Friday 5 October 2018

ロヒンギャ問題。よく分からないけど私にはこう見える。


近頃、ロヒンギャ問題に関するニュースを頻繁に目にします。

私が本件に関心を持っているから、よく目につくだけかもしれませんが、
見出しにロヒンギャという文字があると、ついつい読んでしまうのです。

今日、一番気になったニュースは、
インドがロヒンギャ難民7人をミャンマーに強制送還したというもの。
これを読んで、考え込んでしまいました。

インド、ロヒンギャ7人をミャンマーに強制送還 国連の警告無視(AFP=時事) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181005-00000013-jij_afp-int @YahooNewsTopics

ロヒンギャ問題。

歴史は諸説あって、いくつか記事や論文などを読んでみましたが、
ボヤーっとしかわかりません。もう少し勉強が必要です。

なのでまあ、本件をよく理解しているわけではないのですが、
よく分からないなりに、現状については思うことがあります。

私は、人権を重んじる日本で生まれ育った日本人で、
英国=人権を重んじるヨーロッパ先進国に長年住んでいて、
先進国的な人権についての考え方を持っていると思います。

夫は、ミャンマー民主化推進・人権擁護派で、
英国に長く住んでいますので、
人権についての考え方もかなりヨーロッパ的です。

そして、夫はミャンマー人ネットワークやミャンマー語メディアから、
ミャンマー人の率直な意見を直にも聞くことができます。

下記するのは、そんな先進国的な考え方の私の頭に、
夫が仕入れた情報をぶち込んで処理した結果です。


冒頭のニュース。

ロヒンギャは主にミャンマーとバングラデシュ間の問題とされていますが、
他の周辺諸国に渡ったロヒンギャ難民もおり、そのうち
インドに渡った7人がミャンマーに強制送還されたというニュース。

このニュースが意味するのは、
「周辺諸国がロヒンギャ難民を拒否している」という事実です。

バングラデシュは、ロヒンギャ難民を受け容れてはいますが、
それはあくまで難民としてであり、定住させるつもりは無い様子。

彼らは、祖国を持たない民族となっており、
周辺諸国はどの国も彼らを受け容れようとはしていません。
むしろ、嫌われているような印象をうけます。

夫曰く、「ロヒンギャは国際機関や先進国向けのPRが上手い」そうです。
そしてこれが、周辺諸国から嫌われる原因の一つのような気がします。

かたやミャンマー政府は、お世辞にも外交やPRが上手いとはいえない。

そしてさらに悪いことに、国際機関や先進国のお偉方と言った人達は、
頭でっかちな机上の論理で、自分達が信じる「正義」を振りかざし、
無条件に最弱者(=ロヒンギャ難民)だけの味方をして、
自分達より弱く、且つ、最弱者よりは強い中間層(=ミャンマー)を責めたてている。

言わば、ロヒンギャはいじめられっ子、先生(先進国)の前で大泣きするのが上手。
いじめっ子のミャンマーは、普段の行いもあって先生から非難されやすい立場。
そして、他のクラスメート(周辺諸国)は、いじめられっ子の味方をしていない。

そんな状況の中で、先生が、無条件にいじめられっ子の味方をして、
いじめっ子を責め、他のクラスメートには「いじめられっ子と仲良くしなさい」
と言いつけたところで、問題は解決するでしょうか?

本来、子供の喧嘩に大人が介入するならば、
両方の意見をきちんと聞いて喧嘩両成敗とするべき。

少なくとも、他のクラスメートがいじめられっ子の味方をしていない
という事実を少しは考慮して、現状理解に努めるべきだと思う。

私は個人的には、ロヒンギャ問題に関しては、
国際機関や先進国の対応が決定的にまずいと思います。

ロヒンギャのみの話を聞いてそれを100パーセント信じ、
無条件にロヒンギャの味方をしているように見えるのです。

国際機関や先進国がそんな対応をしている限り、
事態が悪化する一方なのではないかと思うのです。


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