Sunday 30 December 2018

課税所得の圧縮による副作用

先日、iDeCo について拠出額上限の日英比較をしましたが、
NISAの日英比較をする前にふと疑問に思った事があるのでここにメモします。

英国では、年金へ資金を拠出する主な目的は、
もちろん節税と老後資金の形成の為です。

ですが、もう一つ忘れてはいけないのは、
年金に資金を拠出する事によって節税するという事は、すなわち
「課税所得を圧縮することによる節税」であるという事です。

つまり、日本で人気の住宅ローン減税とかふるさと納税とは
性質が異なります。

そして、「課税所得を圧縮する」事による副作用を忘れてはいけません。

まずパッと思い浮かぶのは、これから住宅ローンを借りようとしている人の場合。
年金拠出で節税のやりすぎは、ネガティブな副作用が起こると思います。

通常、住宅ローンの申請には所得を証明する書類を提出しますが、
それに課税証明を使用する場合、課税所得を圧縮する事によって、
住宅ローンで借りられる上限額が下がってしまいます。

自営業で住宅ローンを借りようと計画している人が、
数年間は、確定申告にてわざと税金を多めに払って(収入を多く見せて)
住宅ローンの審査に備えるというのは、クラシックなテクニックです。

住宅ローンを借りていない人は、いくら節税のためとはいえ、
多額を年金に拠出するのは得策ではないと思います。

この辺り、日本の銀行の審査はどのようにして行われているのでしょう?



もう一つは、Child Benefit (児童手当)を受けている人の場合。
こちらは、ポジティブな副作用でしょうか。

英国にも、日本で言う子ども手当てのようなものがあるのですが、
年収5万ポンド(約7百万円)を越えると、この手当てが段階的に削減されていきます。

なので、もし、近い将来に住宅ローンを借りる予定がない。
もしくは、借りるとしても、5万ポンド未満の年収ベースで借りられる金額でOK
という人で、子どもがいる人の場合、年収5万ポンド未満になるように
年金に拠出するというのも、一つの手です。

日本の場合はどうなのでしょうか?

素朴な疑問なのですが、iDeCoに拠出したら課税所得が減るのであれば、
所得制限のある各種給付金や、特に今問題になっている、
高等教育の無償化に係る所得制限などについて、
例えば、所得制限のラインギリギリちょっと上くらいの人が、
iDeCoに拠出する事によって所得制限内まで課税所得を減らす、
というのはアリなのでしょうか?

もしアリなら、所得制限のラインギリギリちょっと上くらいの人にとっては、
検討の価値ありかと思うのです。

日本はケチだから、無理かなあ?

Saturday 29 December 2018

日本の投資推進制度(iDecoとNISA)はせこすぎる ①。

金融資産を貯蓄や保険で持つ傾向にあり、投資には消極的な日本人。

日本経済を盛り上げる為にも、是非とも日本国民の金融資産を
株式市場へ流入させたい日本政府としては、
金融資産を投資に振り分けることによって節税できる制度、
iDeCoと NISA を導入して国民の投資を奨励しているようですね。

その気持ちは分かります。
英国だって同じようなことしてるから。

でも、思うのです。

日本のiDeCo と NISA は、せこすぎる!

まず、iDeCo。

ちなみに iDeCo とは、個人型確定拠出年金の略称です。

確定拠出年金は、英語でDefined Contribution なので、
De と Co はそこから来たとして、i はどこから来たんだろう。

まあ、それは置いといて。

確定拠出年金とは、毎月一定金額を年金に拠出

拠出したお金は、将来受け取り可能な年齢に達するまで手をつけられない。

その代わり、拠出した金額に関しては所得税が非課税

拠出した資金は通常、投資に回すのですが、その運用益も非課税
受け取り可能な年齢に達して運用資産を受け取る際にも、
(ある程度)税金の優遇を受けられる。

早い話が、所得税の支払いを先送りする事ができる制度です。

そして、大半の人々は定年後の収入は現役時代より少ない、
つまり、所得税額も少ないので、税金を先送りをする事によって、
生涯支払い所得税額を減らす事ができるのです。

プラス、資産を受取る際の税制優遇がおまけについてくる感じですかね。

とても良い制度だと思います。

ただし、拠出した資金は、受け取り可能な年齢に達するまでは
ないものとして考えなければならないので、あまり若いうちに大きな金額を
拠出してしまうと、その後の長い人生の間に、
「しまった!」と思うことがあるかもしれません。

若者は、あまり大きな金額を拠出しない方が良いと思いますが、
少額で長期間投資の練習を始めるきっかけとして有効かと思います。

とても良い制度なのです。
良い制度だとは思うのですが、、日本のこの制度は、ちょっとせこい。。。


英国にも同じような制度があります。
日本と英国で、この制度を比較してみると。。。

英国では、年間の拠出金額の上限は、年間 4万ポンド(約600万円)、
もしくは自分の年収額かの低い方です。

つまり、自分の税引き前の年収が600万円で、
今はこのお金必要ないという事であれば、
極端な話、全額年金に拠出してしまえば、支払う税金はゼロです。

まあ、実際に年収全部を年金に拠出している人には会った事がありませんが、
年収の三分の一くらいを年金に拠出してる人は知ってます。

そして、高額所得者には、年間 4万ポンド(約600万円)くらい
年金に拠出するのは平気な人も多々います。

ただ、非課税で拠出できる金額には、生涯の累計にも上限があって、
生涯累計の上限は、103万ポンド(約1億4400万円)です。

これも、普通の人にはあまり超える心配はない上限です。
でも、高額所得者には越える人もちらほら。すごいなあ。

さて、一方、日本の制度はどうでしょうか?

拠出金の上限は、職種によって異なるようですが、
一番多い自営業者で月6万8千円(年間81万6千円)、
公務員や会社員だと、月々1万2千円(年間14万4千円)とか
2万3千円(年間27万6千円)とかの世界なんですね。

英国とは、一桁違います。

生涯の拠出金額には上限はないようですが、
年間の拠出額の上限が一番多い自営業の人が、
上限いっぱい40年間拠出したとしても3千3百万円、
英国に比べたら、1億円違います。

拠出金の上限金額=個人所得税が非課税になるかもしれない金額

こう考えると、英国は太っ腹だなあ、としみじみ。

英国は日本より所得税率が高いので、年金拠出による非課税金額が増えた場合に、
失う税額は日本より大きいのですよ。

というか、日本がせこい

もちろん、年金に拠出してしまと、その資金は「今、使えるお金」ではなくなるため、
税金が安くなるからと拠出しすぎるのは問題です。
(それは、住宅ローンの繰上げしすぎて生活が苦しくなるのと同じ感じですね)

上限金額が上ったと言って、皆が上限一杯まで制度を利用する必要はないのです。

さて、次はNISAについて比較します。

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Thursday 27 December 2018

スマホ落とす人って多いですよねえ。

落としてなくすとかじゃなくて、
物理的に落として、こわす。

特に画面のスクリーン。

なまじ、ヒビが入っても使えるから、
「バリバリですね」っていうのは状態で使ってる人が、かなりいる。

スクリーン替えるのが高いっていうのも原因の一つだと思うけど、
もう一つの原因は、iPhone とか、iPad とかは、シンプルでカッコイイだけに、
かなりツルッとしていて、落とす人が多いんやと思うのです。

なのでiPhone や iPad  ユーザーは、彼らの大切なiPhone/ iPad
を落としにくくするようなケースが必須なわけです。

夫(ミャンマー人)は、新しいiPad を買ってハッピーなのですが。
あいにく、古いiPadのケースが新しいのには合わないらしく(厚さが異なるため)
現在、ケースを探し中。


ツルッとしてカッコよくて高額なものを買って、
それがツルッとしていて落としそうで危なっかしいから、
ツルッと滑らないようにケースをつける。

それって、ちょっと本末転倒なのでは?

なんて、思っちゃったりして。

まあ、ちょっと前の日本でも、携帯電話がだんだん小さくなっていった時代に、
小さすぎて無くしそう/カバンのの中で見つけにくいから、
ストラップをジャラジャラつけてた時代があったなあ。

人間って、そんなもんなのです。

もちろん普段は、表面的には、カッコイイものとか
便利なもの求めていますが、結局フタを開けてみたら、
自分には快適なカッコ悪さとか不便さとかがあるのですよ。

Wednesday 26 December 2018

氷河期世代のはじめ、バブル崩壊二年目に就職活動をしたワタシ

ワタシは氷河期世代の初め、第二次ベビーブーム真っ盛りの世代です。
四年制大学を卒業したのですが、当時は四大卒女子の就職は大変でした。

ワタシが就職活動をしたのは、バブル経済がはじけ、
企業が新卒の採用を控えはじめて二年目の年。

新卒採用は控えながらも、企業の根本的な考え方は
まだまだバブリーだった時代です。

当時の企業の女性社員に対する期待は、
腰掛けで働いて、ゆくゆくは男性社員の結婚相手となって寿退職、
もしくは出産退職することだったような印象があります。

バブル時代、男性社員は、まさに「24時間働けますか」という感じで
長時間労働に耐えており、馬車馬の様に働かされていましたので、
忙しくって結婚相手見つけることが出来なかったのですね。
なので、会社が代わりにお嫁さん候補を見つけてたんですね。

なので、女子社員の選考については、
  • 家族構成
  • 自宅通学(学校に自宅から通っているか)
  • 自宅通勤 (その会社に就職した場合、自宅から通えるか)
この3点が、けっこう大きな比重を占めていたかと思います。

クソクラエって感じの条件ですよね。

そして、結婚または出産で退職する事を考えると、
四年制大学卒だと、結婚適齢期までの期間が短すぎる。

いくら腰掛けだとしても、ある程度の期間は働いて欲しいということで、
短大卒が好まれたのですね。


そもそも当時は、育児休暇をきちんと整備・運用している会社なんて
ごく少数だったので、公務員以外で女性が長く働くということは、
イメージしにくい世の中でした。

頑張って勉強して、大学時代までは男子生徒よりも成績も良かったのに、
いざ就職活動となってあからさまに男女差を見せつけられて、
人生で初めて壁にぶつかったというか、悔しい思いしたものです。

もう、四半世紀も前の話ですが。

今の日本では、新卒の就職活動については売り手市場なようですね。
新卒の女性に関しても、男性社員のお嫁さん候補として
採用されているわけではなさそうです。

それでもやっぱり、40代半ば以上の女性が、子育てが一段落して
再就職先を探す場合には、苦労されているようです。

結婚前に正社員での職歴が数年あっても、それは腰掛けとみなされて、
高く評価されないのかもしれません。

でも、今の40代半ばの女性って、新卒で就職活動した時は
腰掛け前提でしか採用してもらえなかった世代なんですよ。

なのに今になって、昔の職歴は腰掛けでしかないから
評価しないって、ひどいと思いませんか?

ワタシは、ひどいと思う。

世の中というものは、基本的に不公平だという事は分かっているけれど、
だから、仕方がないことなんだということは分かっているけれど、
でもやっぱり、売り手市場の時に新卒として就職活動できる年代を、
羨ましく思ってしまう気持ちは隠せません。

せめて、今の日本が、もうちょっと敗者復活戦が可能な社会に
なってくれたらよいのですがねえ。

Tuesday 25 December 2018

長距離フライトの過ごし方(2)ゲーム「2048」

長距離フライトの過ごし方(1)からの続きです。

長距離フライトのお供に最適な、スマホアプリゲームをついに発見!

そのゲームの名は、2048」

ゲーム盤の中で、2と書いたタイルを二つぶつけて4を作る。
4を二つで8
8を二つで16
16から32、32から64、、、と繰り返していって、
2048のタイルを作るのが目標のゲームです。

以前夢中になってやっていて、2048は達成したので、
それ以降すっかり忘れていたのですが、
2048」って、2048以降も4096を目指してゲームを続行できるのです。
そして、ライフにも制限がない。

つまり、エンドレス!

ワタシの大好きな Candy Crush Soda は、楽しいのですが、
ライフに限りがあるのがたまに傷で。。。

なので、最近の長距離フライトではもっぱら2048」
時間をつぶしているワタシです


さて、ゲーム「2048」、やったことがある方はご存知かと思いますが、
一手間違うと、ずるずると負けていきます。

ずっと「間違わない事」が大切なゲームです。

なんか、日本社会を体現したようなゲームでしょ。

そして、以前のワタシは「間違わない事」によって、2048を達成し、
でもその後、とうとう4096を達成する事がないまま、
ゲームへの熱が冷めてしまっていたのです。

4096 があまりにも達成できないので、イヤになってしまったのです。

このゲームの本当の醍醐味は別の所にあるという事に気がつかずに。

2048なら、「間違わない事」によって達成できます。
でも、4096は、それでは達成できません。

4096を達成する為には、一手間違ってしまったとしても、
その傷が浅い場合には、復活する技術を身につけることが必要です。
それが出来るようになって初めて、4096が達成できるのです。

敗者復活する技術

それが、このゲームの醍醐味なのです。




Friday 21 December 2018

長距離フライトの過ごし方(1)

ワタシは飛行機が嫌いです。

なぜなら、高所恐怖症なのです。

なので、窓側の席には座れません。
飛行機の窓からワタシだけがスポッっと落ちるなんて事は
ありえないとわかっているのですが、
わかっていても怖いのです。

座席を指定するときは、なるべく窓から遠い席をとります。
大きな飛行機で、真ん中に島がある場合は、
できるだけ、真ん中の島の席をとります。

もし、飛行機が墜落した場合は、どこに座っていても
皆で落ちていくわけなので、関係ないのですが、
少しでも窓から遠いと、飛行機の中にいる事を忘れることができるのです。

そしてもう一つ、乗り物酔いがひどいのです。

車やバスはもちろんの事、地下鉄でさえ、
よく揺れるラインでは酔ってしまいます。

電車は、普通の特急電車くらいなら大丈夫ですが、
新幹線はちょっとワタシには速過ぎるみたいで苦手です。

なので、もちろん飛行機も酔います。

おそらく、高速移動に弱いのですね。

なので、長距離フライトはとっても苦痛です。

機内エンターテインメントで映画を観ようと思っても、
ヘッドフォーンをつけると頭が痛くなるし、
絶え間なく聞こえるエンジン音をバックグラウンドに
映画の音声を拾おうとすると、さらに気分が歩くなるのです。

音楽も同情。

なので、機内では映画を観ることも音楽を聴くことも出来ない。

かなりヒマです。


本は、まあ、ゆれてなかったら読めますが、
乗り物酔いする人は、基本的に乗り物の中での読書を好みません。

本当にヒマです。

でも、最近発見したのです。

タブレットを持ち込んで、ゲームをしたら
時間が経つのも忘れることができる。

実はワタシ、恥ずかしながら、スマホやタブレットの
無料アプリのパズルゲームが大好きなのです。

やり始めると止まらないし、時間がもったいないので、
家ではゲームは自粛していますが、
通勤途中の電車の中など、移動中の隙間時間を利用しては
せっせとゲームを攻略しているのです。

面白い事に、ゲームをやっていると乗り物酔いをしないのですね。

昔々は、フライト中は電子機器の使用は禁止されていましたが、
最近は、水平飛行中ならばパソコンやタブレットの使用もOKです。

長距離フライトならば、普段自粛してるゲームがやり放題!

これは、やらない手はない!

とまあ、フライト中タブレットのゲームで遊んでるわけです。

ちなみにワタシのお気に入りは、Candy Crush Soda であります。
普通の Candy Crush ももちろんやってますが、
ゲームをやる時は、まずは Soda から始めます。

Candy Crush をされてる方はご存知かと思いますが、
Candy Crush って、ライフが5つしかないのですね。
そして、5つのライフを使い切ってしまうと、
あとは30分に一つづつライフが復活する。

つまり、延々とプレイし続けることはできないのです。

それが、このゲームが大人に人気のある理由の一つでしょう。

忙しい大人は、延々とゲームなんぞしてるヒマないですからね。

でも、長距離フライト中は話が違います。

延々とゲームがやりたいのです!

以前は、Candy Crush Soda Candy Crush に加え、
同じ会社(King) が出してる他のゲームもタブレットに入れて、
順繰りにプレイしていたのですが、ある日、
あるゲームの存在を思い出しました。

つづく


Thursday 20 December 2018

バナナの皮でつるっと

先日、イングランド・プレミアリーグのアーセナル対トットナムの試合で、
アーセナルのオバメヤン選手が先制点を決めて喜んでいたところ、
ピッチにバナナの皮が投げ込まれるという事件がありました。
この件でトットナムのファンが逮捕されてそうです。

ピッチにバナナの皮、投げ込んだファンを逮捕 英サッカー

サッカーバナナの皮なんて、危ないやん。
うっかり踏んづけたら、つるっと滑って転んでしまう。
選手がつるっと転ばなかったのが不幸中の幸いやなあ。

なんて、ニュースを見ながらそんな事を考えていると、ふと、
ある日のウォーキング中の、夫(ミャンマー人)との会話を思い出しました。

夫:バナナの皮でつるっと滑って転んだことある?

私:ない。

夫;僕は、今までの人生で少なくとも2回あるよ。

私;えええ。うっせや~ん (「ウソでしょう」の関西弁)
  また冗談ばっかり~。

夫;いやいや。冗談じゃないよ。
  バナナの皮は危ないよ。本当に滑って転ぶんだよ。

私:まあ、イギリスとか日本の道やったら、
  滑らかやからまだそんな事もあるかもやけど、
  ミャンマーの道はデコボコやから、
  バナナの皮ぐらいで滑ってこけへんでしょ?

夫;いや。転ぶ。
  中身が入ってるの踏んだら、ミャンマーの道でも転ぶ。

私:確かに、中身がはいってたら、ものすごく滑りそう。

夫:ちなみに、マンゴーも滑る。

私;でも、マンゴー丸ごと落ちてたら、なかなか踏みにくいでしょう?

夫:確かに、マンゴーが丸ごと落ちてたら踏まないけど、
  半分になったマンゴーとかが落ちてたら踏むことがある。

私:確かにマンゴーの実もすべりそうやなあ。
  結構ぬめぬめしてるしなあ。まあ、イギリスとか日本では、
  マンゴーが落ちてることはまずないから、知らんけど。

とまあ、このように、ウォーキングしながら
フルーツ転倒について話しあったある休日の朝。

夫よ、私はこの45年間の人生で、実際にバナナを踏んで
つるっと転んだ事がある人に、初めて会いました。

青い鳥は近くに居たんだね。

Wednesday 19 December 2018

ダラダラ生活は一種のチキンレース

働く時間を減らした為に、可処分所得が減少したことを、
身にしみて感じはじめているワタシ。

わあ!お金がない!

でも、お金がないからと言って、
今すぐにフルタイムの仕事を探そうとは思えないのです。

フルタイムで働いてた時は、けっこうメタボ家計だったのですが、
働く時間をへらしてからは、メタボ解消に努めています。

そして、そのメタボ解消生活スタイルが、けっこう楽しいんですよねえ。

きっとワタシは、沢山お金を稼いで、キレイな洋服着て、
ポッシュなレストランに行くよりも、
お給料は少なくてもゆったりした気分で働いて、
洋服はとりあえず自分が気に入ってればよし、
外食に行くなら安くておいしいお店、というのが好みなんですね。

その辺りの金銭感覚は、夫も同じような感じなので、
とても助かります。

今のワタシには、お金よりも、ゆったりした時間が必要なのです。


さて、フルタイムのお給料と今のお給料を比べると、どうしても、
「これだけの対価を払って手に入れた時間なんだから有効に使わないと!」
と気負ってしまっていたのです。
そして、それがまた精神的負担になっていた事に、最近気がつきました。

そんな事で精神的負担になっていたら、元も子もありません。

ワタシに必要なのは「ゆったりとした時間」なのだから、
あえて、ダラダラします。

平日にダラダラしていると、自分が社会から取り残された、
ダメ人間になったような気がします。

夫は今、会社で仕事してるのに、と思うと後ろめたいような気もします。

でも、そこをあえてダラダラする!

ダラダラするって、一種のチキンレースですねえ。

Tuesday 18 December 2018

わあ!お金がない!

セミリタイアして、収入が半減したワタシ。

働く時間が減ったのですから、収入も減って当然です。

でも、英国の個人所得税の累進課税はとてもエゲツナイので、
収入が減る場合は、逆に税金も大幅に減るので、
そんなに傷は深くないだろうとタカをくくっていたのですが、
それでもやっぱり、手取りは半減しました。

ちょっと働く。
フルタイムからパートタイムへ転身。収入半減。家計管理どうしようかなあ。
セミリタイア生活に突入するにあたり、家計簿を前にして頭を抱える

でもまあ、半分になっても何とかなるだろう、と気楽に考えていたのです。

なぜなら、働く時間を減らす事によって、

会社に行く日数が減るので、交通費が少し減るだろうし、
(英国では、会社は交通費を支給しません)
会社に行く日の昼食代が減るし、
仕事で疲れて夕飯を出来合いの物で済ませる頻度も減るだろうし、
お酒を減らしたら酒代が減る!

とまあ、この4点くらいで、ある程度取り返せるかあ、と思っていたのです。


フルタイムで働いていた頃、特にセミリタイアする前の数年間は、
わざとメタボ家計にしていたので、
搾る余地はあるだろう、と甘くみていたのですね。

で、フタをあけてみての実感。

わあ!お金がない!

上記の4点で減った支出は、ざっと見積もって、
大体一ヶ月250ポンドから、せいぜい300ポンドくらいかな。

これが、フルタイムで働いていたワタシの、メタボ家計の贅肉部分。

でも、セミリタイアで減った収入は、
月300ポンドなんてものではありませんので、
それがそのままズバッと家計に響いております。

いやあ、節約で家計を改善するのは大変だなあ。

やっぱり、家計改善の一番簡単な方法は、
入ってくる金額を増やすことだと実感しました。

でも今はまだ、もうしばらくの間、フルタイムでは働きたくないのです。

あと2~3年経って、働きたくなったら検討しよう。

Monday 17 December 2018

「フルタイムで働いてるから」と自分に甘いメタボ家計

フルタイムで働いていた頃、特にセミリタイアする前の数年間は、
仕事が忙しかったというのもあって、
「フルタイムで働いてるから」
と自分を甘やかした、メタボ家計でありました。

それは自覚していました。
だって、ワザとやってたから。

ワタシのポリシーとしてましては、
ある程度の収入がある時は、家計はメタボにしておいて
もし、どちらかが失業するなど、何かが起こった場合に、
節約でスリムにする余地を残しておいたほうが良いと思っていたのです。

我が家の場合、子どもがいなくて共働きしてると、
二人とも安定してフルタイムで働くと、
無理して節約する必要はあまり感じないのです。

そんな状態であるにも関わらず、頑張ってスリムな家計に
してしまったら、いざ、何かが起こった場合に、
削るところがなくて困ってしまうじゃないですか。

普段からスリムな家計にしておいて、
余ったお金を貯金していざという時に備えておけば良いという
考え方もあると思います。

そしてそれは、とても全うな考え方だと思います。

でも、言うのは簡単ですが、実際に実行するのは難しいのです

そして、ストレスもたまります。



フルタイムで働いてストレスをため、
疲れた身体にむち打って節約してストレスをため、
いざという時のためのお金を貯める。

なんか、虚しいではないですか。

それならば、せめて、

フルタイムで働いてストレスをため、
でも、ムリな節約はしないので、ストレスはそんなにたまらない、
結果、そんなにお金も貯まらない。

このほうが、ちょっとはマシだと思ったのです。

そして、メタボ家計だと、いざとなったらスリム化する余地があるので、
ある意味、いざという時の備えにはなっているのです。

いや、やっぱりおかしいな。

どう考えても、普段からスリム家計にしておいたほうが、
蓄えることが出来る金額は多いですよね。

我ながら、やっぱりこの考え方はおかしいんだけど、
おかしいなりに、なかなか使えるポリシーなんです。

人生山あり谷あり。

悪い時もあれば良い時もある。

悪い時は、どうせ切り詰めた生活をする事になるんです。
なので、良い時くらい、ちょっとダラけて楽しておかないと。

たとえ良い時に蓄えた貯金があったとしても、
貯金を切り崩しながら生活するのは精神的にキツイので、
できる限り貯金には手を出さないようにするだろうから、
いざという場合には、結局、生活レベルを落として対応する事になるのです。。

もちろんいざと言う時のための貯金は必要ですが、
ある程度の備えさえ確保しておけば、
それ以上増やしてもあまり関係ないというのが持論です。

Sunday 16 December 2018

お酒を減らしたら甘いものが増えました

お酒を減らしたら甘いものが増える。

禁酒あるあるですね。

特に、禁酒が波にのってくると、
具体的には、連続休肝日3日目以降あたりから、
甘いものへの欲求がどんどんと高まっていくのです。

これは、太るなあ。

確かにお酒にもカロリーがあるけど、
飲酒で太る原因は、お酒自体のカロリーというよりは、
お酒と一緒に節酒する食べ物だと言われています。

特にビールなんて、合うおつまみは、太りそうなものばっかりやもんねえ。
フライドポテトとか、ウインナーとか。
鶏のカラアゲとか、串かつとか。

そういう食べ物が、ビール腹の元となってるわけですね。

ところがワタシの場合、お酒を飲むときは食べずにひたすら飲むタイプなので、
飲酒のせいではそんなに太ってないと思うのです。

でも今は、お酒の代替品として身体が甘いものを求めていて、
甘いものは、着実に身体に吸収されてワタシの腹の脂肪となるばず。

ああ。太るなあ。

なんて思いつつも、誘惑には勝てずに、家にある甘いものを
着実に消費するワタシ。
そしてついに、家にあるビスケットを食べ尽くしてしまった!

買いに行かなきゃ。

近頃、天気が悪くて買い物に行くのが億劫だけど、
ビスケットがなくなったのは一大事です。

明日は、もし雨がふったとしても、
なんとしてでもスーパーマーケットに行くぞ。

しかし、ここはイギリス。
折りしも街は、クリスマスムード。

スーパーマーケットに行くと、クリスマス準備の為に、
チョコレートやらビスケットやらケーキやら、
甘いものがコレでもかというくらいに売りださているのです。

間違いなく、大量に買うと思う。
そしてワタシは、それをまた食べ尽くすのです。

ああ。太るなあ。

運動しなきゃ。

Saturday 15 December 2018

今年の禁酒目標を上方修正(この年の瀬に今さら)

今年の2月にセミリタイアして以降、
仕事のストレスが減ると共に、収入も減ったため、
ついでに飲酒量も減らしたワタシ。

実は、2018年の New Year Resolution (新年の抱負)は、
セミリタイをする事を見越して、飲酒量を減らす事を目標としていたのですよ。

ちなみに、年初に設定した年間の休肝日数目標は 156日でした。
1年は52週間ですので、週に3日休肝日を目標としたわけです。

禁酒禁酒って言ってて、週に4日も飲むんか~い!

と、つっこまれそうですが、その前の年まで、多くて年間20日
休肝日があるかないかという生活をしていたワタシにとって、
これはかなり野心的な目標だったのですよ。

1月はまだフルタイムで働いていたから、以前と同じペースで飲んでたので、
休肝日活動を始めたのは、実質2月から。

そして、旅行中はお酒は解禁で、好きなモノを好きなだけ飲んでたので、
平均週3日の休肝日を達成するには、平常時は週4日以上の休肝日が必要です。

でも、試験前に10日間禁酒したり(頭をクリアーにする為)
英国のチャリティ禁酒月間(Go Sober October)に乗っかったりして、
着実に休肝日数を伸ばして行きました。

そしてとうとう、12月始め、 休肝日156日をめでたく達成したのです!

それに気をよくしたワタシは、さらに欲を出し、
なんと、2018年の目標を上方修正する事にしました。
上方修正案は、元の目標156日プラス26日プラス1日。

年間休肝日183日です。

183日を達成すると、1年の半分以上が休肝日となる事になるのです。

ちなみに来年は、初期目標を183日にして、年の途中で達成できた場合の
目標上方修正案もいくつか準備しておこうと考えています。

そんなわけで、上方修正後の禁酒目標に向けてラストスパート中のワタシ。
でも実は、年末って色々と飲み会とかイベントがあるので、
ず~っと毎日禁酒というわけにはいかないのですよ。

ワタシにも一応、つきあいってものがありますし、
ジーザスの誕生日や夫の誕生日をお祝いしなくちゃいけません。

大晦日には、ロンドンの花火のテレビ中継見ながら、
バブリーを一杯ひっかけないといけませんし。

とりあえず、目標達成するためにはあと何日飲んでもOKか数え、
その残り少ない「飲酒日」をイベントの日に割り当てた
「飲酒計画」を立てました。

一応、その計画通りにやっていけば、年間休肝日183日を達成できるはずです。

計画立てたら、あとはもうやるだけです。

Friday 14 December 2018

イギリス、クモの巣事情

突然ですが、イギリスの家って、ちょっとうっかりすると、
すぐに家の中にクモの巣がはるんです。

日本に比べてクモが多いのか。
それとも、英国のクモは日本のクモより働き者なのか。

夫が言うには、後者だそうです。

ある休日の事、その日は天気が良かったので、
庭に向かった窓を少し開いてありました。

夫が、朝、何気なくその窓を見た時、
クモが窓の開いたところに巣をはろうとしているのに
気がついたそうです。

そして、小一時間して、再びその窓をみてみると、
もうちゃんとクモの巣が完成していたらしい。

結論:イギリスのクモは仕事が速い。

なので、たとえ家の中にクモの巣がはっていても
そんなに、お掃除をさぼってるわけではないんですよ。

まあ、毎日小まめにハタキをかけたらよいのですが、
仕事に行った日とか、ちょっと忘れたらあっという間なんです。

旅行から帰ってきた時なんか、クモの巣どころか、
そこに虫がかかってるのを発見してしまう場合もありますからね。

さすがにそれを見たワタシは、クモに対してつっこみたくなりました。

捕まえたんやったらさっさと食え!

Thursday 13 December 2018

期間限定の禁酒は、けっこう有効だと思う

今年は、チャリティ好きなイギリス人がやってる
10月一ヶ月禁酒月間というチャリティイベントに便乗し、
禁酒月間 - Go Sober October というのをやってました。

そして見事、一ヶ月の禁酒を達成しました!(イエイ!)

お恥ずかしい話ながら、約24年前に社会人になって以来、
一ヶ月も禁酒したのは初めての事です。

「ワタシ、偉い!」と自画自賛しているのですが、
どうやら世間の皆様は、そうは思ってくれないようですね。

世間の皆様は飲酒やアル中には厳しく、

「期間限定の禁酒なんて意味がない」
「アル中は、少しでも最飲酒したらまた元に戻る」
「本当に辞めたいなら完全に断酒すべきだ」

などなど、厳しい意見をちらほらと目にします。

特に「完全断酒しないとダメ。」という趣旨の意見が多いですね。

しかし、実際に一ヶ月の期間限定禁酒チャレンジを終えてみて、
ワタシ個人的には、期間限定禁酒チャレンジは、
ワタシのようなほぼアル中、またはアル中予備軍の方に
けっこう、いや、かなり有効な方法だと思ったのです。

それは何故かといいますと。

1:いきなり完全断酒というのは、ハードルが高すぎる。

ワタシのように、
自分の酒量が多いという自覚があって、
酒量を減らそうと日々悩んでいて、
でもやっぱり、仕事でストレスとかあったら
ノドが乾いたとか何とか理由をつけて飲んでしまって、
その後、さらに自己嫌悪に陥っているような
そんなドウシヨウもない酒飲み人間にとって、
いきなり断酒なんて、不可能に近い。

はじめからそんなに高い目標を設定してしまったら、
「今日は仕事が忙しかったから、まあ良いか。明日から。」
次の日もまた同じこと言って飲み、
さらに翌日も同じことになる。
のらりくらりと、断酒開始を延期し続けるのです。

でも、期間限定の禁酒なら、気軽に始められます。
だって、何日か我慢したら、また飲んでよいのですから。
「○日間くらいだったら出来そう。ちょっと今日から始めてみるか。」

そして、途中で辛くなっても、終わりがあるので頑張れるのです。
「ああ。ノド乾いたなあ。でもあと○日なんだから、ガンバロウ!。」


2:完全断酒は、終わりがないため達成感がない。


極端な話、達成感を味わえるのは、自分が死ぬ時だけです。
さらに悪いことに、飲んでしまうと挫折感を味わう。
つまり、達成感がないばかりではなく、挫折感しかもたらさない。。

一方、期間限定禁酒には、達成感があるのです。
「○日間禁酒達成!やった~!」って感じでね。

禁酒をしながら、小さな成功体験を積み重ねる事ができるのです。
同時に、飲酒をしないと体調が良くなる事を実感する事ができます。

そして少しづつ、一回の禁酒期間を長く設定するようにして、
ある程度の期間(ワタシの場合は1ヶ月)の禁酒を達成すると、
ワタシの場合、身体に変化が起きてきました。(ちなみにワタシは今ココ。)

お酒に弱くなったのです。

今はまだ、飲む日は以前と同じぐらいのペースで飲んでしまうのですが、
そうすると、そんなに深酒したつもりはないのに、
翌日、頭がスッキリしなくて何も出来なくなるのです。

身体もしんどいし、何より、飲んだ翌日一日を無駄にしてしまって、
時間がもったいない。

なので、一日飲んだら、また数日間は飲まなくて良いなあ、と
感じるようになりました。

そして今後は、飲酒日に飲む量を減らす事を
学ばなければならないと考えています。

一回の飲酒量を上手く調節出来るようになったら、
楽しくお酒と付き合えるようになると思うのです。

完全断酒するのではなく、友人との集まりとか、記念日とか
旅行に行った時とか、頑張って料理を作った時とか、
そういった機会には美味しいお酒を楽しみたいので。

ゆくゆくは、「禁酒日」を設定するのではなく、
「お酒を飲む日」を設定するような生活にするのが目標です。

Wednesday 12 December 2018

そもそも、EU離脱の国民投票をやったのが間違いだったと思う

あれれれ。急展開。

本日(2018年12月12日)、メイ首相の保守党党首のしての
不信任投票が行われることになりました。

この頃、ブレグジット関連のニュースがジェットコースターのようで、
毎日目が離せません。

為替市場では、メイ首相が勝利すると見て、ポンドンが上昇してますね。

私もそう思います。

多分、メイ首相が勝つでしょう。

だって、メイ首相が不信任になったら、
誰かが代わりをやらなくちゃならなくて。

今のタイミングで、彼女の代わりをやりたい人なんて、
誰もいないと思うのです。

今のこの混乱は、メイ首相の責任ではありません。

じゃあ、誰の責任かというと、ワタシとしては、
デービッド・キャメロンのアホの責任だと思うのです。

あのアホが、総選挙に勝つために、EU離脱の国民投票なんて、
しょうもない事を公約したのがいけないのです。

まあ、それで保守党に投票して英国民もアホっちゃあアホですが。

めでたく選挙に勝った後も、選挙の時の公約を
全部几帳面に守る政治家なんていないんだから、
別に、EU離脱の国民投票なんてやらなくても良かったんですよ。

なのに、何を思ったのかデービット・キャメロン、
よりにもよってこの公約を、バカ正直に守ったのですよ。

「え、ホンマにやるの?」

と、思った人はワタシだけではないはずです。

そして、本人はどちらにつくかと思ったら、なんと残留派。

これにはビックリ!

自分が残留派なら、なんでEU離脱の国民投票なんてやろうと言い出したのか?

いまだにナゾです。

本人が離脱派なら、まあ、理解できるんですよ。
国民投票やってみんなの意見を聞いてみたいっていう気持ちが。

でも、本人が残留派なら、そもそも国民投票やらなくてもいいやん。
ツッコミどころがありすぎです。


そして、彼が残留派だったのが、まずかった。

彼が残留派だったせいで、浮動票のうち、アンチ・エスタブリッシュメント
(社会的に確立した体制や制度、またその階層や組織に対する反体制)
な人々の分の票が、離脱派に流れてしまったと思うんです。

さらに、首相直々に残留派という事で、けっこう潤沢な資金があったのか、
お金をかけたキャンペーンをやったけど、草の根活動はやらなかった。

対して、離脱派はそんなに資金がなかったのか、
けっこう草の根活動に励んだのですよね。

だから、デービッド・キャメロン首相が残留派だったという事実は、
残留派の敗因の一つだと思うのです。

残留派が敗北して、彼はさっさと辞任して雲隠れしましたが、
彼は今頃、どこで何をやってるんでしょうねえ。

自分のせいで、英国がこんなえらい事になってるを見て、
夜、ぐっすり眠れるのかなあ。

Tuesday 11 December 2018

合意なきブレグジットの影響

ありゃりゃ。EU離脱合意案の採決、延期されちゃいましたねえ。

まあ、仕方ないか。

今の所、否決の可能性がかなり高いですし、
否決となった場合、「合意なきブレグジット」となる確率が
限りなく高いですからねえ。

「合意なきブレグジット」

つまり、英国EU離脱が、EUと合意がないままに起こった場合
英国経済への影響は、リーマンショックより
さらに深刻なものになるといわれています。

先日ニュースで見た、Bank of England の予想はこんな感じでした。

GDPは8%縮小。
不動産価格は30%下落。
金利は5%程度に上昇。
物価も6.5%上昇。
失業率も7.5%に上昇。

そうかあ。
不動産が30%下がって、金利が5%にあがるのかあ。

私たちが今のフラットを買ったのは、2008年、
リーマンショック直前の事なのですが、10年経って、
現在のフラットの評価額は約1.5倍になりました。

そして、当時のBank of England の金利はたしか、5.5%くらい。

ということは、合意なきブレグジットが起こったら、
150% x 70% = 105%  で、住宅価格は約10年前の水準に戻り、
金利も大体10年前の水準に戻るのですね。

「ああ。それなら、そんなにたいした事ではないのでは?」

不謹慎にも、そう思ってしまったワタシ。

2016年の英国EU離脱に関する国民投票の際に、
高齢者が離脱派が多かったのは、こういう理由もあるのかもしれませんね。

英国の景気は、浮き沈みが激しいです。

私が始めてホームスティで英国を訪問したのは約30年前、1988年の事ですが、
80年代の英国なんて、サッチャー首相が炭鉱閉鎖とかして、
北のほうではストライキなんか起こって、ひっちゃかめっちゃかだったのです。
映画やミュージカルになった、「ビリー・エリオット」の世界です。

その古き良き、貧乏な英国を知っている世代。
金融ビッグバンで景気が良くなったと思ったら、
またまたリーマンショックで景気がガタガタと崩れ落ちたのを見た世代。

そんな世代の人たちにとっては、
英国がEU離脱して、もし景気が落ち込んでも、
それは一時的なもので、景気なんてまた持ち直すさ。
という感覚が、心の深いところにあるのでは


例えば、住宅購入について考えてみたならば、
現在は低金利(Bank of England の金利が0.75%)ですが、
不動産価格が高騰していて、例えば我が家のフラットの場合、
10年前に比べて評価額が約1.5倍になっています。

一方、10年前は、Bank of England の金利が 5.5%
銀行で住宅ローンを借りる場合、銀行の標準の変動金利が7.5%くらいで、
期間限定の優遇金利をもらっても、せいぜい5.75%くらい。

そんな金利で25年ローンを組むと、
1ポンドあたりの、ローンのコストが2.15ポンドくらいになる。

つまり、総返済額は借り入れ金額の2倍以上!

今の低金利からは考えられない金利ですが、
これは2008年、たった10年前の事なんですよ。

この直後にリーマンショックが起こって、世界の金利は
どんどんと下がっていったのです。

日本でも、バブルの時代はそんな感じの金利でした。
もしくは、バブル最盛期だったら、もっと高かった時期もあったくらい。

まあ、日本のバブルはもう少し前の話で(25年前くらい)
バブル崩壊後は25年以上も、金利はずーっと低いままですね。
新卒の就職率や失業率等、他の指数では、多少の浮き沈みはあったものの、
金利はずーっと低いまま。

バブル景気も異常な状態ですが、この超長期・超低金利状態も
かなり特殊な状態だと思います。

閑話休題。

10年前(2008年)の英国では、返済期間25年の住宅ローンを借りると、
予測総返済額が借入額の2倍以上となってしまうような金利でした。

それでも、私たちは借りたんです。

私たちの場合、優遇金利3年間の契約だったのですが、
優遇金利の期間が終了したら、別のディールに乗り換える事を前提に、
そして、繰上げ返済で25年より短期で返済すること前提に。

最悪の場合は2倍払ったら良いんだろう、と半ばやけっぱちで借りたんですよ。

フタをあけてみれば、購入直後にリーマンショックが起こって、
不動産価格が下がり、金利もさがり、
3年後に別のディールに乗り換えた時には、金利は3.5%になりました。

さらに別のディールへの乗換えを繰り返し、現在のディールは2.3%。
このまま行けば、「総返済額が借入れ金額の 2倍以上」という事態は
避けられそうな見込みです。

もし、今の不動産価格で、今の金利で購入したとしたら、
当初の見込み返済総額は、同じようなものかも知れませんが、
金利が上ったらアウトです。
そして、今の金利は最低水準ですので、
これ以上金利が下がるという希望もありません。

もし、見込み返済総額が同じならば、不動産価格が低めで、
金利が高いという組み合わせのタイミングの方が、
「後々に金利が下がるかも」という希望が持てます。
(まあ、さらに金利が上るという可能性もありますが。)

住宅ローンは、25年以上の長丁場なのですから、
高額を低金利でスタートするよりも、
低額を高金利でスタートするほうが、
景気の変動に対しての耐性が高いと思うのです。

なので、若者よ。
過剰に心配することなかれ。

Monday 10 December 2018

最悪、「合意なきブレグジット」となったとしても

ああ。明日はついに、英国EU離脱案の国会採決ですねえ。

離脱案の国会採決に向け、最近の英国のニュースは
ブレグジット(英国EU離脱)の話題で持ちきりです。

普段はそんなにテレビを見ない私ですが、さすがに気になるので、
午後10時になるとニュースにチャンネルをあわせるのですが、
最近は毎日、ブレグジット関連のニュースがトップになってるような気がする。

とは言っても、さほど目新しい内容はなく、

EUと合意した離脱案に不服な議員が修正案をだすと息巻いたり、
やっぱり再度国民投票を!と叫んでみたり、
EUと合意した離脱案が否決された場合は、
「合意なきブレグジット」または「ノーブレグジット」だと脅してみたり。

そして、最悪の場合、つまり「合意なきブレグジット」になったら、
景気がどれだけ悪くなりそうかを解説して、
民衆の不安を煽ってくれるわけなんです。

なんかもう、今となっては、議員さん達が何を求めていて、
何を支持しているのか、さっぱり分からない。 

あれもイヤ、これもイヤって、 2歳児じゃないんやから。

このEU離脱劇では、メイ首相のEU離脱交渉に不満をもった閣僚が
次々と辞任しましたが、メイ首相としては、きっと、
「不満があるなら、じゃあ、お前がやってみろ!」
と言いたいところなのではないでしょうか。


大体、メイ首相は元々残留派なんですよ。

元はと言えば、デービッド・キャメロンが選挙に勝つために
「EU離脱の投票」なんてバカな公約をしたのが悪い。

おまけに、残留派としてキャンペーンやってしくじって、
EU離脱となったらさっさと辞職したデービッド。

メイ首相は、その尻拭いをしてるんですよ。

私は、メイ首相はよくやってると思う。

EUとしては、EU内に反EU勢力が強まっている国がでてきている今の状況で、
英国にとって「まあまあOKな条件」での合意を承諾するわけがありません。

ここで英国を簡単に離脱させてしまうと、他の国々も
「僕も!私も!」と離脱する可能性がありますし。

なので、EUとしては、英国離脱を
英国にとって「まあまあOKな条件」な条件で合意するという事は、
絶対にありえないと思うのです。

なので、この交渉は誰がやっても難しい。

今の合意案が、英国から見て、かなり妥協したものになってしまっている
というのは、メイ首相の能力の問題ではないと思う。

ただ確かに、今の合意案を受け容れるくらいなら、
「合意なきブレグジット」の方がマシかも。
というのも本当の事で。

だから、ひょっとしたら、明日の結果は「否決」になるんじゃないかな、
なんて思っているのです。

でも、もし最悪「合意なきブレグジット」になったとしても、
それも、メイ首相の力量のせいではないと思う。

メイ首相は、貧乏くじをひいただけです。

困難が待ち受けているのを分かっていたのに、
それをあえて受けたメイ首相に乾杯!

他の議員さんたちも、英国の国会議員としての誇りをもって、
離脱案の採決に臨んで欲しいと思います。

もしその結果が、もし合意なきブレグジットになったとしても、
それはもう、仕方がない。

2016年、国民投票で離脱派が勝利した時点で、
覚悟すべきことだったのです。

Sunday 9 December 2018

ビットコインが暴落してますね。

ビットコインが暴落していますね。

そして、それに呼応するかのように、アルトコインと呼ばれる
その他の仮想通貨も値を下げているようです。

この状況をみて、世の中の良識ある人々は、
「やっぱりね。」とか、
「仮想通貨なんてそもそも通貨ではない。」とか、
「このまま価値がゼロになるだろう。」とか、
なかなか風当たりが強いです。

全体的な世論は、「それ見たことか」という感じではないでしょうか。

そうですよね。

所詮仮想通貨。

仮想通貨のATMなんてジョークもありましたが、
硬貨型の仮想通貨のウォレット(仮想通貨データを保存しておくハードウェア)
なんて面白商品もありましたが、
やっぱり所詮は、仮想通貨は実態のカスミみたいなものなのです。

しかし!

だがしかし!

ここで買いたいと思ってしまう、ギャンブラーなワタシ。

だって、値段が下がってるんだもん。

主婦としては、値段が下がると買いたくなるのです。

株式投資にしても、夫から、
「スーパーマーケットでお買い得品を買うように、株を買うのは止めてくれ」
と釘を刺されている私です。

こんなに安くなったら、買いたくなってしまうのもしょうがない。


でも、買わないと決めたのです。
正確には、ビットコインにはお小遣い程度(最大月1000円)しか
お金を使わないと決めたのです。

だって、頑張って働いて稼いだお金を、
ギャンブルに使ってしまうのはもったいない。

ワタシにとって、
「無駄遣いしてもOKと思える金額」=「ギャンブルに使えるお金」は、
最大月1000円なのです。

セコイなあ。

そんな、セコくてギャンブルやお酒の誘惑に弱い、
どうしようも無いワタシなのですが、
そんなワタシの良いところは、
「自分でコレと決めた約束事は、かなりの割合で守る」ということです。

「絶対守る」ではなく、「かなりの割合で守る」ってのが、
ワタシの駄目さ加減をよくあらわしていますが、
自分で言うのもなんですが、なかなか意志が強いと思います。

なので今、ビットコインが値をさげるのをみて、
買いたいけど買えなくて、地団駄踏んでいるのです。

Saturday 8 December 2018

夏も昼も1日24時間なのは同じ

12月に入って、イギリスはすっかりクリスマスモードになりました。

地元のちょっとした商店街でもクリスマスイルミネーションが始まったし
テレビのコマーシャルもクリスマス商戦真っ盛りだし、
週末午後の子供向け番組枠は、クリスマス関係の映画ばっかり。

ここにきて、一気にクリスマススピリットをあげてきてま。

まあ、仕方がない。

冬至が近づくにつれて日々日照時間が短くなる中、
楽しみにするものはクリスマスしかないですかねえ。

英国の冬は夜が長いです。
って言うか、昼が短いです。

まず、10月の終わりに冬時間に変更したタイミングでガクッとくるのですが、
それはまだ序の口。

12月に入ったら、午後4時頃にはもう日暮れはじめ、5時ですでに真っ暗。
午後6時くらいにはもう、1日が終わってしまったような気がして、
なんか、焦ってしまうのですね。

本当は、別に焦る事はないはずなんですが。
昼が長かろうが、夜が長かろうが、1日は同じ24時間なのに。

逆に夏はいつまでも明るいから、余裕ぶっこいてたらもう夜の9時!
「今日、まだ何にもやってない!」
というドツボにはまってしまうのです。

1日は同じ24時間なのに、不思議なものです。

Friday 7 December 2018

パスポート。2冊持ちはまあ良いけど3冊持ちはつらいなあ。

先日パスポートを更新しました。
人生で5冊目のパスポートです。
増えたなあ。

英国の永住権がひっついているパスポートは、3冊目のパスポート。
4冊目のパスポートを使用していた時は、
英国外に出る際には、3冊目と4冊目の2冊を持って出ていました。

そして今回、5冊目のパスポートを使い始めたのですが、、、
もちろん3冊目は永住権がひっついてるから持ってでますし、
5冊目は現役パスポートなので持ってでますが、
4冊目って、どうしたらええのん?

噂では、英国入国時、入国審査官によっては永住権が貼付されている
パスポートと現役パスポートの間のパスポートを見たがる事があるらしい。
なので、一応、持っていた方が良いらしい。

そしてどうやら、例の憎きBRPカードに切り替えたら、
この問題はなくなるらしいのです。

まあ、そうやろうなあ。

BRPカードは10年毎に更新やし、
つまり、10年毎に申請者の状況を再確認できるわけやし。

まあ、そもそもそれが、永住権保持者にもBRPカードの切替を
推奨している目的なんやろう。

それは分かっています。
分かってはいるのですが、、、

大体、BRPカード導入以前に永住権を取得した人って、
今は、まあまあな年齢になってると思うのですね。私を含め。

そして、我々中年真っ盛り世代の悩みと言えば、親の高齢化。

両親が高齢になってくるにしたがって、
もし、両親に何かあった場合には、すぐに飛んでいけるよう、
最悪の場合、正規料金でも祖国行きの航空券が買えるくらいのお金は、
常にプールしてあるのですよ。

でも、せっかく航空券が買える様にお金を準備していても、
BRPカードの更新なんかの為に、ヘタしたら半年近くも
英国国内から出られなくなる期間ができるなんて状況は、
できることならば、避けたい。

たとえ10年に一度とはいえ、避けたい。

なので、どうしても避けられる事ができなくなるまでは、
BRPカードに切替えるつもりはないのです。

その為ならば、パスポート3冊持ちの状況も、甘んじて受け容れましょう。

そして、英国外から戻ってきた時に、
(運が悪かったら)入国審査官にいじめられる可能性も受け容れます。


でも、ブレグジットで今後入国審査官は忙しくなるやろうし、
英国内務省も、在英EU市民のビザ手続きが増えて忙しくなるやろうし、
既存の永住権保持者のBRP切替については、
そんなにうるさく言わなくなるような気がする。

なんて、ちょっと甘い考えもあるのですよねえ。

Wednesday 5 December 2018

リストラの恐怖と戦う日々

セミリタイアして、パートタイムになったら、
自分から会社を辞めようとは思わなくなりました。

辞めるのは、年金受給開始年齢に到達して本格リタイアする時か、
もしくはクビになった時。

そう思うと、急にリストラされるのが怖くなってきたんです。

フルタイムで働いていた頃は、
いつ辞めようかいつ辞めようかと、辞めるばかり考えていたので、
リストラにあう恐怖は感じなかったのですが。
むしろ、リストラになったら退職金もらえる!なんて考えていたのに。

パートタイムにしてもらって、ワガママ聞いてもらったので、
もう、自分から辞めると言い出すことはしないでおこう、
と思い始めたら、リストラが怖くなってきたなんて。

皮肉なもんです。

フルタイムで働いていた時は、自分の心と生活の大部分を
会社と仕事が占有していて、そんな状態がイヤになって、
会社から距離を置きたくなって、辞めようと思ったのです。

中間地点をとって、パートタイムで働くようになって、
会社と、ある程度の距離を置くことができるようになったら、
会社のイヤな部分も許せるようになったというか。

もはや会社は、私の心と生活の大部分を占有しているわけではないので、
少々嫌な事があってもヘッチャラなのです。


でもまあ、一度辞めても良いと思った会社なんだから、
クビになったらすっぱり辞めるまでです。

パートタイムになって、お給料はかなり減ったので、
もし会社が、そんな僅かな金額を節約するために、
もしくはヘッドカウントを減らす為に
ワタシをリストラするとしたら、もうそれは潮時なのです、

それに、リストラを怖がってストレスがたまると、
また辞めたくなるかもしれない。
そうなったらそうなったで、またリストラが怖くなくなるな。

女心は秋の空のようです。

Monday 3 December 2018

試験が終わった!

試験が終わった!
でも、全然受かる気がしません。

今回は、すでに受ける前から、来年の3月に再受験することを前提に、
学習計画を練り直していたくらいです。

今回受けたのは、ACCAのAudit and Assurance という単元で、
日本語では、「監査論」という感じでしょうか?

計算問題一切ナシ。
選択式の問題が30%で、残りの70%が記述式。
合格点は50%。

うーん。受かる気がしないテストです。

今回の敗因は、もちろん、監査に関する知識不足や
理解の浅さも一つありますが、
やっぱり、最大の敗因は英語力。

記述式の問題の回答を時間内にまとめる英語力不足です。
自分の英語力の無さに、自己嫌悪。

これからの3ヶ月間は、
問題文の意図を的確に汲み取り、
的を射た回答文を、手早くまとめる練習に
焦点をあてて試験勉強をしようと思います。

でも、とにかく終わったものは終わった!
しばらくは自由の身を満喫します。

クリスマスとかお正月とか旅行とか。
楽しい事を考えます。

勉強はゆるゆるとやる予定。

Saturday 1 December 2018

毒を食らわば皿まで

メイ首相がEUと合意した離脱案は、
英国としてはかなり妥協した内容のようですね。

これからEUと合意した離脱案が英国の議会にかけられるわけですが、
「この案に合意する事は、結局EUに残るのと大差ない」
と言うような意見もあるようで、議会で否決される可能性は
無きにしも非ず。って言うか、結構高いかも。

なんとなく、合意なきブレグジットになりそうな予感がしてきています。
ここ数日の、ロンドンの荒天も、心に影響しているのかもしれませんが。

元々ブレグジットは英国に主権を取り戻すためのもの。
誇り高き英国の国会議員は、英国経済が少々停滞しても、
英国民が英国の主権を取り戻す方を選ぶかもしれないと思うのです。

乗りかかった船。もしくは、
毒を食らわば皿まで。

今のままの、かなり妥協した離脱案を受け入れてしまったら、
それでおしまいです。
でも、否決したら、再交渉のチャンスができる。
そこで最後の悪あがきをして、ダメなら合意なきブレグジットも上等。

そう考える議員はがいるのではないかと思うのですねえ。


驚きなのは、この後に及んで、「まだ2回目の国民投票を!」と
叫んでいる人がいる事。

個人的には、2回目の国民投票には絶対に反対です。
そんな事をしてしまったら、国民投票の意味がなくなってしまう。

「結果が気に入らないからもう一回」て、子供じゃないんだから。
そんな事をやり始めたら、民主主義の土台が揺らいでしまうと思うのです。

誇り高き、社会民主主義の英国が好きです。

もし、2回目の国民投票なんて情けない事になったら、
真剣に、英国脱出を検討するかもしれません。

でも私も夫も、もう40代。
今から他の国に移住するのは難しいかなあ。