日本の方と話をしていて、英語のレベルの話題が出てくると、「日常会話程度」をいう言葉が良く出てきます。
例えば、「1年間語学留学に行っても、身につく英語は日常会話程度、ビジネスレベルの英語ができないので帰国後の就職が難しい。」とかね。
でもワタシ的には、英会話は、日常会話が一番ハードルが高いと思うのですよ。
ビジネスだったら、ある程度の専門用語をエイヤっと覚えてしまえば、あとは自分の業務上の知識で勝負できますからね。
でも、日常会話は何でも来いです。
ほんの簡単な事なのに、英語ではなんて言うのかわからない、なんて事が、世の中にはたくさんあるのですよ。
2分の1とか3分の1とか4分の1とか。
英語でああいうのって、何て読む(発音するのか)のでしょう。
なまじ、2分の1とか3分の1とか4分の1には、half, third, quarter という特別な単語があるので、日本の学校英語では、そこからあんまり掘り下げない。
少なくとも、ワタシが学生だった時代(1980年代に高校生)はそうだったのです。
それ以外、例えば、3分の2とか4分の3はこんな感じ。
3分の2の場合は、3分の1が二個でtwo thirds
4分の3の場合は、4分の1が三つでthree quarters
後は、序数が~分の1という意味になるという事で、
8分の1は one eighth で、8分の5 だと、five eighth とか、そう言う感じ。
でも、23分の13とかも、その調子でいくんだろうか?
thirteen twenty-thirds って感じ?それは、はっきり言って、分りにくい。
日本語みたいに、あの、分数を目で見たまま読む感じの読み方はないのだろうか?
と、思っていたら、あったのです!
分子 over 分母
23分の13なら、13 over 23 ですね。
8分の5なら、5 over 8 です。
けっこう、いや、かなり見たままやん。
half を 1 over 2 とか、quarter を 1 over 4 と読むのは聞いたことがありませんので、どのあたりから、over を使った読み方を使うのかは、人によるかもしれません。
多分、学校の算数の時間とかでは、この読み方を使うのかもしれません。
英語で分数を教わった経験がないのでわかりませんが。
さて、そんな、over を使った分数の読み方ですが、ワタシはこれ、結構最近まで知らなかったんですよ。
ある日、友人の家に遊びにいったらば、友人の息子さんたちが居間で宿題をしてたんですね。
うちの夫(ミャンマー人)は、子供が好きなのか、それとも自分も子供だから精神年齢が近いのかわかりませんが、子供を見かけるとちょっかいを出す傾向にあります。
で、案の定、宿題をしている友人の子供に、「宿題を教えてあげよう」とちょっかいを出し始めたのです。
宿題は、分数。
でも、驚いた事に、夫(ミャンマー人)、普通に英語で分数の足し算の説明をしてるんですね。
すごいなあ。ワタシにはできないなあ。
ミャンマーって、小学校1年生から英語の授業があるらしいんです。
そして、日本みたいに、いろいろな外来の概念を日本語に翻訳していないので、ある程度の高等教育は、英語で行われるみたいです。授業自体はミャンマー語ですが、ボキャブラリーは英語。
化学の元素周期表とか、英語で覚えてるので、元素の名前は全部英語で知ってる。
どうやら、数学もそうみたいです。
分数の読み方。
シンプルですが、こんなシンプルな事でも、日本の昔の人たちは、英語のまま輸入するのではなく、ちゃんと日本語に翻訳してくれたんだなあ。
昔の日本人を尊敬すると共に、こんなに簡単な事なのに、今まで知らなかった自分が少しはずかしかったりするのです。
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