Monday 23 July 2018

老後の資金計画 (2018年7月現在) - 1

我が家は、子供のいない40代夫婦です。

子供がいない事もあって、けっこう以前から、
老後資金の事は頭の隅において生活してきました。

巷では、老後資金は3000万必要とか、いやいや5000万はあった方がよい。
はたまた、安心できる金額は1億円、などなど
様々な情報が飛び交っております。

そりゃあ、一億円あったら安心です。

英国ですと、100万ポンド(1.5億円)が
大体、日本での1億円のイメージでしょうか。

以前も私は、安心できる金額=100万ポンド貯まったら
アーリーリタイアしようと考えていました。

しかし、当時のペースで貯金して、その大半を投資にまわし、
まあまあ良い利率で運用できたと仮定しても、
資産が100万ポンドに到達する頃には、私は60歳を超えていそうな感じなのです。

夫婦でフルに2馬力で働いても、100万ポンド貯めるには60歳までかかるなんて。。。

いやいや。それ、アーリーリタイヤじゃないし。

と言うわけで、100万ポンド貯めてアーリーリタイア案は廃棄しました。

次に考えたのが、今実行中のセミリタイア案です。

現在、英国の State Pansion (公的年金)の支給額は
満額支給で一人当たり週164.35ポンド。
本日のレート1ポンド146円で換算すると、週24,000円程度です。

年間(52週)で 8,546.2ポンド (124万7千円)
一月あたり 712ポンド (10万4千円)

楽観的ですが、夫婦そろって長生きすると仮定して2倍します。

年間(52週) 17,092.4ポンド (249万5千円)
一月あたり 1,424ポンド (20万8千円)

そして、私のセミリタイア案とは、英国の State Pansion (公的年金)二人分で
夫婦二人の生活費をカバーする事を目標に、生活費を削減する事です。

具体的には、今の物価水準で、1ヶ月1,000ポンド(14万6千円)程度で生活することです。

生活費がすべて公的年金でカバーできれば、それ以外の支出、
旅行や電化製品の買い替え、家の修繕費などは、
貯蓄や個人年金で賄おうと思います。

ここで重要なのは、生活費を削減する為に見直すのは、
生活レベルではなく、生活スタイル。

レベルを落とすのではなく、お金をかけない生活スタイルに
少しずつ変えていきたいと考えています。

今はまだ住宅ローンも払っているし、貯蓄もしてるし、
旅行だってまだまだ行きたいので、ペースを落とすつもりはありません。
よって、実際の支出が月1,000ポンド以下に収まることは勿論ないのですが、
住宅ローンや旅行、貯蓄を除いた実質の生活費をモニターし、
無駄を省いて1,000ポンド以下に抑えるのが目標です。

ちなみに、毎年きちんと物価が上る英国ですが、
きちんと物価が上る分、公的年金も物価スライドされますので、
インフレはそんなに心配しなくて大丈夫だと考えています。

楽観的と思われるかもしれませんが、
老後資金のメインを貯蓄でまかなうのではなく、
公的年金を頼りにするという発想に転換したのは、
インフレリスクを回避するためです。

さて、ここで重要になってくるのは、
将来確実にState Pansion (公的年金)が満額受給できるよう、
普段から公的制度についてアンテナをはっておき、
何かアクションが必要になったら早急に手を打てるようにする事です。

そして、もう1点。もしかしたら、こっちの方が大問題なのですが、
セミリタイア後、今から年金受給開始年齢までを、どう過ごすかです。

実は、私も夫も、英国のState Pansion (公的年金)は67歳からなんですよねえ。

まだ20年以上あります。(夫は25年以上!)
先は長いのです。


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Tuesday 17 July 2018

働く時間を減らしてよかったと思う事 - 2

セミリタイア生活に入ってそろそろ半年。
この辺りで、備忘録をかねて、働く時間を減らして良かったと思うことを
メモしております。

働く時間を減らしてよかったと思う事 - 1 では、

1:身体が楽。
2:精神的に楽。

と、ここまでで結構長くなってしまい、二つに分ける事にしました。
文章を簡潔にまとめる能力に欠けるようです。私。

さて、3番目です。これが最後です。そして、一番重要です。

3:休肝日を増やせた。

元々、かなりお酒が好きで、我ながら豪快な飲みっぷりだと感じておりました。

結婚してからは、外で飲む機会はすっかり減ったのですが、
家でビールやワインを片手に料理し、そのままそのグラスを持って食卓へ。
料理から食事にかけてちびちび飲んでるつもりでも、
あっという間にワインのボトルが一本空いてしまっていたり、
そういう感じの生活をしていたのです。

自分でも、これではいけないとわかっているのです。
その証拠に、お医者さんで飲酒量を聞かれた時に、
実際よりかなり少なく申告してしまうのです。
つまり、普段の飲酒量がダメダメだという自覚があるのです。

結婚して間もない時、一念発起して週に2~3日休肝日をとれていた時期
もありましたが、気がついたら元に戻っていました。
ひどく二日酔いした後など、ちょっと反省して少し酒量を抑えてみたりするのですが、
すぐにコロッと反省の心を忘れて、結局ほぼ毎日、上記のようなペースで
アルコールを摂取し、休肝日は年に数回という感じでした。

ここ数年、恥ずかしいくらいに休肝日が少なかったんです。

が、これでは遺憾と再度一念発起したのが昨年の事。

2017年の抱負(New Year Resolution) として、

- 会社を辞めること
- 週一日の休肝日(年間52日)

を心に決めたのです。

結局会社は辞めずにセミリタイアという道を選んだのですが、
昨年は、なんとか年間55日の休肝日を達成する事ができました。

そして2018年。

今まで、仕事のストレスを飲酒の言い訳にしていたのですが、
今年はセミリタイアしますので、ストレスを言い訳にはできません。
仕事が減った分、休肝日目標を増やす事にしました。
今年の休肝日目標は、週3日(年間156日)です。

理想は週の半分(年間183日)くらいなのですが、
禁酒に関しては達成感を得ることが大切だと思うので、
まずは週3日(年間156日)の達成を目指し、
余力があれば、年間183日にチャレンジしようと思います。

これは、来年以降も同じ方針でいこうと思います。

なぜなら、高すぎる目標を掲げて、達成できそうにないと感じてしまうと
なし崩し的に元の木阿弥に戻ってしまう恐れがあるのです。

自分の事を良く分かっているのです。

さて、2018年も半分過ぎました。
今の所、休肝日年間累計83 日です。
若干(2日ほど)遅れてますが、これくらいなら挽回可能です。

働く時間を減らした事によって、飲酒量が上手くコントロールできるようになれば、
これは、収入減と言う経済的損失(loss) をはるかに上回る恩恵(benefit)となると思います。

Monday 16 July 2018

働く時間を減らしてよかったと思う事 - 1

今年に入って、フルタイムからパートタイムに変更してもらい
労働時間が従来の半分以下に減少しました。

もちろん、お給料も半分以下になりましたが、
収入が減った事により、英国のエゲツナイ個人所得税が
そんなにエゲツナイものではなくなった為、
税引前収入の減少から考えたら、手取り額はまあまあ許せる感じです。

まあまあ許せる額とはいえ、以前に比べたら半減しているので、
家計簿を前に頭をかかえておりますが、
それでも、やっぱり、働く時間を減らして良かったと思います。

セミリタイア生活に入ってそろそろ半年。
この辺りで、備忘録をかねて、働く時間を減らして良かったと思うことを
メモしておこうと思います。

1:身体が楽。

なんと言っても身体が楽。これにつきます。

40歳を過ぎてから、「そろそろ更年期なのかしら」なんて疑ってしまうような、
なんとなくスッキリしない身体の不調を感じるようになっていたのですが、
お医者さんで血液検査してもらっても、これと言って悪いところは見つからず。
結局「更年期だから、しばらくガマンするしかない」となってしまって、
行き場がなくなった感がありました。

2年前には子宮のポリープを取るためのマイナー手術をして、
もう、身体的に無理はできなくなったと痛感しました。

今はそういう時期なんだから、無理せずに休むのが一番です。
もしかしたら、今から10年後くらいに、また元気になるかも知れないので、
もしそうなったら、その時にまた働く時間を増やしたら良いさ、と思っています。

そして、実際に働く時間を減らしてみると、やっぱり身体が楽です。
通勤でも体力を消耗していたので、通勤する回数が減ったことによっても、
かなり体力を温存できていると思います。


2:精神的に楽。

精神的に楽になったのは、二つの側面があります。

一つは、プライベートに関して。

これまで、平日は仕事仕事で週末はバタンキュー、という生活だったのが、
今は身体が楽なのと平日に時間があるのとで、今まで適当に
やっつけ仕事でこなしていた家事に時間をかけることが出来ます。

それまでフルタイムで働いていたとは言っても、日本で働いていた頃に比べたら
労働時間は短かったと思うのですが、いかんせん体力が落ちているので、
平日は仕事と夕食の準備でバタンキュー。
週末は最低限の家事をやったら後は寝だめでバタンキュー。
我ながら、昔の元気だった自分と比べて、今の自分のふがいなさに
自己嫌悪を感じたりしていました。それがストレスだったのです。

あと、今は趣味の時間をとる事も出来ます。
これも、今までやりたくても疲れていて出来ない自分が情けなくて、
それがストレスになっていました。
今は、出来ない自分に感じていたストレスが減少した事に加え、
趣味に集中する事によるセラピー効果で精神が安定してきたように思えます。

二つ目は、仕事に関して。

働く時間が減った事によって、自ずと担当する仕事が減りました。
そして、私自身の仕事へのアプローチも変わってきました。
今までの私は、どちらかというと他の人に仕事をふるのが苦手だったのですが、
毎日仕事に行かないという事が普通になったため、
私がOFFの日に緊急事態が起こったら、他の人にカバーしてもらうしかありません。

今まで、できるだけ他の人にカバーしてもらうことがない様に
気を張って仕事をしていたのですが、パートタイムになった今、
それを無理に行おうとすると、逆に迷惑を掛けてしまいます。

ですので、今まで苦手だった事、つまり、「出来ないことは無理をせずに人に頼む事」
が、だんだんできるようになってきてると思います。

私がいてもいなくても、会社の仕事はまわるのです。
今まで頭では分かっていましたが、心が分かっていなかった。
どうしても、自分が頑張ることによって、なんとかしようと思っていたのです。

でも今は、私が出来なかったら誰かが何とかしてくれる、と考えるようにしています。
その結果、会社が私を不要と判断してクビにするなら、それで結構。

一回はセミリタイアではなく早期リタイア(退職)も考えたので、
私の仕事への姿勢が変わったことによってクビになるなら、それで上等です。

今は、以前よりも仕事を俯瞰的にながめる事が出来るようになったと思います。
仕事と自分の間に距離を置くことができたと言いましょうか。


これは、もしかしたら、プライベートが充実した事により、
私の精神状態が良くなった事が影響しているのかもしれません。

あともう一つあるのですが、長くなったので次にしよう。