Sunday, 9 February 2014

督促OL

私は日本でOL生活を6年ほどしていました。

私が就職した当時は、雇用機会均等法が施行されて間もない頃。
それに伴って就職の際に、「総合職」と「一般職」を選ぶということが始まったころでした。

でも、いくらそんな法律が施行されたからって、
いきなり職場で、女性が男性と対等に扱われるようになるわけではないのですよ。
改革が必要なのは、制度だけじゃなくて、人々の意識なのです。

まあ、そうは言っても当時は大卒新卒女子社員。

キャピキャピで世間知らずで、実際のビジネスでは全然役立たず。
さらにひどいことに、「自分の能力の事が無い」ということさえ分かっていない。
それにもかかわらず、生意気にも、男女平等の意識だけはあるという、
今思えば赤面したくなるくらい最悪な、ナイーブな新人女子社員でありました。

でも、新卒で入社した会社で新人時代に、「がつん!」と社会の荒波を経験し、
仕事のプレッシャーに押しつぶされて、隠れて泣いた事もありました。

そうやって働くこと数年。
自分でも、成長したなあ、って思ったんです。

でも、日本全体がそうなのか、たまたまその会社が古風な会社だった為か、
当時、女性が役職につくという割合が極端に低かったのです。

私は別に、出世したかったわけではないですし、
今でも出世したいわけではないです。

でも、女性というだけで、頭から評価の基準が異なるように感じ、
それには納得できませんでした。

この時点での、私の「男女雇用機会均等」のついての意識、そして不信感は、
新入社員当時のものとは重みが違います。

というわけで、日本で働くことに疲れてしまって、(夫に言わせると、Mid Life Crisisらしい)
お金を貯めて英国に留学することにしたのです。

その行動を、「逃げ」だとおっしゃる方もいるかもしれませんし、
私自身も、「そうかもしれない」と思います。

現実と戦うことをせず、モラトリアム期間をお金で買ったわけです。

結局、英国で夫と出会い、その後英国に移住してしまったので、
日本の会社で正々堂々と戦っている女性にお会いするたびに、尊敬の念を感じます。

そんな中で、ネットサーフィンしていて、督促OLさんのブログに行き当たり、
彼女が本を出版された事を知りました。

この本の後、第2弾も出版された様子です。

両方、キンドル版がある!
うれしい~。

「コールセンター」って、とても大変な仕事だと思うし、
その中でも「督促」って、もう、想像できないくらい大変そうです。
でも、彼女は与えられたつらい仕事を、素直に先輩のアドバイスを聞いたり、
自分なりに工夫したりして、頑張ってこなしていきます。

えらいなあ。
私の若い頃に、この頑張りがあったら。。

いや、今もまだ無いな。


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