Monday 9 April 2018

アラフォー・クライシスに思う事

アラフォークライシスなる言葉をインターネットで見つけました。

色々なニュースや掲示板で話題にのぼっていたので、ふと気になってググッてみたら、
NHKのクローズアップ現代で取り上げられていたのですね。

私、現在45歳。

厳密にはアラフォーではないと思うのですが、いわゆるこの
「アラフォークライシス」に該当する年代だと思います。

私が大学卒業して就職したのは、確か1995年。
バブルがはじけて、就職が難しくなり始めた2年目くらいだったはず。
私の2年上の先輩までは、売り手市場だったのと記憶しております。

一つ上の先輩の就職が厳しくなって、私の年は、最悪にだろうと言われて、
「ああ、運が悪いなあ」って思っていたら、私の一つ下も、そのまた一つ下も
毎年毎年最悪を更新していって、驚いておりました。

そんな感じで、何年間最悪を更新したのかは記憶が定かではありませんが、
ちょうど私の年代(昭和47年生まれ)くらいから10歳下くらいまでが、
今のアラフォークライシスと呼ばれる就職氷河期世代なのでしょうか。

そんな中、何とか中堅企業に正社員としてもぐりこんだのですが、
入社して数年経ったら、せっかく入った会社も、業界自体が先細りで、
あまり将来が明るそうでないことが感じられるようになりました。

その会社で定年まで働く自分の姿が想像できなかった私は、
真面目に働いているようなフリをしながら、かねてからの夢であった
語学留学に向けて貯金に励んでおりました。

とはいえ、結構臆病者の私は、学費や現地での生活費に加え、
帰国後、再就職するまでの間の生活費等の事も考えておりましたので、
十分だと思える資金が貯まるまでに、6年間もかけてしまったのですが。。

1995年に就職して6年働いて、時はすでに2001年になっています。
そして2001年、イギリスは日本との間にワーキングホリデー協定を結んだのです!

語学留学先はイギリスを希望していた私は、早速ワーキングホリデーについて
調べたのですが、2001年の開始当初は、年齢制限が25歳だったのです。

そしt、当時の私は28歳。。。

なんて、運のない。。。

その辺りも、アラフォークライシスな感じがしますなあ。

そして失意のあまりオーストラリアなのどワーキングホリデーも検討したり
しながら、やっぱり初志貫徹、イギリスに語学留学することにしました。

で、念願の語学留学でイギリス(ロンドン)に来て驚いたのは、
自分と同じくらいの年頃の語学留学生の女性がワンサカいた事です。

それも、語学留学で学生ビザを何度も更新して、すでに3年やそれ以上
ロンドン滞在している人もワンサカおりました。

就職氷河期は、特に4年制大卒女子に厳しかったのです。

男女雇用機会均等法の為に、企業は、職種の割り当てを
性別によって行うことができなくなりました。

よって大企業などは、
従来なら男性に割り当てられていたような職種を「総合職」
従来なら女性に割り当てられていたような職種を「一般職」
と呼んで、学生が応募する際ににどちらかを希望させるようになったのですが、
4年制大卒女子は、一般職にはまず受からないという状態でした。

あぶれた4大卒女子は、派遣や契約社員に流れていきます。
そして、卒業後2~3年働いて少しまとまったお金が貯まったら、
早々に日本社会を見限って海外脱出していたのです。

私は日本でお金を貯めるのに少し長めに時間をかけたので、
出遅れた感があったぐらいです。

アラフォー・クライシスを語る際には、この世代は海外脱出した人間も
けっこう多いのだと言う事も、付け加えて欲しいものです。

確かに、我々は運の悪い世代だと思います。

でも、今、人生の中盤になって考えてみたたら、
もし自分がバブル就職組で、上手く波にのって大企業に就職できていたとしたら、
もしくは、もし大企業に勤める男性と結婚していたら、
将来は安泰だったか?というと、それは「否」です。

今、大企業が経営危機に陥り、大手銀行がどんどんリストラをはじめ、
アラフォー・クライシス以外の世代の人たち、今まで既得権に甘んじて
生きてきた人たちの生活にも影がさしはじめています。

私たちアラフォー・クライシス世代は、今まで何をやるにしても大変だった
運の悪い世代だとは思いますが、その反面、打たれ強いし、
お金の使い方は地味だし、逆境で生き残る能力がついてると思うのです。

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