Monday 17 August 2020

必要最低限の生活費、節約生活チャレンジの感想

コロナウィルスによる引きこもり生活で、我が家の毎月の支出は大幅に減りました。 

会社に行く日の昼食代や、時々行ってた外食代・パブ代が無くなったからです。

おまけに、夫婦とも在宅勤務になって通勤交通費もかからなくなったし。

(英国では、原則、会社から通勤交通費は支給されないのです。通勤手当の不思議 https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2020/07/blog-post_20.html

ずっと家にいると自宅の光熱費が増えますが、ロンドンのえぐい交通費に比べたら、増えた分の光熱費なんて微々たるものです。

夫はフルタイムなので、定期代月163ポンド(約2万2千円)。

ワタシはパートタイムなので、毎日通勤しないので定期は買っていないのですが、一日往復して、6.2ポンド(約860円)くらいかな。

これらが節約できたら、月々の支出がかなり減ったような感触があって、それに気を良くして、我が家の必要最低限の生活費はいくらくらいになるかを算出してみたのです。

生活費。我が家の場合、どこまで減らせる?https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2020/04/blog-post_8.html

不要な支出をそぎ落としつつ、毎日自炊なら、そんなにキチキチ節約しなくても、おいしくご飯が食べられる程度の食費を確保した結果、我が家の必要最低限の生活費は、月650ポンド程度(約9万円)となりました。

どうせ今は、コロナで外食やパブに思うように行けないんだし、夫ももうすぐコロナ失業するし(失業カルマ https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2020/07/blog-post_16.html )ということで、とりあえずこの数カ月は、この金額(650ポンド)を予算に節約生活チャレンジを行ってきました。

で、その感想ですが。

3カ月くらいなら大丈夫やけど、必要最低限の生活費で長期間生活するのはキツイなあ。

予算設定の際に、「毎日自炊なら、そんなにキチキチ節約しなくても、おいしくご飯が食べられる程度の食費」ので、食生活は結構豊かです。

自炊なら。

最近は、自炊生活にもなれてきて、手の抜き方も上達してきました。

でも、いくら手抜き料理を駆使しても、やっぱり、今日は料理するのメンドクサイという日がでてきます。

今は、コロナで外食・パブに行けない(というか、メンドクサイので行きたくない)状況だから、それでもそんなにストレスがたまりませんが、今後、コロナ前のように、外食・パブに行ける状況になってきたら、節約の為に極度に外食を我慢するのはストレスになりそうです。

やっぱり、ある程度の外食費の予算を組み込む必要がありそうですね。

次の問題になるのは、雑費。というか、臨時出費というか、特別出費というか。

今夏、いろいろあって、ついに重い腰を上げてガーデニングを始めた我が家なのですが、

高枝切りバサミ https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2020/08/blog-post_9.html

必要最低限の生活費では、このような、ガーデニングにかかる費用みたいなのがカバーできません。

屋根とか水回りとか、大規模な家の修理が必要になった場合に備えたお金は、一応、別に積み立ててあるのですが、そのお金を、庭の整備に使うわけにはいきません。

業者に丸投げで頼んだら高くつくので、運動と節約を兼ねて、自分たちでできそうな

事はできるかぎりDIYしようとしているのですが、それでも道具代とか材料代がかかります。

なので、こういう、ちょっとした出費をカバーできるような予算組が必要です。

これは、月々の予算を少し増やすよりも、年間、もしくはプロジェクト毎に、ある程度予算をとったほうが良いかもしれませんね。

近い将来、夫婦揃ってセミリタイアする為には、もう少し予算を練り直す必要がありそうです。


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Sunday 9 August 2020

高枝切りバサミ

最近、我が家の庭が森のようになってます。

雑草の森。

あまりにもミドリミドリしているので、カワイイ小鳥さんとかが遊びに来てくれたりして、それはそれで楽しいのですが、やっぱりモノには限度があります。

さすがの我が家も、重い腰を上げて、庭の手入れをする事にしました。

とは言え、まず夫(ミャンマー人)がやった事は、近所のビルダーから見積もりを取ったのです。

うちの庭の状態を見せて、育ちすぎた木の枝を切って、雑草を始末して、塀の壊れたところを修理したらいくらくらい?と。

出てきた見積もりは、1,200 ポンドから1,500ポンド。(日本円、16万円から21万円くらい。)

普通の時だったら、これでお願いしたかもしれません。

が、今の我が家は非常事態。

何を隠そう、夫の勤める会社は、現在絶賛破産手続き中なのです。

近々夫が失業予定の今の我が家にとって、庭の手入れ(必需品でないもの)に1,200 ポンドから1,500ポンドの出費はつらい。

おまけに夫は、失業したらヒマになる。

今の英国は、まだまだコロナウィルスパンデミックの真っただ中で、そう易々と就職先が見つかるとは思えませんからねえ。

就職活動は、長期戦を覚悟しています。

という事は、しばらくヒマです。

というワケで、今までは見向きもしなかった、庭の手入れをDIYしようという事になりました。

そこで必要になるのが、ガーデニング道具。

特に、育ちすぎた木の枝を切る為には、高枝切りバサミが必要です。

で、オンラインショッピングしようとしたのですが、この「高枝切りバサミ」、英語でなんて言うのかわからない。

適当なキーワードで画像検索してたどり着いたのが

Telescopic Tree Pruner

テレスコーピック!

そう来たか!

でもなんか、「高枝切りバサミ」の方が分かりやすくて良い!

「高枝切りバサミ」という商品名は、秀逸ですね。

この商品に関しては、日本語の商品名の方に、軍配をあげたいと思います。



Saturday 8 August 2020

分数の読み方

日本の方と話をしていて、英語のレベルの話題が出てくると、「日常会話程度」をいう言葉が良く出てきます。

例えば、「1年間語学留学に行っても、身につく英語は日常会話程度、ビジネスレベルの英語ができないので帰国後の就職が難しい。」とかね。

でもワタシ的には、英会話は、日常会話が一番ハードルが高いと思うのですよ。

ビジネスだったら、ある程度の専門用語をエイヤっと覚えてしまえば、あとは自分の業務上の知識で勝負できますからね。

でも、日常会話は何でも来いです。

ほんの簡単な事なのに、英語ではなんて言うのかわからない、なんて事が、世の中にはたくさんあるのですよ。

例えば、分数の読み方。

2分の1とか3分の1とか4分の1とか。

英語でああいうのって、何て読む(発音するのか)のでしょう。

なまじ、2分の1とか3分の1とか4分の1には、half, third, quarter という特別な単語があるので、日本の学校英語では、そこからあんまり掘り下げない。

少なくとも、ワタシが学生だった時代(1980年代に高校生)はそうだったのです。 

それ以外、例えば、3分の2とか4分の3はこんな感じ。

3分の2の場合は、3分の1が二個でtwo thirds 
4分の3の場合は、4分の1が三つでthree quarters

後は、序数が~分の1という意味になるという事で、

8分の1は one eighth で、8分の5 だと、five eighth とか、そう言う感じ。

でも、23分の13とかも、その調子でいくんだろうか?

thirteen twenty-thirds って感じ?それは、はっきり言って、分りにくい。 

日本語みたいに、あの、分数を目で見たまま読む感じの読み方はないのだろうか?

と、思っていたら、あったのです!

    分子 over 分母

23分の13なら、13 over 23 ですね。

8分の5なら、5 over 8 です。

けっこう、いや、かなり見たままやん。

half を 1 over 2 とか、quarter を 1 over 4 と読むのは聞いたことがありませんので、どのあたりから、over を使った読み方を使うのかは、人によるかもしれません。

多分、学校の算数の時間とかでは、この読み方を使うのかもしれません。

英語で分数を教わった経験がないのでわかりませんが。

さて、そんな、over を使った分数の読み方ですが、ワタシはこれ、結構最近まで知らなかったんですよ。

ある日、友人の家に遊びにいったらば、友人の息子さんたちが居間で宿題をしてたんですね。

うちの夫(ミャンマー人)は、子供が好きなのか、それとも自分も子供だから精神年齢が近いのかわかりませんが、子供を見かけるとちょっかいを出す傾向にあります。

で、案の定、宿題をしている友人の子供に、「宿題を教えてあげよう」とちょっかいを出し始めたのです。

宿題は、分数。

でも、驚いた事に、夫(ミャンマー人)、普通に英語で分数の足し算の説明をしてるんですね。

すごいなあ。ワタシにはできないなあ。

ミャンマーって、小学校1年生から英語の授業があるらしいんです。

そして、日本みたいに、いろいろな外来の概念を日本語に翻訳していないので、ある程度の高等教育は、英語で行われるみたいです。授業自体はミャンマー語ですが、ボキャブラリーは英語。

化学の元素周期表とか、英語で覚えてるので、元素の名前は全部英語で知ってる。

どうやら、数学もそうみたいです。

分数の読み方。

シンプルですが、こんなシンプルな事でも、日本の昔の人たちは、英語のまま輸入するのではなく、ちゃんと日本語に翻訳してくれたんだなあ。

昔の日本人を尊敬すると共に、こんなに簡単な事なのに、今まで知らなかった自分が少しはずかしかったりするのです。


Thursday 6 August 2020

二重国籍問題(その2)

二重国籍問題。書いてたら長くなってきたので、一旦休憩。

先日の記事、二重国籍問題(その1)の続きです。

(その1)では、ワタシ(と日本)の二重国籍問題について、つらつらと書きなぐりました。

では、夫(元ミャンマー人)の方はどうなのかと申しますと、ミャンマーも日本同様、二重国籍を認めていない国なのです。

夫は、ミャンマー生まれのミャンマー育ち、ミャンマー国籍を持っていたのですが、英国に移住し、英国への帰化の条件が揃うと、あっさり帰化して元ミャンマー人となりました。

ワタシが知る限り、英国に長期在住しているミャンマー人の殆どは、英国帰化の条件が揃ったら、さっさと帰化してしまいます。

ワタシが今まで出会った中で、帰化の条件が揃っているのに帰化していないミャンマー人には、大きく分けて二つのタイプがいました。

1:ミャンマーの民主化運動に深くかかわって国を出た亡命者であり、ミャンマーが民主化された暁には、ミャンマーに戻って祖国の政治に参画したいと考えている人。

さすがに、政治家になりたいと思っている人は、国籍離脱するわけにはいきませんからね。

こういう人たちは、ミャンマーが一応「民主化」された今、ミャンマーに戻ったはります。
結構大物になった人もいるとかいないとか。

2:ミャンマーの実家がめちゃめちゃお金持ちな人。

ミャンマーは、ミャンマー国籍がないと不動産を所有する事ができません。

今では、外国人でも購入可能なアパートメントがチラホラ出てきているようですが、外国人が購入できるのは、外国人OKと指定された物件だけで、一般にそこらへんで売ってる不動産は、外国人には購入できないのです。

なので、ミャンマーに投資するビジネスは、ミャンマー人とパートナーシップを結ぶ必要があるわけです。

で、実家がお金持ちなお坊ちゃんやお嬢さまは、ゆくゆくは実家の財産を相続する事になるわけですから、おいそれとミャンマー国籍を放棄するわけにはいかないのです。

そして、上記のいずれに属していない人たちは、英国帰化の条件が揃い次第、さっさと帰化する傾向にあるようです。

愛国心が無いわけではないのです。

でも、ミャンマー国籍を保持する事によって受けられる恩恵と、英国籍を取得する事によって受けられる恩恵を比べたら、やっぱり、英国籍を選ぶのです。

パスポート一つとってみても、ミャンマーパスポートと英国パスポートでは、ビザなしで訪問できる国の数の差は歴然です。

やっぱり、一般庶民のミャンマー人にとっては、英国籍は魅力的なのです。

一方、ワタシがのん気に日本国籍に執着していられるのは、日本国籍から受けられる恩恵と、英国籍から受けられる恩恵が、甲乙つけがたいからでしょう。

ていうか、英国の無期限滞在許可もってたら、選挙権以外は英国人と同等の権利がもらえますし。

パスポート的には、日本パスポートは英国パスポートより強い。

なので、のほほんとしていられるワケです。

日本サマサマ。

でも将来、もし日本の国力が落ちてしまったら、日本国籍を捨ててでも、外国籍を取ろうとする若者が出てくるかもしれません。

もしそうなってしまったら、その時が、日本が二重国籍を認める時かもしれませんね。

Wednesday 5 August 2020

二重国籍問題(その1)

今日の郵便に、茶色い封筒が混じっていました。

英国では、茶色い封筒といえば、お役所からの手紙です。

他の手紙は放っておいても、なにはともあれ、茶色い封筒だけはすぐに開封して、中身を確認しなければなりません。

まあ、それを見越して、わざわざ茶色い封筒で送ってくるダイレクトメールもあるのですが。

今日の茶色い封筒は、カウンシル(区役所みたいなもの)からのお手紙。

選挙人名簿(electoral register)の記載内容の確認です。

我が家の住所に登録されている、選挙人、つまり英国の選挙権を持っている人は、夫ひとりだけ。

ワタシには選挙権はありません。

なぜならワタシは、英国の無期限滞在許可(Indefinite Leave to Remain)でもって英国に滞在する、日本国籍保有者だからです。

今回、この手紙を見た夫は、何を思ったのか、ワタシも選挙人登録ってできるんじゃないの?と言い出しました。「長い間英国に住んでるんだし」って。

んな、アホな。

いくら長い間英国に住んでいたって、英国籍もEUの国籍もコモンウェルスの国籍も持ってないんだから、登録はできないよ~。

まあ、夫がワケの分からない事を言い出したのも、無理はないかも。

思えばワタシ、英国の無期限滞在許可をとってから、もうかれこれ、14年も経つんです。

長い間住んでるんだから、そろそろ選挙権もらえないのかと、そういう発想だったのでしょう。

ワタシも、こんなに長く住んでる国の選挙に参加できないのは、歯がゆいものがあります。

英国への帰化の条件も満たしていますし、帰化しようと思えばいつでも帰化できます。

でも、あえて帰化していないのは、日本国籍に執着しているからなんです。

日本は、二重国籍を認めていないですからねえ。

ウワサでは、二重国籍なんてばれないよ~っていう人もいるんですが。

まあ、生まれた時点で二重国籍で、22歳に到達して、国籍選択をしなければならない時に、選択しなかった人っていうのは、アクションをしなかった事による二重国籍なので、ばれにくいそうです。

一方、ワタシのように、生まれた時は日本のみの単一国籍だった人が、もし大人になってから帰化した場合は、アクションを起こした事による二重国籍なので、ばれやすいらしい。

これが、本当がどうかはわかりませんが、そういわれてみてれば、そうかもって感じですよね。

そして、チキンなワタシは、日本国籍を失いたくないので、今のところ、英国への帰化は考えていません。

ただ、英国の無期限滞在許可は、無期限と言いながらも、BRPカードなるものが導入されて、そのBRPカードが無期限じゃない(定期的に更新しなくてはいけない)ので、それが今のワタシの頭痛の種になっています。


無期限滞在許可やのに、それを証明する書類(BRPカード)が期限付きって。

詐欺やあ。

まあ今のところ、BRPカードが必要になるのは就職の時だけで、失効したパスポートにくっついている無期限滞在許可でも、英国への入国は可能です。

雇用に流動性がある英国では、普通の人が普通に何度も転職しますので、就職で制限する事によって、ゆるやかに無期限滞在許可保持者のBRPカード申請を促進しているのでしょう。

さすが英国政府、やり方が英国風です。

もしかしたら、70歳とか80歳とかになって、BRPカードの更新が面倒になってきたら、もしくは、ボケてきてそんな申請が困難になってきたら、英国に帰化しようかなあ、なんて考えたりしています。