Sunday 30 October 2005

銀行について-2

英国の銀行について、日本と決定的に異なる(と私が思う)点を一つあげますと・・・、

・振込みに手数料がかからない。
・そのかわりに時間がかかる(2-3営業日)

なぜ英国の銀行は、(電信振込みのはずなのに)振込みに時間がかかるのか。もちろん、日本では手数料はかかりますが、銀行が閉まる午後3時までに手続きをすませれば、即日振り込まれますよね。他のヨーロッパにも、同じように即日振込みされる国もあるようです。

これはなぜ?英国の振込みのシステムが遅れているのか?

というようなドキュメンタリーを、ずっと前にTVで見ました。

それによると、英国の振込みシステムは他国より遅れているわけではない。やる気になれば、即日振り込みも可能。(現に、同銀行間では即日振り込みしてくれるところもあります。でも、他行への振込みはペケ。)

でも、英国の銀行は、そうやって振込み手続きに2-3営業日かけることによって、宙に浮いているお金を(超)短期市場で運用していると言うのです。そして、その利益はちゃっかりフトコロにしまいこんでいるというわけなんです。

うーん。なかなかやるなあ。

番組の中で、レポーター(もちろんイギリス人)はそれを批判していましたが、でもまあ、手数料は無料なんやし。

日本のように、振込みに結構な手数料がかかる国から来た私としましては、「まあ許せる。2-3日くらい貸したろーやん。」と思ってしまったわけです。

でも、もし手数料を取り始めたら態度を変えるぞー!「許せーん!!」ってね。

Saturday 29 October 2005

薬の容れ物

本当につまらないことなんですが、イギリスで困っていることの一つに、薬の容器が開けにくいと言うのがあります。

少なくとも私が日本にいた頃は、日本の薬の容器は普通にだれでも開けられるものでした。間違って子供が口に入れちゃったりしたら危ないようなものは、「小さなお子様の手の届かない場所に保管してください」って注意書きがありました。

でも、イギリスではそういった事故の予防策として、薬の容器(瓶)が普通に蓋をまわしただけでは開かないように作られています。

開け方は、蓋に図解(ココがポイント!英語が読めない人のことも考えてあります)してあって、大抵は蓋をちょっと押してから回す、という単純なものです。

なのに、私はこれが下手なのです~~~。

不器用なのかしら。でも、編み物とかは出来るのになあ。

問題なく開くときもあれば、何故か(同じ瓶でも)全然開かない日もある。
きっとコツをつかんでないのでしょうね。。

英語が読めない人のことを考えるなら、開けるのが下手な人のことも考えてほしいものです。(あ、本末転倒か。)

まあ、とにかくそんなわけで、相方に頼んで開けてもらうことになります。

相方:「これは、子供が開けられない為のものなんだよ。君は子供か!?」

私:「実は、そうやねん。」

相方:「・・・・・・。」


だって、開けられへんもんは仕方ないやんねえ~~~。

Sunday 23 October 2005

ブタの貯金箱

世界的に、貯金箱といえば「ブタ」さんですよね。

ところが、相方の国には「ブタの貯金箱」は無いそうです。
貯金箱と言えば、粘土で作った、円柱形にお金を入れる穴をあけたシンプルなものが普通らしいです。

でも、彼の国の田舎では、ブタの事を貯金箱と言うそうです。

つまり、普段余った食料品(残飯ですね)を与えておけば、大きく育った時に売って、ちょっとした現金に替わってくれるのです。
また、結婚式等人が集まる大きな機会のご馳走として活躍してくれることもあるでしょう。

実際、生きてる「ブタ」さん達が、貯金箱として機能しているというのです!

だから、ブタさんの貯金箱はないけど、ブタさん自身が貯金箱なのです。

何か、新発見です。面白ーい!!!

Tuesday 18 October 2005

睡眠

先週は何故かやたらと忙しく、残業気味の一週間でした。
そのせいで疲れていたのか、せっかくの週末だった一昨日・昨日は、平均睡眠時間13時間を記録しました。二日で13時間じゃありません。平均睡眠時間です!

すごい!
なかなか出来ることじゃない!

と我ながら関心しております。

一日13時間寝ようと思ったら、1日8時間の普通の睡眠に加えて、5時間昼寝しないといけないのよ~。ああ~、週末を無駄に過ごしてしまったわ。。

ちょっと反省。

そういえば、相方と一緒に住みはじめたとき、

「君は、よく寝るね~!」と感心されました。(いや、馬鹿にされたのか?)

そういえば世の中のカップルって、よく寝る人とあまり寝ない人の組み合わせが多いですよね~。うちの相方もあんまり寝ないような気がするし。(あ、きっと私が寝てる間に寝てるのね・・・。)


あとは、会社から帰って怒涛のように夕食を作って食べたら、お腹いっぱいになって、眠くなって寝ちゃう日があります。(というかしょっちゅうです。)

で、相方から「君は一日2時間しか生きていない。」と言われました。

そうね、、会社から帰って2時間で寝るのは、ちょっと早すぎかなあ。
反省。

でも、私は寝るのが好きなんです!
ベッドで本読むのも大好きなんです。
本読もうと思ってベッドに本を持って入ったら、ついつい寝ちゃうんです!

そういう主婦って多いと思うんやけどなあ。。
皆さんは、どうですか?

Wednesday 12 October 2005

Wallace & Gromit: Curse Of the Were-Rabbit

邦題は、「ウォレスとグルミット:ウサギ男の呪い」ってな感じになるのでしょうか。

知る人ぞ知るウォレスとグルミットが、ついに劇場版映画となりました!
日本での公開はいつになるかは分かりませんが、イギリスでは10月14日公開です。先週の土日にプレショウをしていたので、ファンとしては、早速観に行きました。

ウォレスとグルミットとは、「チキンラン」で大ヒットを飛ばしたAardman社のクレイ(粘土)アニメです。クレイアニメの技術はもちろんの事ながら、他の映画のパロディやジョークがふんだんに織り込まれた内容は、大人も十分楽しめる水準です。相方も喜んでました。(実は相方は、私と出会う前から「チキンラン」はお気に入りの映画だったそうです。似たもの夫婦なのね。)

感想は、「最高!グルミット、かっこいい!あんな犬が欲しい~~~。」という感じです。日本では公開前だと思いますので、内容については詳しく書きません。

が、一つ悲しいことがあります。
あまりにも悲しいので、ここに書こうかと。。

その、Aardman社の歴史とも言える、歴代の作品の人形達が保管された倉庫が、燃えてしまったのです!同社のこれまでの作品の中で表情豊かに動いている可愛い人形達やセットが燃えてしまった・・・。本当、本当に残念です。

でも、クリエーターのNick Park氏は、「確かにそれは、会社にとっては大切な思い出であり貴重なものだったが、今現在、世界で起こっている他の悲劇に比べたらたいした事はない。」と言ったそうです。なかなか気丈な方です。

そうです。過去を振り返らず、未来を見て、これからもたくさん素晴らしい作品を作って下さい。

Saturday 8 October 2005

英国の銀行について

今日は英国の銀行について。

私は留学生時代に英国の銀行口座を開いたのですが、それはもう、本当に大変でした。

昔は(というか、9月11日のテロ以前は)留学生も結構簡単に銀行口座が開けたらしいのですが。。。
私が留学生として英国に渡ったのは2001年の8月末、そう、テロの2週間ほど前だったのです。そして、のんきな私は、1年くらい銀行口座なしで生活していました。海外キャッシュカードを持っていたので、そんなに困らなかったのです。

丸1年間は専業学生をしていました。そろそろ飽きてきたのでアルバイトでも、とバイトを探し、運良く日本人経営の会社にて働き始めた時に、給与が小切手で支払われるという事で、初めて銀行口座が必要になったのです。

銀行口座を開くのには、本当に苦労しました。身分証明がパスポートしかないのですから。その時の住居は個人で見つけたフラットシェア(というか、半分ホームスティ)だったので、もちろん公共料金なんかも自分の名前では払ってないし、住所を公的に証明する手段が一つもなかったのです。
学校からのレターも書いてもらいましたが、私が通っていた学校は公立カレッジの為(つまり地元の学生を対象とした学校の為)学校が銀行口座開設のサポートをしていませんでしたので、結局だめでした。

これから留学に行かれる皆さんへ。
銀行口座は語学学校に通っている間に、学校が提携している銀行で開けるのが一番簡単です。語学学校から、その他専門学校などに進んでしまうと、学校が銀行と提携してないので、本当に難しくなります。でも、大学に正規留学される方は、大学のサポートで問題なく開けると思いますが。。。

そんなこんなで、ハイ・ストリートの銀行を片っ端からあたっていき、やっと一件、私の準備できそうな書類で口座を開いてくれる銀行を見つけたのです。

多分、イギリスにある大手の銀行はすべてあたってみたと思います。
本当、大変でした。

ただ、イギリスのいい加減なところは、同じ銀行でも、A支店ではダメでB支店ではOK。または同じ店舗でも、Cさんに聞いたらダメだったけどDさんはOKと言った。とかがあるので、何事もあきらめない事が肝心です。

例えば、何かのカスタマーサービス等に電話した時に、お願いした事が「ダメ」って言われたら、とりあえずその場は大人しく引き下がって、もう一回かけてみて別の人が出たところで、もう一回同じお願いをしてみると、今度は「OK」と言ってもらえたりするのです。

日本やったら、考えられへんね。

Monday 3 October 2005

1ポンド=100円?!

ロンドンは、すっかり寒くなってしまいました。
そして、私はまだまだ風邪ひきです。どうやら相方にも伝染してしまったようなので、風邪ひきカップルです。
けほけほ。 

さて先日、ひょんなことから、日本円からポンドに両替する用事があったのですが、今はポンドが強いのですね~~。びっくりしました。

でなわけで、今日はお金の話しです。

ロンドンは物価が高いことで有名ですが、本当に高いです。今みたいにポンドが強いと、旅行者の方々にとっては目茶目茶高いんじゃないかと思います。

ロンドンの物価は、(大雑把に)1ポンド=100円くらいの感覚です。(前にも書きました通り、未調理の食料品は別ですが。)

まず、不動産が高い!ロンドンで家を買うなんて夢です。
だから、賃貸の家賃も高い。

ゾーン1だったら、1ベッドルームフラット(1LDK)でも月1400~1500ポンドくらいするんじゃないでしょうか。
3ベッドルーム(3LDK)なんかだと、ちょっと離れてゾーン2~3で、平気で月2500ポンドとかです。

私はゾーン2の中でも家賃の安いエリアに住んでますが、それでも1ベッドルームフラットが月650~700ポンドとかしてるな~。(うちはもっと安いところに住んでますが。)

そして、交通費。地下鉄の定期(トラベルカード)はバスも全区域乗れるのですが、ゾーン1-2のトラベルカードが月82ポンド程。
辛いのは、英国では基本的に、通勤にかかる交通費は自腹だということです。だから就職する時には、提示されるお給料から交通費を差し引いて計算しておかなくてはなりません。

ちなみに税金&年金・健康保険も高いです。健康保険は日本でも結構払うから、変わらないというかんじですが、税金が高いのです!残業しても、税金が山ほど引かれるから馬鹿らしくなってきます。

ちょっとおしゃれなレストランでは、
スターターが4ポンド~、
メインが13ポンド~、
ワイン15ポンド~
なんて、ざらですし、

細かいところでは、
・サンドウィッチ→2ポンド~
・マクドナルドのセット→3ポンドくらい~
・ガソリン 90ペンス以上/ℓ

等々、1ポンドが100円か、せめて1ドル、1ユーロ程度なら許せるのですが、今日のレートは1ポンド=約203円。。。これではやってられません。

では、ロンドンの人はどれくらい稼いでいるのかといいますと、、、
最低賃金が、時給4.85ポンドくらいだったと思う。。。

確かに日本よりは多いかな。でも、5ポンドの実際の購買力は、500円とは言わないとしても、せいぜい700円くらいです。時給5ポンドで週40時間働いたら、大体月の手取りが750ポンドくらいかな。それでは、暮らせないですよ。

なかなか、大変です。(お金の話はキリがないので、またの機会に続きを書きます。)

~~~~~

コメント @ October 2015

現在、元祖ブログ Floating on Water から Floating on Water 2 へ、記事の引越し中。
本記事は、 2005年10月に書かれた物です。
当時も物価は高いと思っていましたが、10年後の今読み返してみると、今の方がさらに高い。
英国は、順調にインフレしてますよ~。