前回の記事から大分間があきました。なんか、色々あってブログを書く気分にならなかったのです。でもまあ、年も明けた事だし、少しずつ、活動をはじめなければ。
前の記事で、両親共に認知症になってしまった件に触れました。https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2023/05/blog-post.html
夫婦そろって認知症とは言え、二人の違う方の認知症となります。
母は、認知症の中では最も多く、一般的に認知症と言えば連想される、アルツハイマー型認知症。
父の認知症は、レビー小体型認知症というタイプで、どちらかと言うと認知症の中では少数派のタイプのものです。
レビー小体型認知症の特徴としては、
初期症状はパーキンソン病と似て、身体を動かす事が困難になる。
記憶は、結構ある(自分が言った事や、やった事は、結構覚えている)。
幻をみる(せん妄)。
というのが挙げられるでしょうか。
これらの症状は、パーキンソン病と似ています。そのため、最初はパーキンソン症候群と診断される事が多いようです。
日本に里帰りして驚いたのは、世間話をしていても、「親戚の誰それがパーキンソンで、、、」というコメントが多い事。
でも、ワタシの記憶が正しければ、パーキンソン病って、結構珍しい病気ですよね?
それなのに、なぜこんなに頻繁にパーキンソンという言葉を聞くのだろうか。
と、不思議に思っっていたのですが、もしかしたら、世間話で聞く「パーキンソン」という言葉は、パーキンソン病ではなく、パーキンソン症候群(パーキンソン病のような症状が出ている)で、蓋を開けてみれば、レビー小体型認知症なのかもしれないなあ、なんて、思ってみたり。
さて、これらの症状の中で厄介なのが、せん妄です。
どうやら父には、色々なマボロシさんが見えているようなのです。
ある日の午前中。父が突然、昔どこそこで撮った家族写真があるはずだと言って、物置に探しに行きました。
しばらくして戻ってきた父ぼ様子を見たところ、どうやら探していたものは見つからなかったようです。
ワタシ:写真、見つかった?
父: 見つからへんなあ。
ワタシ: そうかあ。まあ、モノがいっぱいあるし、そう簡単には見つからへんやろう。頑張らんとねえ。
父: 物置にアニキがいるんや。
ワタシ: おじさんがいはるの?(父の兄は、数年前に亡くなってます)
父: アニキがいるんやけど、じっとしてるだけで、手伝ってくれへん。
ワタシ: そうかあ。手伝ってくれはらへんのかあ。ところで、もうすぐお昼ご飯ができるよ。
父: そうかあ。じゃあ、アニキも一緒に食べるか聞いてくるわ。
と、父の兄(のマボロシ)を、お昼ご飯に誘いに行ってしまいました。
もう、その時のワタシときたら、本当に父の兄がお昼ご飯を食べに来たらどうしようかと、めちゃめめちゃドキドキしながら父が戻ってくるのを待ったのです。
結局、父が再度物置に行った時には、「アニキ」はもう物置にはいなかったようで。
ワタシはほっと胸をなでおろしながら、父とお昼ご飯を食べたのです。
よかった。マボロシで。
なんて、これはせん妄に関するほのぼのエピソードですが、父はせん妄によって、もっと色々大変なことをやらかしております。
今、父には世の中がどんな風に見えているのか、知りたいものです。
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