Tuesday 30 January 2024

確定申告、頑張るでえ。

 確定申告の季節ですね。

経理職を生業としていたワタシですが、なんせもう20年以上も英国に住んでますので、日本の確定申告は今まで無縁なものでした。

ところが、父が認知症。

つい最近まで、自分で確定申告をしていたのですが、前回の確定申告は、「もう自分では出来ないので代わりにやってくれ」と、降参してしまいました。

たまたま里帰り中だった(こうなる事を予想して、時期を合わせて里帰りしていた)ワタシが、過去数年分の申告書の写しやら添付書類やらを引っ張り出して、なんとか申告を完了。

その際に、過去数年間にわたる間違いがあった事に気づいて、税務署に相談に行って修正申告も行いました。

父よ、やっぱりボケてたな。

と言うのは冗談で、一人でやってると先入観とかもあるから、間違いに気づかないのよねえ。やっぱり、こういう類の物は、別の人の目でチェックする事が大切です。経理の鉄則です。

経理の鉄則をおさらいしつつ、さてこの間違いをどうしようかと、税務署に相談の電話をかけて事情を説明した所、今は税理士さん達が忙しいので、確定申告の提出期間が終わった後に、税理士相談の予約とって下さいとの事。

3月15日が過ぎたら早速、税務署の税理士相談の予約をとって、緊張しながら出向いた所、見た目はちょいと無愛想ながら、話し方は丁寧な感じの税理士のおじさん(おじさんと言っても、ワタシち同い年かちょっと上くらい)が、すごきテキパキ、サクサクと修正申告の手続きをしてくれました。ついでに、ワタシが気づいてなかった間違いも訂正してくれた。

すごい!めちゃめちゃ助かりました!ありがとうございます!

そんなこんなで、無事に過去数年分の修正申告も終え、今年は2回目なので、余裕なはず!

と思いつつ、現在、父親の確定申告に取り組んでおります。

今年は確定申告の時期にあわせて里帰りできなかったので、家族に資料をメールで送ってもらってやってます。

まあ、アメリカ人の多くは、確定申告をインドにアウトソースしてるって話やし、この手の仕事はリモートでできる世の中になりましたね。

今年は父母とも医療費やら介護費やらがやたらとかかっているので、医療控除の領収書の整理作業を頑張らなければいけません。

今まではかからなかった種類の費用の領収書が色々あるので、その都度、医療控除できるか否かを調べているのですが、国税局なり税金関係の情報のサイトは、漢字が多くて大変です。

まあ、今からコツコツやれば、間に合うでしょう。

頑張るでえ。

Friday 26 January 2024

輪廻転生するパンツ

日本女性の多くは、所謂ズボンの事をパンツとお呼びになる事が多いですが、この記事におけるパンツは、下着のパンツです。

古くなったパンツの捨て時って、家庭によって色々あると思うんですが、我が家ではズバリ、穴が空いた時です。

普通は、ゴムがヘロヘロになったタイミングとかが多いのかな。穴が空くまではくなんて、貧乏くさいと思われる方が大半なのではないでしょうか。知らんけど。

そんな、穴が空くまでパンツをはき続けている我が家なのですが、穴が空いたからと言って、すぐにポイする訳ではありません。もう一段階ステップが存在するのです。

ワタシのモノに対する思い入れが強いせいなのか、今までお世話になってきたパンツさんを、穴が空いたからと言って、汚れたままボミ箱に捨てる事ができないのです。

大抵、穴に気付くのは着替える時。脱いだパンツをみて穴に気付く訳ですが、もう引退してもらおうと決めたものの、汚れたままの姿でゴミ箱に入れるのが忍びなく、せめてキレイになってから廃棄しようと、最後にもう一回洗濯するのですよ。もちろん、他のパンツも一緒に。

そして、洗濯したパンツを片付ける時には、すっかり、そのパンツが引退予定だった事を忘れて、また洋服ダンスにしまうのです。

それを夫は、あまりよく確認せずにはき、脱ぐ時に気付く。

汚れたパンツをそのまま捨てられないワタシはまた洗濯する。(そして忘れて洋服ダンスに戻す)

我が家では、これが輪廻のように繰り返されているのです。

まあ、少なくとも、穴が空いてるのが判明してから3回ははいてるね。

夫が、着用前のパンツに穴が空いているのを発見した場合のみ、そのパンツは廃棄用の箱に行きます。

ゴミ箱ではなく、廃棄用の箱。

その中のパンツは裁断され、掃除用の布となるのです。

まあ、古着を切って掃除に使うって家は珍しくないよね。きっとどの家もやってるはず。

パンツで掃除してる家は、どれだけあるのか知らんけど。

Tuesday 9 January 2024

マボロシさん。

前回の記事から大分間があきました。なんか、色々あってブログを書く気分にならなかったのです。でもまあ、年も明けた事だし、少しずつ、活動をはじめなければ。

前の記事で、両親共に認知症になってしまった件に触れました。https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2023/05/blog-post.html

夫婦そろって認知症とは言え、二人の違う方の認知症となります。

母は、認知症の中では最も多く、一般的に認知症と言えば連想される、アルツハイマー型認知症。

父の認知症は、レビー小体型認知症というタイプで、どちらかと言うと認知症の中では少数派のタイプのものです。

レビー小体型認知症の特徴としては、

初期症状はパーキンソン病と似て、身体を動かす事が困難になる。

記憶は、結構ある(自分が言った事や、やった事は、結構覚えている)。

幻をみる(せん妄)。

というのが挙げられるでしょうか。

これらの症状は、パーキンソン病と似ています。そのため、最初はパーキンソン症候群と診断される事が多いようです。

日本に里帰りして驚いたのは、世間話をしていても、「親戚の誰それがパーキンソンで、、、」というコメントが多い事。

でも、ワタシの記憶が正しければ、パーキンソン病って、結構珍しい病気ですよね?

それなのに、なぜこんなに頻繁にパーキンソンという言葉を聞くのだろうか。

と、不思議に思っっていたのですが、もしかしたら、世間話で聞く「パーキンソン」という言葉は、パーキンソン病ではなく、パーキンソン症候群(パーキンソン病のような症状が出ている)で、蓋を開けてみれば、レビー小体型認知症なのかもしれないなあ、なんて、思ってみたり。

さて、これらの症状の中で厄介なのが、せん妄です。

どうやら父には、色々なマボロシさんが見えているようなのです。

ある日の午前中。父が突然、昔どこそこで撮った家族写真があるはずだと言って、物置に探しに行きました。

しばらくして戻ってきた父ぼ様子を見たところ、どうやら探していたものは見つからなかったようです。

ワタシ:写真、見つかった?

父: 見つからへんなあ。

ワタシ: そうかあ。まあ、モノがいっぱいあるし、そう簡単には見つからへんやろう。頑張らんとねえ。

父:  物置にアニキがいるんや。

ワタシ: おじさんがいはるの?(父の兄は、数年前に亡くなってます)

父: アニキがいるんやけど、じっとしてるだけで、手伝ってくれへん。

ワタシ:  そうかあ。手伝ってくれはらへんのかあ。ところで、もうすぐお昼ご飯ができるよ。

父: そうかあ。じゃあ、アニキも一緒に食べるか聞いてくるわ。

と、父の兄(のマボロシ)を、お昼ご飯に誘いに行ってしまいました。

もう、その時のワタシときたら、本当に父の兄がお昼ご飯を食べに来たらどうしようかと、めちゃめめちゃドキドキしながら父が戻ってくるのを待ったのです。

結局、父が再度物置に行った時には、「アニキ」はもう物置にはいなかったようで。

ワタシはほっと胸をなでおろしながら、父とお昼ご飯を食べたのです。

よかった。マボロシで。

なんて、これはせん妄に関するほのぼのエピソードですが、父はせん妄によって、もっと色々大変なことをやらかしております。

今、父には世の中がどんな風に見えているのか、知りたいものです。