Wednesday 26 December 2018

氷河期世代のはじめ、バブル崩壊二年目に就職活動をしたワタシ

ワタシは氷河期世代の初め、第二次ベビーブーム真っ盛りの世代です。
四年制大学を卒業したのですが、当時は四大卒女子の就職は大変でした。

ワタシが就職活動をしたのは、バブル経済がはじけ、
企業が新卒の採用を控えはじめて二年目の年。

新卒採用は控えながらも、企業の根本的な考え方は
まだまだバブリーだった時代です。

当時の企業の女性社員に対する期待は、
腰掛けで働いて、ゆくゆくは男性社員の結婚相手となって寿退職、
もしくは出産退職することだったような印象があります。

バブル時代、男性社員は、まさに「24時間働けますか」という感じで
長時間労働に耐えており、馬車馬の様に働かされていましたので、
忙しくって結婚相手見つけることが出来なかったのですね。
なので、会社が代わりにお嫁さん候補を見つけてたんですね。

なので、女子社員の選考については、
  • 家族構成
  • 自宅通学(学校に自宅から通っているか)
  • 自宅通勤 (その会社に就職した場合、自宅から通えるか)
この3点が、けっこう大きな比重を占めていたかと思います。

クソクラエって感じの条件ですよね。

そして、結婚または出産で退職する事を考えると、
四年制大学卒だと、結婚適齢期までの期間が短すぎる。

いくら腰掛けだとしても、ある程度の期間は働いて欲しいということで、
短大卒が好まれたのですね。


そもそも当時は、育児休暇をきちんと整備・運用している会社なんて
ごく少数だったので、公務員以外で女性が長く働くということは、
イメージしにくい世の中でした。

頑張って勉強して、大学時代までは男子生徒よりも成績も良かったのに、
いざ就職活動となってあからさまに男女差を見せつけられて、
人生で初めて壁にぶつかったというか、悔しい思いしたものです。

もう、四半世紀も前の話ですが。

今の日本では、新卒の就職活動については売り手市場なようですね。
新卒の女性に関しても、男性社員のお嫁さん候補として
採用されているわけではなさそうです。

それでもやっぱり、40代半ば以上の女性が、子育てが一段落して
再就職先を探す場合には、苦労されているようです。

結婚前に正社員での職歴が数年あっても、それは腰掛けとみなされて、
高く評価されないのかもしれません。

でも、今の40代半ばの女性って、新卒で就職活動した時は
腰掛け前提でしか採用してもらえなかった世代なんですよ。

なのに今になって、昔の職歴は腰掛けでしかないから
評価しないって、ひどいと思いませんか?

ワタシは、ひどいと思う。

世の中というものは、基本的に不公平だという事は分かっているけれど、
だから、仕方がないことなんだということは分かっているけれど、
でもやっぱり、売り手市場の時に新卒として就職活動できる年代を、
羨ましく思ってしまう気持ちは隠せません。

せめて、今の日本が、もうちょっと敗者復活戦が可能な社会に
なってくれたらよいのですがねえ。

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