Thursday 23 April 2020

バブル以前、ビジネスはアナログだった。

ウーハンウィルス新型コロナウィルスが猛威をふるう中、これまで、まるで意地をはっているかのように、在宅勤務やリモートワークを導入しなかった日本企業も、ついに重い腰をあげたようです。

そこで浮き彫りになってきたのは、リモートワークになるとパーフォーマンスがガタ落ちになる人が、バブル以前の世代にやたらと多いという、不都合な事実。

もしかしたら、今までは、とりあえず会社に来て、仕事をするフリをしていのではないかという疑惑までささやかれています。

確かにそうかも知れません。

ワタシのOL時代の天敵、「罫線オジサン」なんて、まさにその典型。

「働き方改革」の名のもと、罫線オジサンに宣戦布告します。
https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2019/04/blog-post_20.html

ワタシの天敵、罫線オジサンの生態について一考察
https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2019/06/blog-post_8.html


罫線オジサンは、自分が生産性が低いだけでなく、部下の生産性を下げてますからね。

在宅勤務をすると、罫線オジサンからのしょーもないダメ出しが激減しますので、それだけ部下の生産性は上がる分、「罫線オジサンは、どこへ行った?」状態になります。

でも、そうなってしまうのは、仕方がないと思うんですよね。

つまり、バブル以前の世代が、在宅勤務になるとパーフォーマンスが落ちたとしても、それはある程度仕方がないと思うのです。

だって、バブル以前、ビジネスはアナログだったのですから。

ワタシ自身は、バブル世代ではなく、バブル崩壊直後、氷河期世代の初期に新卒で就職した年代なのですが、ワタシが就職した当時の日本企業には、まだまだバブル時代の名残が色濃く残っておりました。

今から、25年くらい前の事ですね。

当時は、一人に一台コンピューターなんてありませんでした。

というか、今みたいな GUI(Graphic User Interface)  を駆使したPC すなわちパーソナルコンピューターが出てきたのは、1995年以降の事です。

Windows のバージョンで言いますと、 GUI が使われだしたのは Window 95 から。

Window 95 という名称は、このシステムが市場に送り出された年、1995年を示しています。

それ以前は、Windows 3.0 とか Windows 3.1 とかで、今みたいな GUI つまりアイコンとか、マウスで矢印型のカーソルを動かすなんて機能は無かったのです。


なので、会社にあるコンピューターと言えば、オフィスコンピューターであり、システムエンジニアみたいなスペシャリストが使うものだったのです。

普通の営業職とか事務職の人は、電話とFAXと郵送で勝負していたんですよ。

今、簿記を勉強している人は、どの程度手書きのやり方を学ぶのか良くわかりませんが、25年前は、経理の処理も手書きが大半を占めていました。

経理関係の帳簿が全部手書きなんて、気が遠くなりそうです。

ってか、当時社会保険事務をしていたワタシも、全社員の社会保険料算定基礎届を手書きで書いてましたからね。

届出用紙が3枚複写になってたので、けっこう筆圧をかけて書かないといけなくて、800人分くらい書いたら手が痛くて痛くて。

当時、事務員になりたいと思ったら、簿記とか秘書検定はさておき、ペン字が上手いとかなり有利だったと思います。

日本が、つい最近まで手書きの履歴書にこだわっていたのは、応募者の手書きの字の上手さも見ていたのだと思います。

殆どの事務処理がコンピューターで行われるようになった今、手書き文字の上手さはあまり重要ではなくなったのですが、「手書きの履歴書」という習慣だけが、長く残ったようですね。

閑話休題。

バブル以前の世代の社員は、少なくとも95年までアナログでビジネスをやってきて、それなりに成果をあげていた人達なのです。

でも、アナログではよく仕事ができた人が、デジタルになって、同じように仕事ができるとは限りません。

もちろん、できないとも限りません。バブル以前の世代の人にも、今のツールを使いこなし結果を出している人は沢山います。というか、そういう人の方が多数派だと思います。

でも、アナログな方が、結果がだせるっていう人も、きっといるのです。

そういう人達を、ただ単に、最新のツールが使えないからと言ってバカにしてはいけません。

それは、最新のツールを使いこなす今の若者を、手書きで字を書かせたら下手だとバカにするようなものです。

今回は、人間に感染する新型ウィルスでパンデミックが起こり、IT技術をベースとした在宅勤務が広まりました。

これを機会に、今後は、さらにITやAIが活用されていく事になるでしょう。

では、もし将来、今度は新型のコンピュータウィルスが出てきて、世界中のコンピューターの間でパンデミックが起こってしまったら?

そうなれば、時代はアナログに逆戻り。

書類も帳簿もすべて手書きで、能力に関係なく、字が下手な人はバカにされる世の中になるかもしれません。

そうなったら、バブル以前のアナログ世代が、再び脚光を浴びることになるかも。

ふふふ。



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