Monday, 9 March 2020

実験くん。

ウーハンウィルス、もとい新型コロナウィルスが、あいかわらず猛威を振るっております。

ロンドンでは、大会社を筆頭に、可能な限り事務所を閉鎖し、自宅勤務に切替えている様子です。

ワタシの勤める会社も、いつ事務所が閉鎖されるか、予断を許さない状況です。

ワタシの場合、パートタイムで働いているため、出勤日の前に会社のEメールをチェックして、自宅勤務の通達がでていないかチェックするように上司に指示されました。

夫が勤める会社では、近いうちに、一日、本社の社員全員を自宅勤務させるという実験をする予定だそうです。

本社全員がリモートワークをした場合にかかるネットワークへの負荷はどんなものか。
システムがそれに耐えうるのか。等々を、実験してみようというのです。

早い段階で、とりあえず一日実験してみて、問題が起これば今のうちに改良しようということですね。

さすが、アメリカ資本の会社。フットワークが軽い。

リストラのフットワークも軽いけど。

ただ、夫の会社の場合は、コールセンターがありまして、コールセンターで働く社員は、自宅勤務というワケにはいきません。

コールセンターの電話システムは、特別なシステムですので、各社員の家庭に設置することは実質不可能。

そして、夫の会社の場合、コールセンターの社員は、顧客の個人情報を扱うためセキュリティーが厳しいのです。

つまり、コールセンターの室内には、ペンや紙などの筆記具をはじめ、電話やタブレットなどの、データを記録できるような機器の持ち込みは不可。

コールセンター内にも、紙やペンは準備されておらず、スタッフは電話にて顧客から得た情報を、すべて直接システムに打ち込んで行くのです。

入力前に、一旦メモをとったりすることはできません。

そうすることによって、スタッフから個人情報が流出することを防いでいるわけです。

そんな仕事を、自宅勤務でやってもらうわけには行きませんので、コールセンターだけは、自宅勤務が不可能なのです。

日本でも、コールセンターって、インフルエンザが流行している時期などは、センター内がかなりカオスになるって聞いたことがあります。

スタッフが、どんどんとバタバタと倒れていくとか。。。

お。恐ろしい。

コールセンタースタッフって、ただでさえ感情労働といわれて精神的に大変な仕事なのに。

ちなみに、英国では、けっこうコールセンター業務をインドにアウトソースしていたりします。インド人は、訛りがあるとは言え、英語が上手なのですよ。

多くの英国人は、インドのコールセンターをあまり良く思っていないのか、事ある毎に、インド訛りあるコールセンタースタッフを揶揄したようなジョークを言ったりしています。

そして中には、コールセンターをインドにアウトソースしていない事を「売り」としている会社があったりするのです。

我が社は、カスタマーサービスを第一としていますので、コールセンターをアウトソースしてりはしません!

ってな感じ。

まあ、インドにコールセンターがあるからといって、必ずしも、お客様を大切にしていないわけではないと思うけど。

その逆もしかり。

国内のコールセンターは、時給の安い田舎にあるので、スタッフはウェールズ訛りとかスコティッシュ訛りとか。

まあ、コールセンターというものは、訛っているものなのです。

閑話休題。

夫の会社も、コールセンターだけは、自宅勤務に切り替えられないのですが、田舎にあるので、みんな自家用車だし、ロンドンに比べたら、伝染病リスクは低いのかなあ。

夫の会社の実験くん。

今週中に決行予定だそうですが、どうなるのか楽しみです。

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