Wednesday 3 October 2018

ミャンマーの「首長族」消滅の危機!?

Yahoo!ニュース にて、「首長族」消滅の危機!? というニュースを発見しました。

「首長族」消滅の危機!? 「現代っ子だから」若者の深刻な“首輪離れ”ミャンマーを取材(FNN PRIME) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00010009-fnnprimev-asia @YahooNewsTopics

今時の首長族の若者は、もう首輪をしていないというニュースです。

折りしも、今年(2018年)2月にミャンマーを訪問した際に、
ミャンマーの山岳地方に住む友人を訪問し、
「首長族」の方々にもお会いしてきたのです。

その友人は、昔ロンドン在住で、その後、他のヨーロッパの国に移住し、
数年前に生まれ故郷のミャンマー山岳地方に戻りました。

そこで、少数民族の文化を守りながら観光資源として活用するツーリズム、
カルチャー・ツーリズムとでも呼びましょうか、
そういった観光を通じて地域興しをしようと活動中です。

彼自身も「首長族」の出身で、1988年の民主化運動に係る国内の混乱で
身辺がきな臭くなった為、祖国から逃れイギリスにやってきたという経歴の方です。

ケンブリッジ大学で文学を学び、そこで自身の半生を記した
自伝を執筆されました。

ちょっとここで宣伝しておきます。


From the Land of Green Ghosts: A Burmese Odyssey

その彼を訪ねて、ヤンゴンから飛行機でひとっ飛び、
カヤー州の州都、ロイコー(Loikaw)に降り立ったのでございます。

そこから、車で小一時間ほどドライブして彼の今日の村へ向かい、
一休みしたらさらに山に入ってトレッキングです。


彼らには、少し日本の神道を思わせるような、土着の信仰があるのですが、
それと同時に、キリスト教を信仰しています。

この一帯では、キリスト教の伝道者による布教活動が行われ、
山の上に、このような十字架が立てられていたりします。

そして、近辺の村々に住む少数民族は、
キリスト教伝道者より教育をうけたのです。

ここで実は、会ったのですよ。
「首長族」のおばあさん!

どうやら見たところ、その民族の女性すべてが
首を長くしているわけではないようです。
友人の母上の首は長くありませんでした。

私がお会いした首を長くしている女性は、
シャーマンのような役割があるようでした。

我々のリクエストに答えて、目の前で綿から糸をつむいでくださり、
その糸を手首に結んでお祈りをしてもらいました。
なかなか得がたい経験をしたと思います。


さて、この一帯には、他にも色々な種族の人々が住んでいます。
耳などに沢山ピアスをして、
足に、漆塗りのワイヤーのようなもので出来た装飾品を
ぐるぐる巻きにするのが伝統的な女性の装束だという種族もあります。

この手足に巻く装飾品がまた、かなり重くて、
ひざの所にもぐるぐる巻きにしているので、
女性はひざを曲げることができません。かなり不便そうです。

これは夫の説なのですが、この辺りは色々な少数民族が住んでおり、
その中にはかなり好戦的な種族もあり、
魅力的な女性がいると、他の種族に連れされれてしまう危険性がある。

なので、各種族が、アウトサイダーの眼からは「美」とは映らないような、
独自の美的感覚を発達させる事によって女性を守ったのではないかと。

友人が言うには、やはり今の若者は首を長くしたがらないそうです。
でも、それは仕方が無いことなのかも知れません。

さすがに現代では、隣の種族が攻めてきて女性がさらわれるといった
危険性はないのですから。

勉強をするのに首が長いのはあまり便利ではないでしょうし、
足にワイヤーグルグル巻きでは、運動もできません。

伝統文化を守るのも大切ですが、こういった文化は、
残念ですが、廃れていくのが運命だと思うのです。

先進国の人間が、珍しい文化だから保存して欲しいなんて思うのは、
はっきり言って、エゴだと思います。

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禁酒月間(Go Sober October )、3日目です。
今の所、まだ飲んでません。

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