つまり、ゴキブリとかをみても、捕まえるのは捕まえますが、その後外に逃がしたりします。
やさしいなあ。
出家瞑想修行中は、その掟はさらに厳しく絶対的なものとなります。
ただでさえ、ビルマなんてところで、屋外で座ってたら、蚊にさされ放題です。
なのに、それに加えて、出家中の皆さんは決して殺生を行いません。
つまり、出家僧が座ったり歩いたりして瞑想修行を行っている修道院の庭は、蚊にとってのパラダイスなわけです。
いやあ、きっと修行僧から修行僧へ、腕へと脚へと頭へと、花畑の中の蝶のような気分なのでしょう。それでも、絶対にたたかれたりしないわけです。
というわけで、夫も他の修行僧も、修道院では蚊にさされたい放題だったらしいです。
そして夫は、あろうことか、修道院でマラリアを患ってしまったらしい。
えらいこっちゃ!
なんとか投薬で治ったらしく、今となっては笑って話せる話ですが、当時は大変だったみたいです。
瞑想修行は大変だ。
(注)現在のヤンゴン(都市部)では、少々蚊にさされてもマラリアにかかる心配はないそうです。が、地方に行くと注意が必要らしいです。
夫の不幸なケースの背景は、たまたま夫と同時期に地方から出てきて修行していた修行僧の一人がマラリアを患っていて、そこで、蚊パラダイスの蚊たちが媒介となってマラリアを広めてしまったという事らしい。
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