Monday 6 January 2020

入ってくるものは気にするけど、出るものは気にしない。

この年末年始は、保釈中の日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン氏が日本を極秘出国し、レバノンに逃亡したニュースでもちきりですね。

ゴーン被告 なぜ日本から出国できたのか? 深まる謎
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200101/k10012233571000.html

彼がどうやって日本から出国できたのか。

どうやって監視の目をくらましたのか?

パスポートは弁護団がすべて没収していたはずなのに?

出国審査をどうやって通った?

ナゾだらけでしたが、色々と彼に関するニュースを追いかけていると、徐々に色々な事情がわかってきました。

事情がわかってくると、今度は、日本の出入国管理体制について、不安の声があがっているようです。

特に今年は、オリンピックで訪日外国人が増えることが予想されていますので、そんな人達に紛れてテロリストが日本に入国するのではないかと、心配しているわけですね。

もちろん、入国する外国人の数が増えれば、テロリストが入国する危険性も増えると思います。単純に確率の問題として、危険性は増えるでしょう。

とはいっても、一時的に入国者数が爆発的に増えるからといって、出入国管理局の人員はそう簡単に増やせません。

入国審査官が足りないからといって、臨時雇用の派遣やアルバイトに入国審査をやってもらうわけにはいきませんから。

限られた数の人員で何とかするしかないのです。

と、言う事は、どこかを手薄にしなくてはいけない。

では、どこを手薄にすれば一番被害が少なくてすみそうか?と考えた場合、出国審査を手薄にする事になるんでしょうねえ。

だって、国にとっては、出て行く人なんてどうでも良いんです。

一般的に、世界を見渡してみると、入国審査は厳しい国でも、出国審査はユルユルです。

下手したら、出国審査がない国もあります。英国みたいに。

出国印さえ押しませんからね。英国は。

極端な話、英国なんて、入国さえしてしまえば、たとえオーバースティしていた人でも、しれっと出国してしまえばお咎め無しかもしれません。

でも、日本の場合は出国審査がありますので、オーバースティしていた外国人は出国審査でひっかかります。

とはいっても、出て行くと言ってる人を止めることはありません。

罰金を払って、「しばらくは日本には入国できないよ」と、パスポートがブラックリストにのりますが、出国はさせてくれるはず。

ゴーン氏のように、保釈中で出国が規制されていない限りは。

なので、いくら出国審査をしているとはいえ、入国審査に比べたら、出国審査はゆるいのでしょう。

健康や美容の為、食べるものにはものすごく気を使ってる人でも、ウ○コの事はそんなに気にしないようなものです。

国だって、入ってくる人やモノは神経を使って厳密に審査するけれども、出て行く人やモノはそんなに気にしないのですよ。

多分、年末年始で出入国者が増えている時期、どの空港も、入国の方にマンパワーを割くので、出国に関する審査は手薄になっていたのでしょう。

こういっちゃナンですが、「なかなか鮮やかな手口で密出国しやがったなあ」という印象です。


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