Tuesday, 18 February 2020

ウーハンウィルス

最近、新型肺炎、コロナウィルスが猛威をふるい、世界中の人々を不安に陥れています。

この新型コロナウィルス、流行の中心である中国政府は、自国民の国外への団体旅行を禁止、各国は中国行きのフライトをキャンセルしたり中国への渡航を控えたり。

また、春節休み明けの中国が、工場を再稼動できるのかも疑問です。

中国の工場の生産ラインがストップしてしまうとなると、芋づる式に、様々な工業製品の製造がストップしてしまいます。

iPhone とか iPhone とか iPhone とか。

まあ、iPhone くらいならば、少しのあいだバージョンアップするのをガマンすればよいわけですが、それ以外にも、様々な製品の供給がストップしてしまう可能性があるのです。

今現在、中国人が買い占めて品薄になっているマスクだって、メイドインチャイナが多いでしょう。

「買い占め」と「製造ストップ」のダブルパンチで、品薄になるのも納得です。

我々の生活が普段、どれだけメイドインチャイナの製品に頼っているかと言う事が、浮き彫りになることでしょう。

それだけではありません。

一時(バブル期)の日本人の様に、世界中を旅行して高価なブランド品をワサワサと購入していく中国人観光客の数か、最近めっきり減ってしまいました。

ヨーロッパの高級ブランドとか、けっこうな痛手なのではないでしょうかね。

何にせよ、世界人口の約20%を占める中国への輸出入がストップすることによる世界経済への打撃は、かなりのものだと思います。

下手したら、リーマンショックぐらいの経済的影響があるかもしれませんよね。

新型コロナウィルス。

しかしこの、新型コロナウィルス。

呼び方がなんとなくピンとこないんですよねえ。

SARSやMERSと同じ系統のコロナウィルスの新型という事で、新型コロナウィルスなんでしょうが、なんとなくパッとしない。

どうせなら、最初に感染者が発見されたの中国の都市、ウーハン(武漢)の名前をとって、「ウーハンウィルス」と呼んだ方が分かりやすいのに。

多分、差別になるからとな何とか、中国とウーハンに遠慮してるのかもしれませんね。

彗星とかみたいに、自分の名前をつけるのが名誉な感じのものではありませんので。

でも、死亡率は新型コロナウィルスよりも高かった「スペイン風邪」は、思いっきり国名を使ってます。

「ウーハンウィルス」って呼んだほうが、なんか切迫感が感じられて良いと思うんですがねえ。

ちなみに我が家では、もうすっかり「ウーハンウィルス」、もしくは略して「ウーハン」と呼んでいます。

世の中の人々って、変な所で変に遠慮するんだなあ。と思ったりするのです。

そうそう、それで思ったのが日本政府。

今回のウーハンウィルス問題では、日本政府は変な所で変な風に人権問題を持ち出しましたねえ。

ウーハンにチャーター機を飛ばして帰国させた日本国籍者のうち、二名が検査と隔離に同意せずに即日町に解き放たれて帰宅したと。

その理由がなんと、「人権問題があるから強制はできない」だと!

えええ。そ、そんな。

その二人の人権は守られるかもしれないけれど、周りの大多数の人権はどうなるの?

人権とは、自分の人権を主張する事はもちろん大切ですが、それと同時に、他の人の人権を尊重する事も大切です。

皆が皆、自分の人権だけを主張していてら、世の中回りません。
早く家に帰りたいという気持ちはわからないでもないですが、他の人の安全を守る為に、敢えてここは検査は受けて、一定期間の隔離に応じるべきだと思うのです。

そして、政府としても、一定条件下にある少数の個人の人権を守るために、その他大多数の人権(安全)を危険に晒すというのは、どう考えても理解しがたい。

そもそも、日産の元会長のゴーン氏が国外逃避した原因になった、彼の起訴問題の顛末を見ていても、日本って、そんなに人権を尊重してる国だと思わないのですが、なぜここで、変な風に人権問題を持ち出してくるのでしょうね。

我が国の政府ながら、よくわからない政府ですなあ。


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