英国もその例外ではありません。
日に日に感染者・死者数が増加し、一日あたりの増加率も上昇しています。
これはヤバイ。本当にヤバイ。
英国政府は、ずっと国民に不要不急の外出禁止のお願いしていたのですが、とうとう3月20日、パブやレストラン、電気製品や衣料品など生活必需品でない商品を売るお店の営業停止命令を出しました。
それと同時に、感染対策によって休業を余儀なくされる従業員の80%の給与を政府が補償する(上限月2,500ポンド)という政策を発表したのです。
アメとムチですな。
いきなり営業停止命令だけ発令すると、大変な事になりますからね。
営業停止命令と同時に、経済的に苦しんでいる人々への救済策を発表するっていうのは、大きなポイントです。
会見にて、首相のボリスが営業停止命令を発表した後、マイクを受け継いで、感染対策による休業者の補償政策の説明を行ったのが、新財務相、リシ・スナックです。
このヒト、2020年の2月に、前財務相の電撃辞任を受けて財務相になったばかり。
財務相なって初めての予算編成でワクワク・バタバタしていた最中に、このコロナ騒動。
大変やろうなあ。
そしてあの補償政策発表のスピーチは、彼の一世一代のスピーチだったに違いありません。
そんな彼のスピーチを聞いた、ワタシの第一印象。
めっちゃエリート!
ワタシ:うわあ。このヒト、ポッシュと言うか、エリートな話し方やなあ。
夫(ミャンマー人):誰かの話し方に似てると思わない?
ワタシ:典型的な、Received Pronunciation じゃない?
夫:トニー・ブレアの話し方に似てると思う。
ワタシ:そう言われれば!まあ、この若さでここまで上ってきたんやから、よっぽどエリートなんやろう。
夫:ちょっと調べてみてみよう。。。(ピコピコピコ)
1980年生まれ、39歳。
祖父の代にインドのパンジャビから来た移民で、お父さんはGP(英国のNHS(国民保健サービス)に於いてプライマリ・ケアの役割を担う「かかりつけの医師」)
ウィンチェスターのボーディング・スクールからオックスフォードのリンカーン・カレッジで哲学、政治学、経済学を専攻。
その後、スタンフォード大学でMBAをとってる。
ワタシ:コテコテのエリート!!!
夫:その後、ゴールドマン・サックスでアナリストをやった後、ヘッジファンドに転職してる。2009年には、そのヘッジファンドを辞めて、元同僚が始めた新しいヘッジファンドに転職したんだけど、そのヘッジファンドは7億ドルの資金で開始したらしい。
ワタシ:ほうほう。そしてその後、政治に転向するのね。
夫:2015年、リッチモンド選挙区で当選して以来、政治家の道を歩んで、2020年2月に財務相になったと。
ワタシ:5年で財務相かあ。
夫:ところで、財務相の給料って言うのは、そんなに言うほど高くない。MP(国会議員)のお給料が£79K(約1,100万円)ほどで、それに財務相手当てみたいなのが£71K(約1,000万円)プラスされて£150K(約2,100万円)ほど。
ワタシ:£150K程度やったら、その辺の会社の役員とかにごろごろいるなあ。っていうか、ゴールドマン・サックスとかヘッジファンドとかにいた方が、お給料はずっと多かったやろうなあ。
夫:お金よりも、名声を選んだんやろうねえ。いや、ちょい待って。
ワタシ:???
夫:彼は、お金は必要ないんだよ!
ワタシ:なんで?
夫:彼の奥さんは、インドの大富豪の娘だ。
ワタシ:大富豪!
夫:そう。奥さんとはスタンフォード大学で知り合ったらしい。彼の義父は Infosys の共同創業者で、ビリオネアだよ!
ワタシ:ビリオネアかあ。それやと、ゴールドマン・サックスとかヘッジファンドくらいの稼ぎでは、肩身が狭いやろうなあ。
夫:でも今は、彼の義父は鼻高々やと思うよ。
いやはや、リシ・スナックのエリートぶりはアッパレです。
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