30分で40万のお買い物をしたマダム。
30分で40万。 https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2020/10/3040.html
その買いっぷりに、かなりビビッてしまっていたのですが、翌日も同じメンバーでアユタヤ遺跡観光です。
行きはマイクロバスでアユタヤまで行き、遺跡見学の後は、チャオプラヤ川をクルーズしてバンコクに戻ってくるというツアーで、なかなか盛りだくさんのツアー。
つまり、丸一日ご一緒するわけです。
どうなる事かと少し心配したのですが、フタを開けてみたら、なかなか気さくで話しやすい人でした。
というか、芯からのお嬢様で、嫌味がない人だったのです。
育ちが良いんやなあ。
お土産物屋さんで、カワイイけど、いつどこで使ったらよいのかわからないようなタイシルクのクラッチバッグをみていたら、
マダム:あら、これカワイイじゃない~。
ワタシ:カワイイけど、使う機会がなさそう。
マダム:うーん。そうねえ。でも、パーティーに行く時に、ちょっと持ってたらカワイイわよ~。
という感じ。
アユタヤからの帰りのクルーズ、デッキでまったりと河からの風に吹かれながら世間話をしていたのですが、どうやらさる銀行の偉いさんのご令嬢で、旦那様も同じ銀行にお勤めらしい。
「パーティー」が日常に組み込まれたような生活をしている方だとお見受けしました。
ワタシ:ルイ・ヴィトン、お好きなんですか?
マダム:そうなの~。海外だと、日本にない品物があったりするので、旅行の時には寄るようにしているの~。ほら、良いものは長持ちするから。娘とか孫娘の代まで使ってもらえるし。
とまあ、こういう感じの会話だったののですが、このセリフをマダムが言うと、嫌味じゃないのです。
生きてる世界が違うから、何を言われてみ嫌味に感じない。
このマダムの見る世界っていうのは、どんな感じなのかなあ。
あれから約四半世紀。
その後もワタシは、あのマダムの見るような世界を体験したことはありませんでしたし、きっと今後もないでしょう。
世の中にはこういう人が存在するのだと、感心してしまった若き日のタイ旅行でした。
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