Tuesday, 31 March 2015

住宅ローン。我が家は返済額軽減型です。

さて、家賃を払い続けるのがつらいとフラット購入に踏み切ったわけですが、
(まあ他の理由もありましたが)、
確かに買うと家賃は払わなくて良くなりますが、まさか現金で買うお金はありませんので、
住宅ローンを返していくことになります。

我が家のローンは25年。

当時、夫が31歳で私が35歳。
私の60歳の誕生日の半年後くらいに払い終わる予定のローンです。

でもまあ、夫の年齢を考えたら、十分定年前に払い終えられる期間設定です。

でも、これから25年間住宅ローンと付き合うのかと思うと、
長い付き合いになりますねえ。

もう、親友になっちゃうレベルじゃないでしょうか。

住宅ローンは、長期戦です。

フラット購入当初のわれわれの返済額は、一月あたり、約1250ポンド。

実は、同程度のフラット借りるより高いです。
でも、25年払ったら、自分のものになるという事と、
ロンドンの場合、今後不動産の価値はまず90%あがることが見込めること。
この2点を考えると、最初は少々賃貸よりも高くても、
購入した方が後々楽になるのです。

とは言っても、この金額を、今後確実に25年間払っていくのは、結構大変。

しかも、我が家は共働き。

共働きだったら返せる金額ですが、どちらかが失業すると結構つらい金額です。

英国では、結構リストラとかがありますからね。

実際、うちの夫は最近まで失業してましたし。

我が家はそれを、どうやって乗り越えたのか。


それはずばり、繰上げ返済。

というと、結構当たり前な感じですね。

でも、ちょっと違うのは、日本では繰り上げ返済する場合は、
最大の利息低減効果がえられる、期間短縮型を選択する方々が多いようですが、
我が家は、返済額低減型で行きました。

返済額低減型の繰上げ返済を行って、徐々に月々の支払額を減らしながら、
その減った分は次の繰上げ返済にまわす。
それを繰り返しながら、着実に一月あたりの支払額を減らしていきました。

あと、リーマンショック以降、英国の金利が下がったことと、
夫も私も徐々に昇給していった結果、今では、
片方が失業しても、もう片方のお給料だけで、貯金を取り崩すことなく
最低限の生活を継続できるようになりました。

ちなみに、最低限の生活なので、片方が失業状態だと
旅行に行ったり貯金をしたり、繰上げ返済をしたりはできません。

まあ、それはしょうがないね。

さて、ここでのミソは、返済額低減型は、支払い総額を減らすという観点からは
最良の裁量の選択ではないことです。

でも、住宅ローンが、多くの人々にとっては20年以上の時間を共にする、
ちょっとした親友のようなものだと考えた場合、はたして機械的計算した
支払い総額を最低限に減らすという事だけが、最良の策かという事に
疑問を感じる訳なんです。


住宅ローンは、不払いとなると、家を没収されてしまいます。

そして、家族に何か起こって、他にお金が必要になったような場合でも、
住宅ローンは待ってはくれません。
(そんな時の為、というふれこみの保険はありますが、せいぜい6ヶ月程度の保障です)


そんな時、住宅ローンの一月あたりの返済額が低いと、
貯金を切り崩すにしても、しのぐことが可能な期間が長くなります。

つまり、時間が稼げます。

例えば片方が失業した場合なら、ローン返済の為に急いで就職する必要があると、
たたでさえストレスフルな就職活動が、さらにストレスフルになるだろうし、

そもそも、ローンの為に高いお給料の仕事を探す必要があると、
されにストレス倍増、プラス仕事を見つけるのも難しくなります。

とまあ、そんな理由で、我が家は返済額低減型です。




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