(まあ他の理由もありましたが)、
確かに買うと家賃は払わなくて良くなりますが、まさか現金で買うお金はありませんので、
住宅ローンを返していくことになります。
我が家のローンは25年。
当時、夫が31歳で私が35歳。
私の60歳の誕生日の半年後くらいに払い終わる予定のローンです。
でもまあ、夫の年齢を考えたら、十分定年前に払い終えられる期間設定です。
でも、これから25年間住宅ローンと付き合うのかと思うと、
長い付き合いになりますねえ。
もう、親友になっちゃうレベルじゃないでしょうか。
住宅ローンは、長期戦です。
フラット購入当初のわれわれの返済額は、一月あたり、約1250ポンド。
実は、同程度のフラット借りるより高いです。
でも、25年払ったら、自分のものになるという事と、
ロンドンの場合、今後不動産の価値はまず90%あがることが見込めること。
この2点を考えると、最初は少々賃貸よりも高くても、
購入した方が後々楽になるのです。
とは言っても、この金額を、今後確実に25年間払っていくのは、結構大変。
しかも、我が家は共働き。
共働きだったら返せる金額ですが、どちらかが失業すると結構つらい金額です。
英国では、結構リストラとかがありますからね。
実際、うちの夫は最近まで失業してましたし。
我が家はそれを、どうやって乗り越えたのか。
それはずばり、繰上げ返済。
というと、結構当たり前な感じですね。
でも、ちょっと違うのは、日本では繰り上げ返済する場合は、
最大の利息低減効果がえられる、期間短縮型を選択する方々が多いようですが、
我が家は、返済額低減型で行きました。
返済額低減型の繰上げ返済を行って、徐々に月々の支払額を減らしながら、
その減った分は次の繰上げ返済にまわす。
それを繰り返しながら、着実に一月あたりの支払額を減らしていきました。
あと、リーマンショック以降、英国の金利が下がったことと、
夫も私も徐々に昇給していった結果、今では、
片方が失業しても、もう片方のお給料だけで、貯金を取り崩すことなく
最低限の生活を継続できるようになりました。
ちなみに、最低限の生活なので、片方が失業状態だと
旅行に行ったり貯金をしたり、繰上げ返済をしたりはできません。
まあ、それはしょうがないね。
さて、ここでのミソは、返済額低減型は、支払い総額を減らすという観点からは
最良の裁量の選択ではないことです。
でも、住宅ローンが、多くの人々にとっては20年以上の時間を共にする、
ちょっとした親友のようなものだと考えた場合、はたして機械的計算した
支払い総額を最低限に減らすという事だけが、最良の策かという事に
疑問を感じる訳なんです。
住宅ローンは、不払いとなると、家を没収されてしまいます。
そして、家族に何か起こって、他にお金が必要になったような場合でも、
住宅ローンは待ってはくれません。
(そんな時の為、というふれこみの保険はありますが、せいぜい6ヶ月程度の保障です)
そんな時、住宅ローンの一月あたりの返済額が低いと、
貯金を切り崩すにしても、しのぐことが可能な期間が長くなります。
つまり、時間が稼げます。
例えば片方が失業した場合なら、ローン返済の為に急いで就職する必要があると、
たたでさえストレスフルな就職活動が、さらにストレスフルになるだろうし、
そもそも、ローンの為に高いお給料の仕事を探す必要があると、
されにストレス倍増、プラス仕事を見つけるのも難しくなります。
とまあ、そんな理由で、我が家は返済額低減型です。
京都発アーティスト、ナカニシマナティーさんのキャラクター、ピータンのFaceBook ページです。
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