ラッキーアップグレード。
ワタシは個人的にそう呼んでいるのですが、飛行機旅に詳しい人々の間では、インボラアップグレードと呼ばれているようですね。
どういうカラクリになっているのか不明ですが、やぶから棒に、エコノミークラスからビジネスクラスにアップグレードされるヤツです。
ワタシは、かれこれ30年くらい、色々と飛行機に乗っておりますが、特に搭乗回数が多いわけではありません。
まあ、年に二回か多くて三回、海外に行くぐらいなものです。
その都度、一番安い航空券を取っておりますので、特にどこかの航空会社の上級会員というわけでもありません。(もしかして、安物買いの銭失い?)
そんなワタシですが、この30年くらいに、ラッキーアップグレード(インボラアップグレード)された事が、2度ほどあります。
これは、ワタシの条件(年二、三回程度の渡航、航空会社バラバラ)としては、結構多い方なのかもしれません。
1度目は、ずーっと昔、1990年台の終わり頃(1998年くらいかな)。
確か、日本からバリ島に旅行に行った時の往路のフライトでした。
当時はワタシも若かった。社会人になって数年程度の小娘が、機内サービスも食事もしっかりビジネスクラスで、ウェルカムドリンクにシャンパンもらって、すっかりご機嫌でした。
分不相応と言えば分不相応なのですが、まあ、自分の財力ではなく、ラッキーアップグレードなんだかあ、良いよねえ。
でも、ラッキーアップグレードなんて、そうそう何回も起こるものではありません。
それ以降は、そんなラッキーな出来事に遭遇する事なく、粛々と、自分が購入したクラスの座席(エコノミークラス)に乗っておりました。
20年以上昔は、今よりもラッキーアップグレードが多かったような気がするのですよ。
友人、知人からも、そういう話をチラホラと聞いていたんです。
でも、世の中はどんどん変わっていきます。
エコノミークラスの運賃が下がり、飛行機に乗る人が増え、航空会社のヒラ会員のワタシでは、ラッキーアップグレードなんて事はまずないだろうと考えておりました。
それなのに、もう一回起こったんですよ。
ビックリやあ。
それは、2022年の秋。
コロナ騒動が一段落し、人々が海外旅行を再開し始めて少し経った頃。
我々は、英国に帰国する際にPCRテスト陰性証明が不要になるまで、海外旅行は控えておりましたが、そろそろ大丈夫やろうと、かねてから行きたいと思っていたポルトガルへ行く事にしたのです。
英国ロンドンからポルトガルのリスボンまでは、3時間程度のフライトです。
里帰りの為に、英国から日本やらミャンマーやらに飛んでいる我々としては、ちょいとそこまでと言う程度の短距離フライト。
当然エコノミークラスで良いし、なんなら機内食もなくても良いから、LCCでも良いくらいだったのですが、たまたまBAがセールをしていて、時間帯と値段の兼ね合いが一番良かったので、BAで予約しました。
そしたらね、当日、空港で搭乗券を印刷してみたら、なんか前の方の席なんですよ。
でも、その時点でも、まだピンときてなかったんですね。
何せ、ラッキーアップグレードなんてものは起こらないと、頭っから思ってますから。
ヨーロッパ内のフライトは小型機なので、ビジネスクラスと言ってもシートは普通で、3つ並んだシートの真ん中がブロックされてて空席となるだけです。
なので、席についた時点でも、ちょっと違和感はあったんですが、たまたま夫とワタシの間の席が空席なのかなあ???なんて思っていたのです。
そしたらなんと、ウェルカムドリンクの配布が始まるではあーりませんか。
それも、シャンパンかオレンジジュース。
ヨーロッパ内のエコノミークラスで、シャンパンのウェルカムドリンクはありません。
おまけに、機内食のメニューの紙が配られました。
ヨーロッパ内のエコノミークラスでは、機内食はちょっとしたスナックが配られるだけで、メニューなんてありえません。。
その辺で、どうやら我々は、ビジネスクラスに迷い込んでしまったようだと気付いたのです。
気づくのが遅いけど。
あああ、せっかくラッキーアップグレードされるなら、長距離便がよかったなあ。
なんて、そんな罰当たりな事を考えつつ、ビジネスクラスの食事を堪能したのでした。
これが二回目のラッキーアップグレード。
さて、この先の人生でもう一回くらい、ラッキーアップグレードされる事はあるのでしょうか。
一般的には、どれくらいの割合で、ラッキーアップグレードされる可能性があるものなのか、知りたいような気もします。
ってか、もうええ歳なんやから、長距離はビジネスクラスでの移動も検討した方が良いのかも。
宝くじ、当たってほしいなあ。