Wednesday, 10 June 2020

2メートルの不思議

コロナ禍で流行った言葉の一つに、「ソーシャルディスタンス」がありますね。

日本でも、カタカナで「ソーシャルディスタンス」って言っても通じるくらいに、すっかり浸透しているようです。

さて、その「ソーシャルディスタンス」の基準。

国によって、2メートルだったり1.5メートルだったりと、若干の違いがあるようです。

ちなみに、英国の「ソーシャルディスタンス」の基準は2メートル。

なのですが、いまだに身長をフィートで、距離をマイルで表現している英国人が、なぜここでいきなり2メートルなのか、とても不思議です。

典型的な英国人に、2メートルっていきなり言っても、どれくらいの距離かピンとこない人が殆どだと思うのに。

英国人:2メートル離れないといけないのね。

日本人:そうです。

英国人:ええーっと。ところで、2メートルってどれくらい?

日本人:えええ。

でも、スーパーマーケットでも公園でも、どこに行っても、
「2メートル(2m)離れましょう」って書いてあるんです。

なぜ、6フィートとか、7フィートとかにしなかったんだろう。

7フィート(約210㎝)が遠すぎるというならば、6フィート(訳180㎝)で良いじゃない。

国によって、若干の違いがあるんだから。

6フィートだったら、英国人もすぐにピンとくるだろうに。

ところで、英国は、昔から帝国単位という度量衡を使っていました。

ワタシが初めて英国を訪問したのは1988年なのですが、当時は、すべてモノが帝国単位で表現されていて、えらく戸惑ったと記憶しています。

ところが、1995年にできた法律によって、徐々にメートル法が導入されてきているようです。

そして今は、こんなに大事な、命に係わるくらい大事な、「ソーシャルディスタンス」の基準までメートルで表すようになったのですね。

旧イギリス植民地のビルマ生まれビルマ育ちである、夫(ミャンマー人)も、英国へ来た当初(20年前)は何から何まで帝国単位なヒトでしたが、今ではかなりメートル法に慣れてきたようです。

昔は、体温の平熱何度くらい?って聞いたら、97度(℉)くらいかな〜、体重はポンドだし、身長はフィートとインチなヒトでした。

今は、温度はすっかり℃に慣れたし(英国は、今ではすっかり天気予報も℃なのです)、重さも、かなりKgへの変換がスムーズになりました(体重計は、Kg設定にしてる)。

一番苦手なのが、長さかなあ。

いまだに、ワタシだったら、「あと5センチ!」ていうような場面で、「2 more inches!」って言ってるし、自分の身長もメートル法でどれくらいか覚えてないし、1km が何マイルくらいかも、あまりピンとこないみたい。

なので、ソーシャルディスタンスの2メートル、はじめはあまりピンと来てなかったみたいですが、あまりにもいろいろな所に、2メートル2メートルと、実物大サンプル付きの表示がベタベタ貼付されているので、最近は何となく2メートルの間隔がわかってきたみたいです。

おそらく、多くの英国人がそんな感じだと思うんです。

なぜ、はじめから6フィートにしなかったんだろう?

まあ、みんな徐々に分かってきてるみたいだから、良いのかなあ?




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