私は日本でOL生活を6年ほどしていました。
私が就職した当時は、雇用機会均等法が施行されて間もない頃。
それに伴って就職の際に、「総合職」と「一般職」を選ぶということが始まったころでした。
でも、いくらそんな法律が施行されたからって、
いきなり職場で、女性が男性と対等に扱われるようになるわけではないのですよ。
改革が必要なのは、制度だけじゃなくて、人々の意識なのです。
まあ、そうは言っても当時は大卒新卒女子社員。
キャピキャピで世間知らずで、実際のビジネスでは全然役立たず。
さらにひどいことに、「自分の能力の事が無い」ということさえ分かっていない。
それにもかかわらず、生意気にも、男女平等の意識だけはあるという、
今思えば赤面したくなるくらい最悪な、ナイーブな新人女子社員でありました。
でも、新卒で入社した会社で新人時代に、「がつん!」と社会の荒波を経験し、
仕事のプレッシャーに押しつぶされて、隠れて泣いた事もありました。
そうやって働くこと数年。
自分でも、成長したなあ、って思ったんです。
でも、日本全体がそうなのか、たまたまその会社が古風な会社だった為か、
当時、女性が役職につくという割合が極端に低かったのです。
私は別に、出世したかったわけではないですし、
今でも出世したいわけではないです。
でも、女性というだけで、頭から評価の基準が異なるように感じ、
それには納得できませんでした。
この時点での、私の「男女雇用機会均等」のついての意識、そして不信感は、
新入社員当時のものとは重みが違います。
というわけで、日本で働くことに疲れてしまって、(夫に言わせると、Mid Life Crisisらしい)
お金を貯めて英国に留学することにしたのです。
その行動を、「逃げ」だとおっしゃる方もいるかもしれませんし、
私自身も、「そうかもしれない」と思います。
現実と戦うことをせず、モラトリアム期間をお金で買ったわけです。
結局、英国で夫と出会い、その後英国に移住してしまったので、
日本の会社で正々堂々と戦っている女性にお会いするたびに、尊敬の念を感じます。
そんな中で、ネットサーフィンしていて、督促OLさんのブログに行き当たり、
彼女が本を出版された事を知りました。
この本の後、第2弾も出版された様子です。
両方、キンドル版がある!
うれしい~。
「コールセンター」って、とても大変な仕事だと思うし、
その中でも「督促」って、もう、想像できないくらい大変そうです。
でも、彼女は与えられたつらい仕事を、素直に先輩のアドバイスを聞いたり、
自分なりに工夫したりして、頑張ってこなしていきます。
えらいなあ。
私の若い頃に、この頑張りがあったら。。
いや、今もまだ無いな。
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