しましたが
無事にTourist Cardがもらえて良かったです。

さて、キューバといえば、インターネットの接続環境が悪い事で有名です。

我々は、ハバナに一週間の滞在したのですが、
最初の3日間は5スターのホテルに滞在したため、
切れ切れながらも、なんとかネット接続できたのですが、
残りの4泊は ちょっくら節約しようと、Casa と呼ばれる
一般の人々が部屋貸しをしている宿泊施設に滞在したため、
インターネットから切断された生活を送ることになりました。

最近若者が「キューバに行ってきたよ!」と旅行記を書いているのを
ネットでちらほら見かけますが、おそらく彼らが泊まっているのは Casa です。
だって、値段が全然違うんです。
そして、Casa は安いながらも、悪くない。
我々が泊まった Casa は清潔だったし、お部屋の内装も可愛かったです。

でも、やっぱり設備は違いますね。

いくら共産圏とはいえ、5スターホテルにはステキなバーとか、
シガー(葉巻)のお店があって、それはそれはステキでした。

ホテル内のバーの、中庭に面したソファに座って、
私はモヒートを飲みながら「The Old Man and the Sea」などを読み、
夫は葉巻をふかしながらウィスキーを舐める。

なんていう、優雅な一時を過ごしておりました。
5スターホテルでは。

閑話休題。

インターネットです。

そんな5スターホテルで優雅に3日間過ごした後、
ハバナ中心地に程近い Casa に移動した私達。

いやあ、本当にインターネットがないんです。
びっくりしました。カルチャーショックです。


ちなみに私は、今年45歳。

通信プロトコル、TCP/IP が広く使われ始め、
インターネットが日本で一般的に普及し始めた時、
私はすでに就職していたと思います。

つまり、学生時代までインターネットなぞ無い世界に生きていたというのに、
この20年ほどの間に、すっかりネット生活に慣れ親しんでしまって。。。

この順応力には我ながらびっくりです。

「ネットが無くてカルチャーショック!」なんて言ってる歳ではないのです!

でも本当に、初日はカルチャーショックだったのですよ。

しかしながら、さすがは昔取った杵柄。
なんやかんや言ってる間にネットなし生活にも慣れてきて、
ハバナ最後の夜を迎える頃には、「ネットなし生活もいいなあ」
なんて思うようになりました。

インターネットが無いと、本当に、心からリラックスできるのです。

これはいいじゃないですか!

夫と意見が一致して、キューバから帰国後も
時々、ノーインターネットデーを設定し、
デジタル・デトックスをしています。

デジタル・デトックスの日は、テレビも見ず、パソコンも開かず、SNSもやらず。

娯楽といえば、散歩に行ったり、ボードゲームをやったり、本を読んだり。
キンドルもダメと言われてしまって、それがちょいと辛いのですが、
本当にリラックスできます。

我が家では、大体週に一度、日曜日をデジタル・デトックスの日としています。
本もたくさん読めるし、何より精神的に休養できて、なかなかお勧めです。


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Thursday 20 September 2018

ヴィーガンの理由=地球上の壮大な椅子とりゲームに疲れた

夫(ミャンマー人)が、ある日突然、紀貫之が日記を書き始めたかの様に
ヴィーガンになった理由について、備忘録を兼ねて詳細を記します。

現在、この地球上には約75 億人の人間が生活しているそうです。

1950年頃、世界の人口は約25億人だったそうです。
その30年後の1980年には約44億人に増え、
さらにその30年後の2010年には約69億人。

日本では少子化が騒がれていますが、世界を見渡してみると
人口は確実に、加速しながら増加しているのです。

そして困った事に、人間は、食物連鎖の中では
どちらかと言うと上のほうに属するのです。

そんな、食物連鎖の上の方にいる人間が、こんなに増えちゃって、
地球にはそれだけの人間を支えるだけの生産能力があるのか?

そう考えた時、せめて自分くらいは、食物連鎖の下の方に降りよう。
本当に小さな事ですが、やらないよりはましだろう。

それがヴィーガンになったメインの理由です。

もちろん動物虐待に反対しているという事もありますが、
動物愛護団体のような情熱的な感じではありません。

淡々と、人間も動物も、この地球をシェアしている仲間として
公平であるべきだと考えているだけです。

現在、火星への移住計画を立てているお金持ちがいるとか、
小耳に挟んだ事があるような気がしますが、
それが近い将来実現するかしないかは別として、
現状、我々は地球から逃げる事ができないのですから、
限りある資源を皆でできるだけ公平に分け合っていくべきだと思うのです。




また、人間が生活するには食べ物以外にも色々な資源が必要です。
日々の生活で電気やガスを使用し、移動するにはガソリンを使う。

発展途上国には、まだ電気無しで生活している人たちもいますが、
その人達も、いつか先進国のような豊かなライフスタイルで生活したいと願っている。

でも、地球には、75億人の人間全員が先進国のライフスタイルで生活するのを
支えるだけの生産能力があるのしょうか?

きっと、ないです。

「先進国のライフスタイルで生活できる身分」というのは、
椅子とりゲームの椅子のようなもので、数が決まっているのです。

でも、世界の人口は増え続けている。

今、世界のあちこちで難民問題が問題になっているのも、
この椅子とりゲームの一つの形だと思いますし、
今後、数が決まっている椅子をめぐって、
争いがさらに激化するのではないかと非常に不安に感じています。

我々がヴィーガンのライフスタイルを選んだのは、
椅子とりゲームで我先に争うのではなく、
半ケツで椅子を分け合おうという発想です

また、椅子の数の最大値は、地球の生産能力によりますが、
一つの椅子を小さくしたら、沢山の椅子が作れるかもしれません。

椅子を分け合ったり、小さな椅子を作ったりして、
より多くの人が座れる様な世界になって欲しいのです。


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Monday 17 September 2018

ビーガン・ヴィーガン・Vegan

夫はある日、言いました。

「近頃イギリスで流行のヴィーガンなるものを、僕も試してみようと思う。」

お前は土佐日記の作者か!

と突っ込みたくなったのは、置いといて。

ヴィーガン。ビーガン。Vegan。

良く耳にしますが、ヴィーガンとは、正確にはなんぞや?
まずはググッてみました。

はてなキーワードより抜粋
~~~~~~~~~~~~
ビーガンとは、絶対菜食主義者・純粋菜食主義者のことである。いわゆるベジタリアン(菜食主義者)と混同される事が多いが、卵や乳製品を食べるのに対し、ビーガンは、それらも一切口にしない。さらに、洋服、靴や鞄などにおいても、毛皮および皮革、ウール、シルクなど動物を使用した製品の一切を拒む人々もいる。代用品として、アクリル、綿、麻、レーヨン、ポリエステルなどが用いられる。
~~~~~~~~~~~~

つまり簡単に言いますと、ヴィーガンとはベジタリアンの一種で、
より厳しいバージョンのベジタリアンですな。

アニマルプロダクトを拒むというのが基本なのですが、
ベジタリアンとの違いは、卵や乳製品、ウールなど、
動物を直接殺してはいないアニマルプロダクトも拒むという事です。

それは何故なのか。

なぜなら、確かに殺してはいないけれども、それらを生産する為に
動物を虐待、あるいは動物から搾取しているからです。

例えば牛乳。

牛乳を生産するために、牝牛を常に妊娠・出産させて
不自然な環境に押し込めて飼育する。これは虐待です。

そもそも、牛のミルクは、そもそも子牛の為のものであり、
人間のものではありません。
それを人間が横からかすめとるのは、すなわち搾取です。

そして、はちみつもダメ。
せっかく蜂が集めてきた蜜を横取りしてはいけません。

ヴィーガンの人達にも色々な考え方の人たちがいて、
全員が全員同じ考えとは言えないのですが、大筋はこんな感じだと思います。


それでは、そもそも何故アニマルプロダクトを拒むのか?
という話になると、これもまた、人によって様々な思想があると思います。

宗教的な背景の人たちもいれば、健康上の問題の人もいるでしょう。

うちの夫(ミャンマー人)の様に、地球の人口増加による食糧危機を
心配している人もいます。
夫のヴィーガン化理由については、又の機会に記事にしようと思います。

私自身はヴィーガンにはなっておりませんが、
夫につられて、かなりベジタリアンな生活を送っています。

魚は食べるし、乳製品や卵も時々食べるので、
ペスコ・ベジタリアン(pesco-vegetarian)もしくはペスキタリアンという感じ。
(肉類は避けるが魚介類、乳製品、卵は摂取する人。)

ちなみに、ヴィーガンにとって最悪のダメダメ食材はフォアグラです。
これだけは、逆立ちしても受け容れられない。
我々夫婦は、フォアグラは今後一切口にする事はないと思います。



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Monday 10 September 2018

野菜たっぷり具沢山のお味噌汁教

ワタクシ最近思うのですが、日本には、
「野菜たっぷり具沢山のお味噌汁教」という宗教が存在するのではないでしょうか?

この宗教は、「やっぱり自炊が一番教」の一派であり

信者の属性としては、

ー 料理上手(もしくは自称料理上手)
ー 女性(専業主婦、兼業主婦、独身問わず)
ー 「やっぱり自炊が一番教」の信者
ー 食べるものが身体を作ると、外食しないのに食費は高め
ー 冷え性(ワタクシの想像)
ー さつま芋が好き 
ー お味噌汁だけで栄養バランスがとれてるし、おかずにもなるとご満悦

という感じの特徴が見られるかと思います。

教祖様は、カリスマ主婦料理研究家、もしくは、
某レシピサイト「クッ○クパッド」で話題のレシピの投稿者。


なぜこんなに嫌味ったらしい書き方をするかというと、
何を隠そう、ワタクシ、野菜たっぷり具沢山のお味噌汁、
あんまり好きではないのです。
特にキャベツとかジャガイモとかサツマイモが入ったお味噌汁が苦手で、
どちらかと言うと、具が少なめが好み。

なんとなく、具が少ないお味噌汁のほうが、粋な感じがするんですよねえ。
なんでなのかなあ。
私自身が、けっこう外食が好きだからかもしれません。
外食で出てくるお味噌汁って、具が少なめのが多いでしょう?

そう思って考えてみると、外食と言っても、
玄米とか五穀米を使った自然食のお店とかにも興味がない。
せっかく外食するなら、思いっきり不健康に、
串かつとビールが良いのです。

だから、健康の為に野菜たっぷりの食べるお味噌汁って言われても、ピンとこない。

うちの夫は日本人じゃないから、お味噌汁について特にポリシーはないけど、
なんとなく、具は少なめの方が好きみたい。

彼の場合は、スープはスープとして飲むもので、
食べるものではないという感じかなあ。

これがまた、ミネストローネとかになれば、具沢山でOKなんですがね。

そうか。分かったぞ。

私が、「野菜たっぷり具沢山のお味噌汁」が好きでない理由。

「野菜たっぷり具沢山のお味噌汁」はお味噌汁ではないと思うからです。

野菜の味噌スープ煮とか、味噌味の野菜チャウダーとでも呼んでもらえたら、
お味噌汁とは別物だと思ってそれはそれで楽しめると思う。

なんか、いつも作るお味噌汁に野菜を沢山入れるだけで、
健康的で、お腹が一杯になって、一石三鳥!
私って賢い主婦!
見たいな押し付けがましい感じが嫌いなのです。

ああ、どうやっても批判的になってしまう。
天邪鬼なんですねえ。わたし。



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Saturday 8 September 2018

関西空港が大変な事になってます

25年に1度の台風と言われる台風21号。
ちなみに、英語のニュースでは、Jebi と呼ばれています。

この、25年に1度の台風によって、
50年に1度の高潮よりも高い高潮が引き起こされ、
関西国際空港(関空)の滑走路に海水が流れ込み、
またまた運悪く、近くに停泊していたタンカーが流されて、
関空と本州をつなぐ連絡橋に衝突。
連絡橋まで破損してしまいました。

関空、踏まれたり蹴られたりです。
本当は踏んだり蹴ったりと言う日本語が正しいはずですが、
踏まれたり蹴られたりの方が、この気持ちをよりよく表現できるような気がする。

そんなこんなで、結局、8000人もの人たちが、
関空の島に立往生となってしまったのですね。

2日目で、これらの人々を無事救出した関西エアポートさん、
すごいと思います。

もしヨーロッパで同じような事が起こってしまったら、
救出にはもっと時間がかかったのではないでしょうか?

さすが日本。
タンカー衝突なんて、全く想定外だと思うので、
訓練もしてなかったと思いますが、
まあ、他のシチュエーションを想定して
しっかりと訓練が行われていたのでしょう。

自分自身も空港島に閉じ込められた状態であるにもかかわらず、
旅客の対応をされたスタッフの方々には頭が下がります。

そんな中で、インターネットなどでチラホラ見かけるコメント。

「なぜ台風が接近しているのに空港に行ったのか?」
「そんな状況で空港に行ったのだから、これは自己責任ではないのか?」

これらのコメントを見て思ったのは、
「日本人って、自己責任って言葉が好きでだなあ。」

私、関西人として、今まで何度も関空にお世話になっている身として、
当日、空港に行っていた旅行客の行動について
ここで弁解させていただきます。

関空って、あの連絡橋しか交通手段がないんです。
そして、普段は自家用車やバスで行く人はどちらかと言うと少数派で、
過半数の方々は鉄道で行くと思うのです。

でも鉄道って、橋が風で揺れるのに弱いんですよね。
なので、結構すぐに鉄道は不通になってしまう。

飛行機は発着できる程度の風でも、橋は鉄道では渡れなくなっちゃうんですよ。
そうなった場合、代替バスに乗り換えて橋を渡る事になるので、
普段より時間がかかります。

でも、飛行機は飛ぶかもなので、早めに空港入りしておこうってなるんですね。

そしてもう一つ、台風が直撃した場合、国内線は欠航になりますが、
国際線は、遅れても根性で飛ぶ事が多々あるのです。

一番風雨が強い時間が過ぎるのを待って飛ぶのです。
だって国際線の場合、離陸さえしてしまえば、あとは台風を避けて
ぐんぐん高度を上げてしまえば、もう台風は関係ありません。

でも、飛行機が離陸できる程度の風になっても、橋は鉄道は不通状態です。
それから代替バスで空港に向かってたのでは、飛行機に乗り遅れます。

と言うわけで、関空ユーザーは、台風時は早めに空港入りする傾向にあるのですよ。

今回だって、高潮で滑走路が洪水にならなかったら、
遅れてでも国際線飛ばしてたと思うし。

なので、本当に想定外な事がダブルで起こってしまったのですね。

私も、近々一時帰国を予定していて、もちろん関空発着なのですが、
今回ばかりは、運を天に任せて、慌てないで様子を見ようと思います。

あああ。無事一時帰国できますように。


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Wednesday 5 September 2018

Rule the World

イラストレーター、ナカニシマナティーさんの
自主制作キャラクターであるピータン

今月のテーマは天体観測です。
ちょっと目がレンズにあたってますが、ピータンだから大丈夫。


Yeah, you and me, we can ride on a star
If you stay with me, girl
We can rule the world



古い歌ですが、Take That の Rule the World の歌詞を思い出しました。

ベタなんですが、結構、好きなんです。

Take That というか、Robbie Williams が好き。
そういう年頃なんです。






Wednesday 29 August 2018

女子力という言葉とサラダ取り分け女について。

女子力という言葉、誰が作ったんでしょうか。
不思議な言葉ですね。

用法としては、お料理が上手だったり、さりげなくオシャレだったりすると、
女子力が「高い」らしい。
強い弱いではなく、高い低いで計るのですね。
そこら辺りは、学力と似た感じで使われていますね

では、どのような意味で使われているのか見てみると、
文脈からは、「女子力高い」というのは、女性らしかったり、
可愛らしかったり、といった意味で使われているような気がします。

さてこの「女子力」という言葉。英語で表現するとどうなるか?
こういった流行り言葉に英語訳は、ググッてみるのが一番です。

すると、直訳してWomen's Power とかGirls' Power とするのは間違いで、
全然反対の意味になってしまうから要注意!
というような記事をいくつも発見しました。

そうなんです。

「力」という文字が使われているので "Power" という訳語を選びがちですが、
「女子力」という言葉、"Power" という言葉が連想させる「強さ」とは、
あまり直接的には関係しない感じなんですね。

英語には、 Womanpower という言葉がありますが、
この言葉は、女性の持つ潜在的な能力や底力、または、
女性グループが社会などに与える影響力などを意味します。

この単語から連想される「力」は、「おしん」のように逆境に耐える忍耐強さや、
「アウン・サン・スー・チー」さんのような凛とした芯の強さ、
肝っ玉母さんの頼りになる底力など、「強さ」と結びつく「力」です。

しかし、「女子力」という言葉は、こういった「強さ」を意味しません。
むしろその逆で、女性らしい柔らかさや、優しさ、美しさ、可愛らしさを
計る尺度といった意味合いで使われているようなのです。

興味深いのは、この流行り言葉を仕掛けた人は、
なぜそんな定義を持つ言葉に「力」という文字をぶちこんだのか?

ワタシが思うに、現代日本の女性達にとって、
女性らしい柔らかさや、優しさ、美しさ、可愛らしさといったものは、
畢竟、女性としての強かさ(したたかさ)であり、
世の中を上手く渡っていくための武器なのではないのでしょうか?
だから、これらのレベルを計るための言葉を「力」という単語で表しているのでは
ないかと考えてしまうのです。

まあ、これはワタシの考えすぎかもねえ。
流行語を創るような人たちは、感性とかフィーリングで生きてるような気がするし。


そして、ワタシの心はサラダ取分け女へとと向かう。

なぜなら、この「女子力」という言葉について語る際に、
かなりの確率でサラダ取分け女が例に出されるからである。

(注)サラダ取分け女とは、グループでの食事で大皿のサラダが供された場合、
皆の為にサラダを取分ける女性の事です。

このサラダ取分け女、女子力が高いと一般的に言われているようですが、
ワタシ個人的には、納得できません。

なぜならワタシ、サラダ取分け女と相談女には、あまり感心しないからです。

ワタシはあまり他人に関心がないので、特に人を嫌う事もないのですが、
そんなワタシでも、サラダ取分け女と相談女だけは、いただけない。

そして多分、世の中の一般的な女性の大部分は、
サラダ取分け女と相談女が嫌いなはずです。

今回、相談女はあまり関係ないので置いといて、
サラダ取分け女についてワタシの持論を。

そもそも、サラダを取分けたら女性らしいっていうのが、理解できない

大皿で提供された料理なんて、各自で好きなだけ取ればよいじゃない。
たくさん欲しい人もいれば、少しだけ欲しい人もいるんだし。

それを、頼まれもしないのに他人のお皿に取分けてあげるなんて、
親切の押し付け以外の何モノでもない。

つまり、ワタシにとってサラダ取分け女とは、他人に気遣いをできるどころか、
逆に他人を思いやることが出来ない、おせっかいおばさんお姉さんなのです。

そして何よりも嫌なのは、自分が女性であるがゆえに、
その、おせっかいおばさん=サラダ取分け女という役割を期待されるという場面です。

ワタシは、グループで食事に行って、料理が大皿で供されても
他人の為に料理を取分けると言うことは基本やりません。

隣の人が料理に手が届かないとか、そういう状況ならその人が料理を取るのを
手伝ったりはしますが、皆の分を取分けるなんて、そんな事は絶対にやりません。

そして、女性がそれをやらないと「気が利かない」と評価がさがるような
グループがあるとしたら、そんなグループ、熨斗つけて出てきます。

幸い、日本を離れてそろそろ17年、サラダ取分け女飲み会にも
もうかれこれ17年ほど出席しておりませんが、
もし今、ひょんな事でサラダ取分け女飲み会にうっかり出席してしまったら、
きっと暴れる。

(うそ。暴れない。大人しく与えられた料理を食べます。)


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