Sunday 28 May 2023

チャリティーを反対方向から見る、こうなるんだねえ。

 今日、夫とのウォーキング中に、ふと、夫が若い頃(ミャンマーにいた頃)、リーバイスのジーンズを手に入れるのがどんなに難しかったか、どんなに努力したかという話になりました。

過去記事でもちょいと触れてます。

一枚の古いデニムシャツ https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2020/07/blog-post_23.html

つまり、(チャリティーに寄付された物資の中で、質の良いものは、本当に困ってる人たちの元には届かず、中抜きされてチャリティー流れの物資を売るお店で売られるのです。

そして、夫のような発展途上国の中産階級の子弟達は、アメリカ文化に憧れ、リーバイスのジーンズに憧れ、なんとか手に入れようとチャリティー流れの物資を探すわけなんですが、先進国(アメリカとか)から寄付されるジーンスは、自分達東南アジア人のサイズに合わない。

当時、身体に合うTシャツを着られるのは、お金持ちだけだったそうな。

チャリティー流れのお店でせっかくリーバイスのを見つけても、自分の身体に合わない。でも、ミャンマーには服のお直しをしてくれるお店が沢山あるので、そういうところに持って行くわけですが、あまりにもサイズの違うものをお直しすると、全くラインが違うものになってしまうわけですな。ジーンズなのに。

その苦労もなかなか涙なしには聞けませんが。やはり気になるのは、チャリティー団体にて、寄付として集められた物資の行く末。

チャリティー団体っていうのは、良いことばかりじゃないって事です。

でも、ワタシ達のような個人が、どれだけ困っている国の人達を助けようと思っても、自分達にできる寄付金程度の金額では、自分が実際に現地に行ってお金や物資を手渡すことはできないのです。

お金もなければコネもない。

だから、たとえ寄付したお金や物資の大部分が、チャリティー団体の運営資金になったり、中間業者に中抜きされていようとも、ワタシ達には、少しでも信頼できるチャリティー団体を探して、そこに託すことしかできないのです。



Friday 26 May 2023

夫婦そろって認知症

我々夫婦は、子供がおりません。

夫婦二人で、夫の祖国(ミャンマー)でもなければ、ワタシの祖国(日本)でもない、第3国である英国に住んでいるため、この国には、お互い以外には家族がおりません。

というわけで、今からけっこう、老後の事を心配しております。

どちらかが死んだら、財産は全て相手が相続できるように、遺言も書いとかないといけないなあ。

本当は、いちにのさんで、二人でポックリ死ねたら一番良いのですが、そうは問屋が卸さないでしょう。

英国のステートペンション(国民年金みたいな感じのもの)は、二人共満額もらえるように、働くつもりですが、ステートペンションでは、二人分合わせても、かなりの節約生活を強いられる事になります。

でも、歳取ったら、料理するのも面倒になるやろうし、どれだけしっかりと家計管理ができるか怪しいので、出来るだけ金銭的な準備をしておこうと考えています。

それに英国には、日本の介護保険みたいなありがたい制度は、ありませんからねえ。

介護保険。

日本では、40歳を過ぎたら介護保険を払わなくてはいけなくなりますよね。
保険料が、けっこう、地味にキツいらしいですが、介護保険って、いざ後期高齢者になって、身体や頭にガタが来た時に、とても助かる物だと思います。

特に、認知症。

英国では、認知症のケアホームは高額なので、夫婦のどちらかが認知症になった場合、残った方は、自宅を売ったりして施設に入れるお金を作るか、自宅で介護をするかになります。

本当に大変な思いをして、認知症になった妻を自宅で介護しているおじいさんのドキュメンタリーをみて、これは他人事ではないと、戦慄を感じてしまいました。

でも、どちらか一人が認知症になっても、もう一人がしっかりしていれば、残った人が(めちゃめちゃ大変やけど)なんとか世話出来ます。

では、二人揃って、認知症になってしまった場合は?

うちは、子どもがいないし、英国内には近い親戚もいません。

そんな夫婦が、二人揃って認知症になったら、もう、どうしようもないですね。

っていうか、夫婦二人揃って認知症になったという話は、あまり聞いたことがない。

と、思っていたら、、、

なんと、他でもないワタシ自身の両親が、夫婦揃って、ほぼ同時期に、認知症を発症してしまったのです。

なんてこったい。

人生は、良い事悪い事、プラスマイナスゼロで終わるというから、この不運の落とし前は、しっかりつけてもらわないといけません。誰がつけてくれるのか知らんけど。