Tuesday, 29 January 2019

公的年金 (State Pension) 満額受給への道のり

英国では、2016年に年金制度が変更されました。

過去記事:イギリスの公的年金 (State Pansion) でも色々書いてます。

どれくらいの割合かはわかりませんが、一部の人達にとっては改悪、
それ以外の人達にとっては、どっちもどっち、という感じでしょうか。

改悪となるのは、主に高所得層から中所得層。
低所得層は、まあ、そんなに大きな影響はないんじゃないかな。

一点良くなった点を挙げるならば、今まで不透明だった受給額の計算が、
シンプルかつ明瞭になった事です。

ワタシのようなセミリタイア派にとっては、
将来の年金受給額の予想がやり易くなったというのは、とても助かります。

ざっくりと変更点を説明してしまうと、
英国の個人所得税は、Income Tax と National Insurance からなります。

Income Tax は、日本で言うところの所得税で、
年収に応じて累進課税でどんどん増えて行くエゲツない代物です。

一方 National Insurance は、NHS(国民保健サービス)や公的年金の原資となる
と言われている税金で、ある程度までは一定の税率で、
ある一定のラインを超えると、超えた部分の税率がぐっと下がります。

日本の健康保険料と厚生年金保険料に似てる部分もありますが、
ワタシとしては、似て非なるものだと思います。


それは何故かと申しますと。。。

英国の公的年金は、各個人の National Insurance の支払い履歴によって、
受給の可否及び年金額が決定されます。

2016年に変更以前は、支払い履歴とは支払い期間と金額の複合技で、
たくさん払っていた人は年金額も多かったようです。

しかしなんと!

しかしなんと、2016年の変更により、
支払い履歴で参照されるのは、支払い期間のみとなったのです。

支払った金額に関係なく、支払い期間によって受給額が決まる。

シンプル!

ワタシにも計算できる!

この変更、多くの人にとっては改悪かもしれませんが、
予想受給額が簡単に計算できるようになったのは良い事だと思います。

老後資金計画の第一歩は、公的年金受給見込み額を把握することですからね。

自分で予想受給額を簡単に計算できれば、
希望する老後のライフスタイルに必要な費用と照らし合わせて、
足りない分を企業年金なり個人年金で補うよう、対策できますからね。

でもまあ、ワタシのようなセミリタイアラーの場合は、
企業年金よりも個人年金よりも何よりも、
公的年金 (State Pension) の満額受給が最重要課題です。

新制度では、公的年金満額受給の為には、
毎年少しでも National Insurance.を支払う必要があるのですが、
(働いてない人は、日本の国民年金みたいに自ら進んで支払う事もできます)
その為には、最低限いくら稼がなければならないか。
2019年バージョンを計算して見ましょう。

2019年度は、年収が 8,424ポンド (約122万円)以下の場合、
National Insurance を支払う必要がありません。

つまり、年収 8,425ポンド以上だと、National Insurance が徴収されます。

まあ、あんまりギリギリなのもあれなので、
年収 8,500ポンド (約123万円)くらいを最低ラインとしましょう。

そして、2019年4月からの、英国の最低賃金(25歳以上)は、
時給 8.21 ポンド (約1190円)となります。

年収 8,500ポンド稼ぐには、1036時間働かなければなりません。
一日7時間働くとして、148日。
年間148日働こうと思ったら、週当たり、2.85日。

ざっくりと計算して、最低賃金で週3日働けば、
National Insurance を支払う事ができて、
将来の年金額を増やすことができるわけですね。

そしてワタシの場合、満額受給まであと14年くらい支払わないといけないから、
60歳までの間、週3日程度働く必要があるわけです。


まあ、週3日ぐらやったら、60歳まで働いてもいいかなあ。

でも、これから14年もの間、コンスタントにパートタイムの仕事に
ありつけるとは限らないので、無職期間ができるかもしれませんね。

その場合は、派遣でフルタイムで働いたりして調節できたらと思います。

フルタイムなら、5カ月も働いたらきっと、
National Insurance を支払う程度の年収になるはずなので、
数ヶ月無職でも挽回できるはず。

それに、ワタシの公的年金受給開始予定年齢は、今の所67歳なので、
7年間のバッファがあるから、なんとか67歳までに満額になるようにしたら良いのです。

疲れたら、1~2年無職ってのもありかなあ。
貯金がそこを尽きない程度にね。

Monday, 28 January 2019

お金持ちになる方法と家の中をスッキリさせる方法

ワタクシ、昨年から断続的に禁酒活動にいそしんでいます。

今まで何度も、週に3日程度の休肝日を習慣にしようと
試みてきたのですが、いつも断念していました。

でも、昨年は、ついに年間183日の休肝日目標を達成!

そして今年は、昨年より高い目標に向けて邁進中です。

今回こそ、なんとか続けたいと思います。
健康のためにも。

さて、昨年の目標達成の主な勝因は、
チャリティー好きで飲んだくれのイギリス人が考案したチャリティーイベント、
Go Cover for October に便乗したことでした。。

最近ワタシの中で流行っている、紀貫之ごっこ、すなわち、人のまねっこです。

禁酒月間 - Go Sober October

ワタシは今までの人生46年間、「他の人がやってるから」という理由で
物事を行うことは、殆どありませんでした。

他の人のまねをするのを避けていたと言うよりは、
自分の事に夢中で、他の人の事なんて目に入っていなかったという感じです。、

この歳になって、ちょっと疲れてセミリアイアして、
自分の人生の来し方行く先について思いを馳せてみると、
今までの人生、特にイギリスに来てからのの17年間、
「とにかく目の前だけを見て、夢中で生きてきたなあ」と、しみじみ思うのです。

そして今、人生半ばでちょっと立ち止まって、
周りを見る余裕が出てきたというところでしょうか。

そして、周囲の人たちがやっている事を見て、
「良いな」と思う事があったら、まねっこしちゃったら良いんだ、
という事に、今さらながら気がついたのです。

とはいえ、ファッションとかはやっぱり関心がないし、
イギリスに着てから物欲がすっかりなくなってしまったので、
自分の服装も他の人のファッションにもまったく頓着していません。

今もっぱら関心があるのは、生き方というか、ライフスタイル。
例えば、今はやりのミニマリストとか。

ただワタシの場合、ミニマリストに関しては、
まねっこ紀貫之にはなれそうにありません。

いくら物欲がないとは言え、ワタシ、自分の住処は
ある程度雑然としている方が居心地が良いのです。

でも、どんどんモノが増えるのも不愉快なので、
出来るだけ、あたらしいモノは買わずに、すでに持っているものを
最大限に活用して生活しいます。

すでに持っているものを、不用意に捨てることはしていません。

押入れの中で眠っていて、ずっと使っていなかったモノたち。


家の中のモノを減らすならば、そんなモノたちをばっさり捨ててしまったら、
スッキリするのかもしれませんが、それはそれで、心理的抵抗があるのです。

今日本では、スーパーのレジ袋有料化が問題になっていますが、
反対派の意見には、こんな声がありました。
  • スーパーのレジ袋はごみ捨て使っている。
  • スーパーでレジ袋がもらえなかったら、 ゴミ袋をホームセンターで買う事になるので、 結局、レジ袋の有料化はプラごみの原料にはつながらない。
  • ホームセンターで買ったゴミ袋=新しい袋でごみを捨てる事に心理的抵抗がある
つまり、スーパーのレジ袋をゴミ袋として使うと、
袋を2回使うことになるので、もったいない感が薄れるわけですな。

多分、ワタシが押入れの中で眠っていたモノをばっさり捨てられないのにも、
似たような心理的作用があると思います。

押入れの中に眠っているモノは、大きく二つのカテゴリーに分けられます。

①センチメンタルバリューがある
②いつか使うと思ってとっておいたモノがいつの間にやらたまった。

①センチメンタルバリューがある
これは、仕方ないです。捨てられません。
押入れのスペースを占領するだけの価値があるモノので、
そのままスペースを占領しておいてもらいます。

②いつか使うと思ってとっておいたモノがいつの間にやらたまった。
これはまあ、ホコリのようなものですね。
世間の皆様は、この類のモノをばっさり捨てていらっしゃるのだと思います。
ただ、こういったものは、一応、まだ使えるモノ、使い道があるモノなので、
ばっさり捨てるには心理的抵抗も少なからずあるのです。

なのでワタシは、「いつか」使うと思ってとっておいたものは、
「いつか」ではなく、「今」使って消費することによって、
押入れから姿を消してもらっています。

時間はかかりまずが、まず、新しいモノが入ってくるのをストップして、
今すでに家の中にあるものは、下記の3つに分類して
  • センチメンタルバリューがあるものは捨てない。
  • 「いつか」使おうと思ってとっておいたものは「今」使う。
  • 上記2つに当てはまらない、本当に不要なモノは、捨てる。
こうやって、少しずつモノを減らしていったら、
長い時間かければ、家の中も少しずつスッキリしていくのではないかと。


お金を貯めるには、入ってくる金額より出て行く金額を減らせば良いと言いますね。
それと似たようなもので、家の中をスッキリさせるには、
出て行くモノより入ってくるモノの量を減らせば良いのです。

お金を貯めるのに、入ってくる金額を増やすか、出て行く金額を減らすか、
どちらの方法が向いているかは、各個人の個性であります。

それと同じで、家の中をスッキリさせるのに、
入ってくるモノを減らすか、出て行くモノを増やすか、
どちらが向いているかは各個人の個性です。

ワタシは、物欲がないけど、まだ使えるものを捨てるのに抵抗があるタイプなので、
「入ってくるモノを減らす」派です。

そしたらお金が貯まるという副作用もある!

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Sunday, 27 January 2019

物欲

今のワタシは、物欲がないのであまり無理せずともお金がたまります。

こんなワタシも、就職したばかりの22~23歳の頃は、
毎月決まったお給料がもらえるようになって、
学生時代とは桁違いの金額を自由に使えるようになって、
浮かれてしまった、必要もないのに洋服やバッグなど、
いろいろ買い物を楽しんだ時期がありました。

買い物だけでは飽きたらず、英会話教室に通ったりなんかして、
授業までの間、カフェでコーヒーのみながら、読書をしたり勉強したり。

あの頃のワタシは、純粋に、お金を使う事が楽しかったのです。

今思うと、あれは、熱病のようなものだったのでしょう。

3年も経つと、そんな「お金を使いたい熱」はすっかり冷め、
今度は、海外留学のための「貯金熱」という熱病にかかりました。

そして英国に留学して夫(ミャンマー人)と出会い、
結婚して今のワタシがあるわけですが。。。

こんな過去があってこそ、今ではすっかり、つき物が落ちたように、
物欲がありません。

まだまだ、旅行には行きたいので、そこでお金を使いますが。。。

物欲がなくなって分かった事なのですが、
モノを持ちすぎると、管理がストレスとなります。

購入する時に、あれこれ悩むのもストレスです。

洋服やアクセサリーの場合、これを買ったら、
これに合わせる為に、今度はあれが欲しい、という風に、
芋づる式に次々と欲しいものが出てくるのもストレスです。

きっと、買い物好きな人っていうのは、
こういう事を楽しめる人なんだと思います。

そういう人たちにとっては、お金がなくて思う存分買い物できないのが
ストレスなんでしょうねえ。

逆に、今の日本の若い人達は、物心ついた時から日本が不景気で、
「節約第一!お金の使いすぎは罪悪!」みたいな考え方の若者が多いようです。

それはそれで、ちょっと残念かもしれません。

ワタシは今でこそ、物欲とはかけ離れた生活をしていますが、
昔に一度「お金を使いたい熱病」を経験をしていますので、
浪費することの虚しさをを身にしみて感じているのです。

そう、確かに、浪費は虚しいものなのですが、
長い人生、少しはそういう無駄なことを経験する時期があっても
良いのではないかと思うのです。

その経験があるからこそ、物欲がなくなった今だって、
「ちょっとした贅沢にお金を使う」=「浪費」だとは考え方にはなりません。

浪費というのは、「ちょっとした贅沢」にお金を使うことではなく、
「見栄をはるために」お金を使う事だと思います。

自分が楽しむ為に「ちょっと贅沢」っていうのは、浪費じゃないと思いますし、
少々高いモノを買っても、自分が後々、それを使う度に幸せになるならば、
それはやっぱりムダ遣いではないのです。

物欲がないワタシでも、たまに時々、そういうモノに出会います。
そして、そういう物欲は、満たしてあげるべきだと思うのです。

Saturday, 26 January 2019

イギリスの公的年金 (State Pansion)

英国の State Pension (公的年金)。

強いて言えば、日本の国民年金に一番近いでしょうか。
年金制度そのものが異なるので、一概には言えませんが。

基本的に、サラリーマンも自営業も、年収がある一定の金額を超えると
National Insurance という一種の税金の支払い義務が発生し、
National Insurance を払い込んだ年は Qualifying year と呼ばれ、
公年金の支給額は、Qualifying year の数によって決定されます。

満額もらうには、35年の Qualifying yearが必要です。

イギリスでは2016年から制度が変わりました。

2016年以前の制度では、払った金額によって受給金額も増減したのですが、
(つまり若干、厚生年金的要素もあったのです)
新制度に移行後は、払込金額によって金額は増減しません。

金額に反映するのは、払い込んだ年数のみです。
そういう意味で、日本の国民年金に近いものになったという感じです。

しかし、大きな違いがあります!

日本の国民年金の保険料は収入に関係なく一定金額であるのに対し、
National Insurance は、収入に比例して金額が上っていくのです。

それなのに、払込金額が年金受給金額には反映されないという、
高所得者にはえげつないシステムです。

National Insurance という字面から、社会保険料のような印象を受けますが、
支払う金額が受取る金額に反映される、日本の社会保険料とは異なります。

特に高収入の人達にとっては、支払う金額と受取る恩恵(リターン)の
バランスがとれていないので、どちらかというと、
税金=富の再配分という性質が強いのです。


まず、恩恵の一つである国民保健サービス(NHS)は、
National Insurance 払っていようがいまいが、
英国人や英国永住者(EU市民を含む)なら無料で利用できます。
(短期滞在者は有料、期限付き長期ビザでの滞在者は、
ビザ発行時に別途NHS保険料が徴収されているようです。)

そして、現役時代に National Insurance を払ってなくて、
年金が少額、もしくは最悪の場合、無年金で老後を迎えても、
公的年金受給額が生活保護額より低い場合は、
差額の生活保護費が給付されますので、なんとかなります。

つまり、高収入の人達は、ただでさえ高い個人所得税に加えて、
低収入の人より多めに National Insurance  を払っているにも関わらず、
いざ、受け取る段になると、低収入の人と同じ恩恵(リターン)しか
受け取れないのです。

足りない分は、プライベートの医療保険に入ったり、
企業年金や個人年金、投資などで老後に備えます。


英国は Social Democracy(社会民主主義国)であり、
収入が増えれば増えるほど、個人の税負担はえげつなく上昇し、
その分が低収入・無収入の人達へまわされます。

なので英国は、法人税率を下げて外国企業の誘致を促しているのだと思います。
法人税収入は減るかもしれませんが、外国企業を誘致することによって、
雇用が確保されれば、個人所得税がガッポリ取れますからね。

そして、養わなければならない失業者の口が減るので、
国としては万々歳なんだと思います。

Friday, 25 January 2019

合意なきブレグジットに備えて。。。

英国のEU離脱(ブレグジット)をめぐって、まだまだ迷走中の英国議会。

ああ。もういい加減、さっさと決めてくれないかなあ。

そんな事言っても、決まらないものは決まらないし、
庶民で、おまけに移民であるワタシには何の発言権もないので
(国民投票の投票権もなかったし)、
文句を言わずに、自分に出来る事を淡々とやりましょう。

合意なきブレグジットに備えて、
生活スタイルを見直そうと思います。

つまり、今より質素に生活する練習をしようと。

合意なきブレグジットによって引き起こされる問題として、
庶民の生活に直に関係するところでは、

  • 関税による、食料品やその他生活物資の価格上昇
  • 通関手続の遅延や物流の停滞により起こるかもしれない品不足

などが懸念されています。

価格上昇と品不足。

これらが懸念される状況で、まず起こるのが買占めですね。
そして更なる品不足。

では、このような状況下では、どういった動きをとるのが賢明なのか。


心配して買いだめするにも限界があります。
それよりは、少ない物資でシンプルに生活する練習をしておくほうが、
持続可能な対策だと思うのです。

そんな状態も、せいぜい半年か1年、
最悪でも2、3年もしたら落ち着くと思うのです。

その間、質素でシンプルな生活をしてしのいだら、
また普通の生活ができるでしょう。

景気なんて、どうせ浮き沈みするものです。

合意なきブレグジットになってしまったら、
英国の景気は一時的に悪くなるでしょうが、
どんなに景気が悪くなっても、いつかまた浮き上がるでしょう。

リーマンショック級の不景気になると囁かれていますが、
リーマンショックなんて、たった10年前の事。
10年経って、英国経済はまた浮上してきています。

そして、そういった経験してきたのは、英国だけではありません。

世界中が、リーマンショックや世界大恐慌やら石油危機やら、
今まで色々経験したけれど、全て復活してきたのです。

合意なきブレグジットからだって、きっと復活できるから大丈夫。

若者はまだ、経済の浮き沈みを肌で感じた経験がないと思うので、
リーマンショック級!とか言われたらパニックになるかもしれませんが、
年寄りは、もっとひどいことも、そこからの復活も経験してます。

なので、年寄りに Brexiter (ブレグジット推進派)が多いんでしょうね。
(って、なんでも新しい英単語作るのやめてほしい。)

まあ、人生良い時もあれば悪い時もある。

良い事ばかりの人生なんてないけれど、
その代わり、悪い事ばかりの人生もないのです。

だからきっと大丈夫。