Wednesday 15 November 2017

恫喝上司、理解できません

何年か前の一時帰国の際に、友人に会いに東京に遊びに行きました。

せっかくの東京だから秋葉原の電気街!と秋葉原近辺をうろうろしていたら、
その中のお店の一つで、上司と思われる人が部下と思われる人を、
罵倒するかの様に叱り倒している光景に遭遇しました。

その叱責は、お客様から見える場所なんていう生易しいものではなく、
むしろ、公衆の面前で繰り広げられていました。

その様子を目にした買い物客も、居心地悪いものを感じただろうし、
叱られている本人の屈辱感を考えると、その場に居合わせてしまったのが、
申し訳ないような気になってしまいます。

英国では、上司は部下を叱るときは非常に気を使わなければなりません。
同僚の前で叱るなんて言語道断。
こそっと会議室に呼んで、他の社員の目が無い所で、
一対一で注意する、という感じです。

でないと、叱られる社員の自尊心を傷つけるからです。

日本では、人前で部下を叱り倒すなんていう、
部下の自尊心を粉々に打ち砕いてしまうような
人権侵害なような事をしても、上司はお咎めなしなのでしょうか?

部下がそのせいでうつ病になっても、上司はお咎めなしなのでしょうか?

英国では、良いか悪いかは別にして、マネージャーは部下の取り扱いには
けっこう気を使うと思います。

そりゃあ、ちょっと粗雑に扱う事はありますが(部下なので)、
よほどのブラックな会社か、自分の社内の権力に絶対的な自信のある上司で
無い限り、部下の自尊心を傷つけるような事は、避けると思います。

その後のバックファイヤーが怖いですからね。

もう嫌だ、と即日辞表くらいなら優しいですが、
Employment Tribunal (労働裁判所)に訴えられてしまうかもしれませんからね。

秋葉原で見かけた、上司に叱責されていた彼。
今頃どうしてるのでしょうか。

でもね、周りの人は皆、貴方のことより、貴方を怒鳴り倒している上司の方が、
変な奴、恥かしい奴だと思っていましたよ。

貴方は、公衆の免税で恥をかかされたと感じていたと思います。
その気持ちは理解できます。
でも実際は、恥をかいていたのは、怒鳴り倒している上司の方だったのです。

人前で、自分の感情を抑えることができずに怒鳴りちらす。
これほど恥かしい事は無いと、日本の恫喝上司には理解して欲しいものです。






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