25年に1度の台風と言われる台風21号。
ちなみに、英語のニュースでは、Jebi と呼ばれています。
この、25年に1度の台風によって、
50年に1度の高潮よりも高い高潮が引き起こされ、
関西国際空港(関空)の滑走路に海水が流れ込み、
またまた運悪く、近くに停泊していたタンカーが流されて、
関空と本州をつなぐ連絡橋に衝突。
連絡橋まで破損してしまいました。
関空、踏まれたり蹴られたりです。
本当は踏んだり蹴ったりと言う日本語が正しいはずですが、
踏まれたり蹴られたりの方が、この気持ちをよりよく表現できるような気がする。
そんなこんなで、結局、8000人もの人たちが、
関空の島に立往生となってしまったのですね。
2日目で、これらの人々を無事救出した関西エアポートさん、
すごいと思います。
もしヨーロッパで同じような事が起こってしまったら、
救出にはもっと時間がかかったのではないでしょうか?
さすが日本。
タンカー衝突なんて、全く想定外だと思うので、
訓練もしてなかったと思いますが、
まあ、他のシチュエーションを想定して
しっかりと訓練が行われていたのでしょう。
自分自身も空港島に閉じ込められた状態であるにもかかわらず、
旅客の対応をされたスタッフの方々には頭が下がります。
そんな中で、インターネットなどでチラホラ見かけるコメント。
「なぜ台風が接近しているのに空港に行ったのか?」
「そんな状況で空港に行ったのだから、これは自己責任ではないのか?」
これらのコメントを見て思ったのは、
「日本人って、自己責任って言葉が好きでだなあ。」
私、関西人として、今まで何度も関空にお世話になっている身として、
当日、空港に行っていた旅行客の行動について
ここで弁解させていただきます。
関空って、あの連絡橋しか交通手段がないんです。
そして、普段は自家用車やバスで行く人はどちらかと言うと少数派で、
過半数の方々は鉄道で行くと思うのです。
でも鉄道って、橋が風で揺れるのに弱いんですよね。
なので、結構すぐに鉄道は不通になってしまう。
飛行機は発着できる程度の風でも、橋は鉄道では渡れなくなっちゃうんですよ。
そうなった場合、代替バスに乗り換えて橋を渡る事になるので、
普段より時間がかかります。
でも、飛行機は飛ぶかもなので、早めに空港入りしておこうってなるんですね。
そしてもう一つ、台風が直撃した場合、国内線は欠航になりますが、
国際線は、遅れても根性で飛ぶ事が多々あるのです。
一番風雨が強い時間が過ぎるのを待って飛ぶのです。
だって国際線の場合、離陸さえしてしまえば、あとは台風を避けて
ぐんぐん高度を上げてしまえば、もう台風は関係ありません。
でも、飛行機が離陸できる程度の風になっても、橋は鉄道は不通状態です。
それから代替バスで空港に向かってたのでは、飛行機に乗り遅れます。
と言うわけで、関空ユーザーは、台風時は早めに空港入りする傾向にあるのですよ。
今回だって、高潮で滑走路が洪水にならなかったら、
遅れてでも国際線飛ばしてたと思うし。
なので、本当に想定外な事がダブルで起こってしまったのですね。
私も、近々一時帰国を予定していて、もちろん関空発着なのですが、
今回ばかりは、運を天に任せて、慌てないで様子を見ようと思います。
あああ。無事一時帰国できますように。
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