そういった記事の大半は、を読み進めてみると、結局、投資の勧誘で終わったりするのです。
どうやら日本のメディアでは、「金融リテラシー」が、「投資リテラシー」とほぼ同義語で扱われているような気がします。
投資嫌いの日本人を iDeco やNISAの勧誘する為に、「投資」という単語を避け、「金融」という広義の単語を使う事によって、話の焦点をそらそうとしているような気がするのです。
「金融リテラシー」という言葉は、何も投資へのリテラシーだけをさしているわけではありません。
「金融リテラシー」とは、借金へのリテラシーも含んでいると思うのです。
人生に於いては、住宅購入など大きな買い物をする際に、どうしても借金をせざるを得ない場合があります。
その場合、いつ、いくら、どのように借りるのか。
そして、その金額を借りる為には、自分にどれだけの信用、つまりクレジットスコアが必要となるのか。
もしクレジットスコアが不十分な為に借金ができないならば、どうやってそれを改善するのか。
そういった事に対するリテラシーです。
クレジットスコアが高ければ、低金利でお金を借りることができます。
上手く借金をする為には、クレジットスコアを高くしておくことは非常に重要です。
そして、クレジットスコアをあげる為には、普段から、意識的・戦略的にクレジットヒストリーをつくっていく必要があります。
例えば、今は色々なポイントサイトなどを通してクレジットカードを作ると、大量ポイントがもらえたりします。
よって、ポイ活と称して、初年度年会費無料のクレジットカードをどんどん作ってポイントをゲットし、年会費無料期間がすぎたら解約、というのを繰り返している人がいます。
あれって、クレジットヒストリー的には、良くないと思うんですよねえ。
クレジットカードを無計画にたくさん作って、その後どんどん解約するという行動は、あまり良い印象を与えるクレジットヒストリーではありません。
クレジットカードは少数にしぼり、どんどん使って、遅延なく確実に返す。
これが一番、地道かつ身近で簡単にクレジットスコアをあげる方法だと思います。
こうやって、地道にクレジットスコアをあげておくと、いざ住宅ローンを組もうという時に、けっこう有利になったりするのです。
クレジットヒストリーを意識して普段の消費行動を行うというのは、欧米人が、自分のキャリアヒストリー(履歴書の見栄え)を意識して転職活動をする事にも類似していると思われます。
終身雇用制というものが存在しない国では、基本、労働者はいつもある程度、頭の隅のどこかで、「今の会社をクビになったら、就職活動しないといけない」と思いながら働いているのです。
よって、自分の履歴書が転職マーケットでどれくらいの評価を得られるのか、常に意識しながら働いているのです。
将来転職する事を前提に、今、就職する会社を選ぶわけです。
英国では、役員レベルでない限り、中小企業よりも、大企業のほうがお給料が低い傾向にあります。
中小企業は知名度がないので、お給料で人を惹きつけないといけないのですが、大企業はすでにネームバリューがあるので、少々お給料が低くても、そこで働きたいという人はたくさんいるからです。
でもやっぱり、お給料は高い方が良いですよねえ。
なので、抜け目ない英国人はどうするかというと、若いうちは、少々お給料が低くてもネームバリューのある大企業で働き、数年後、その素晴らしい履歴書をもって、お給料の高い中小企業に転職するのです。
職歴が良いので、けっこう良いポジションをゲットできる!
このように、自分の目的を達成する為に、意識的に自分の対外的な評価を「つくる」という考え方が、多くの日本人には乏しいのではないでしょうか。
日本人は、特に職場等における人間関係に於いては、神経質なくらいに気をつかっているのに、キャリアヒストリーとかクレジットヒストリーとかには、案外無頓着な人が多い。
なぜなんでしょう。不思議です。
これは、文化の違いなのかもしれませんね。
「和」を重んじる日本では、人間関係は大切にするのは「善」であり、キャリアヒストリーやクレジットヒストリーみたいな、個人の問題に重きをおくのは利己的、つまり「悪」だと思われてしまうのかもしれません。
逆に、個人主義のヨーロッパでは、利己的である事は「悪」ではなく、「あたりまえ」なのでしょう。
実は、クレジットヒストリーを意識して生活すると、けっこう自然にお金が貯まっていきます。
ここでこれを買ったら来月のクレジットカードの返済が危ない
→払えなかったらクレジットスコアが下がる
→買うのやめよう
という風に、無駄遣いにストップがかかります。
まあ、そんな人、ワタシだけかもしれんけど。
40歳代ランキング

にほんブログ村

にほんブログ村
No comments:
Post a Comment