本日は、何を血迷ったのか、英語について書きます。
というか、英会話について。
さらに狭めて、日常英会話について。
巷では、「日常会話なら中学レベルの英文法でOK」
とか何とか上手い事言って、英語習得における文法学習の重要性を
軽視するような記事や広告をちらほら見かけます。
ひどいのになると、「赤ん坊は文法なんて関係なく言葉を覚えるんだから、
それと同じよう学べば、ネイティブのような英語が見につけられる」とか。
本当に、赤ん坊と同じように学ぶためには、
頭の中も赤ん坊のようにまっさらになる必要があるって事を
完全に忘れていますね。
我々の頭の中には、すでに英語とは異なる言語が
母語として居座っているのですから、
赤ん坊が言葉を覚えるみたいに覚えられるわけないっていうのに。
もし今私が記憶喪失になって、日本語も何もかも忘れてしまったら、
もしかしたら、赤ん坊が言葉を覚えるみたいに、
英語を覚えることが出来るかも知れないけれど、
今までの人生の記憶と引き換えにネイティブ英語を身につけたいとは思いません。
閑話休題。
日常会話と中学レベルの英文法の話をしようとしていたのです。
「日常会話なら中学レベルの英文法でOK」
このステートメントは真か否か。
私としては、もし、中学レベルの英文法を完璧に習得した場合なら、
このステートメントは、90%くらいは真であると思います。
でも、残りの約10%は、残念ながら、今でも高校で習うんではないかなあ。
それはずばり、「仮定法」。
If I were a bird, うんちゃらかんちゃら、ってやつですな。
「仮定法」
一見ルールがややこしく思えるので、英文法の教育課程のなかでも
難しい単元とみなされていますし、実際、高校生の英語の授業で
これに苦しめられた人は多いはず。
でも、日本語訳をよく見てください。
もし、私が鳥だったら。
これって、小学生でもやる会話です。
もし、宝くじにあたったら。
もし、金持ちのお嬢様だったら。
もし、青い目金髪だったら。
こういう会話って、けっこう日常でやるじゃないですか。
特になんてことのない、暇つぶしの会話で。
なのでこれは、「暇つぶしの会話」系仮定法とでも呼びましょうか。
そして、もう一つ。
I should have xxx
あの時、xxx してていればよかった。
これも仮定法の一種ですが、
過去を振り返って後悔している意を表現する文法です。
I should have studied harder when I was a student.
学生の時にもっと勉強しておくべきだった。
この文なんか典型的ですね。
人間って、長く生きていれば後悔する事も沢山あるので、
この表現も日常会話、特に大人の会話の中では重要です。
これは「後ろ向き会話」系とでも呼びましょうか。
他にも would have とか could have とかありますが、
こういった仮定法の表現を習得すると、ただ単に事実を述べるのではなく、
それに対する自分の感情を表現する事ができるので、とても便利です。
そしてこの仮定法、ネイティブなら結構小さな子供でも
ちゃんと使うんですよねえ。口惜しいことに。
まあ、それだけ日常会話に使われているって事です。
ですので皆さん、英語の日常会話をやっつけるには、
「中学レベルの英文法」+「仮定法」を習得しましょう!
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