バブル崩壊直後、氷河期世代の大卒女子を拾ってくれたその会社には、感謝してもしきれません。
社員をとても大切にしてくれる、非常に昭和でノスタルジックな社風のその会社には、一つ問題がありました。
そこには、ワタシの天敵「罫線オジサン」が棲息していたのです。
「働き方改革」の名のもと、罫線オジサンに宣戦布告します。
https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2019/04/blog-post_20.html
ワタシの天敵、罫線オジサンの生態について一考察
https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2019/06/blog-post_8.html
就職した当初のワタシは、表の罫線なんてあれば良いのだという考えて、すべて同じ太さの実線で表を作りました。
すると「罫線オジサン」は、それではあまりにも見た目がぶっきらぼうである。一番外側と、見出し直後の線は、太目の実線、それ以外は細い破線、とか寝言を言うんです。
まあ、仕方がないから、その通り変更するのですが、それだけなら許せます。
その後に、行や列を削除したり追加したりと変更をかけてくるのです。
そうしたら、場合によっては、罫線の書式も微調整が必要になってきます。
全部同じ太さの実線ならば、一瞬で済むものを、各行・列によっていちゃんと統一性のあるルールで罫線が引かれているかチェックしてなければならないのです。
ワタシ的には、その時間がとても無駄。
罫線チェックに時間を費やして残業なんて、バカらしくて仕方がない。
罫線オジサンは、書類の見た目などという主観的なモノの為に、部下の生産性を下げている事に気付くべきです。
それまで書類と言えば手書きだったのが、ワープロでタイプアップしたキレイな書類が作れるようになって浮かれていたのかもしれませんが、それにしても、時間の無駄です。
その後ワタシは、ミッドライフクライシスを起こして英国に渡り、そのまま英国に住み着いて就職いたしました。
今、働いているチームは、上司も同僚も英国人です。
そして、直属の上司や同僚が英国人になって以来、罫線の訂正をさせられた覚えがないのです。
大雑把なワタシは、相変わらず、すべて同じ太さの実線で表をつくります。
味気ないこと、この上ない。
でも、英国人上司は、それでも何にも言いません。
彼らは、そこに含まれているデータしか見ていないので、罫線の設定が多少ぶっきらぼうでも、なんでも良いのです。
一応、罫線があれば、その範囲が表だという事が示されるので、彼らにとっては、それで十分。
さすが、アングロサクソンは合理的。そしてぶっきらぼう。
それに比べて、見た目の美しさを求める、日本の「罫線オジサン」。
ビジネスの書類にさえ、内容の正確性に加えて美しさや情緒を求める。
完璧主義と言えば聞こえが良いかもしれませんが、不必要な完璧さ。
それが、日本の生産性を低くしているのかもしれませんね。
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