Monday, 29 October 2007

One Big Damn Puzzler by John Harding

今日は本の感想文です。
履歴書の趣味欄に読書と書くくらい、本を読むのが好きなんですが、好きな割には読むのが遅いのと、忙しくて、通勤電車の中くらいしか読書の時間が取れないため、かな~りスローペースで読んでます。
今日、やっとと言う感じで読み終わった本ですが、

One Big Damn Puzzler (P.S.) by John Harding

書評で”Tragicomedy(悲喜劇)”と形容されるだけあって、めちゃくちゃ面白い悲劇です。
細かい所は読んでいて顔がにやけちゃうくらい面白い。電車で読んでいるとちょっと恥ずかしいくらい。
でも、物語の大筋は、むしろ悲しいお話です。

南太平洋に浮かぶ小さな島。
かつてアメリカ軍が駐屯し、やりたい放題やった後に、地中に埋まったたくさんの地雷をお土産に残していった。
よって、島民には地雷によって手や足を失った人達がたくさんいる。
そんな島民達が補償金を手にする事が出来るよう、アメリカ政府に対して訴訟をおこそうと、正義感にあふれたあるアメリカ人弁護士が島を訪ねる。
物語は、島民の一人、島で唯一読み書きができるManaguaが、島民の為にハムレットを島のピジン英語に翻訳しようと苦戦している所に、白人が島へ到着したとの知らせ舞い込む所から始まる。

面白いのは、島で話されているピジン英語。
普通の英語と島のピジン英語では翻訳が必要なくらいの差があるのです。
でも、翻訳が必要な理由は言葉だけではなくて、文化の違い。
彼らの文化では理解できないt単語や表現を、島の人間に理解できるように置きかえてやらなければならない。
この文化違いこそが、この物語の面白いところです。

読んでいて思わずプッとふきだしてしまうような本です。

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