Thursday, 26 September 2019

私の私の彼は~、左利き~。

っていう歌が、昔ありましたなあ。

自分の彼が左利きってのが、そんなの大問題なのか?

と、この歌が流行った当時は疑問に思ったものでしたが、実は今も疑問に思っています。

まあ、日本社会では、左利きってのは子供の時に矯正される事が多いので、左利きとして残っているのは、よっぽど頑固なクソガキ意思が強い子供くらいだったので、かなりの少数派だったのでしょう。

そして、ミャンマーも同様。

左利きの子供は矯正される運命にあるようです。

左利きを嫌う=少数派を嫌う=同調圧力に弱い

ってのは、日本だけでなく、アジア全体で一般なことなのでしょう。

小さい頃は左利きだったけど、矯正されて今は右利きって人たちが、日本やアジアには散見されます。

その点、個人主義のヨーロッパでは、日本やその他アジア諸国に較べて、左利きの人を見かける割合がずっと高いような気がします。

多分、日本とかミャンマーみたいに、左利きの子供を矯正することはなく、そのままのびのびと育てる方針なのでしょう。

でも、それでも、左利きがマイノリティー(少数派)である事には変わりない。

世の中の殆どの事は、右利きの人に便利なようにできているので、左利きには不便な事が、多々あるのですよ。

ちなみに、うちの夫(ミャンマー人)は、左利きを嫌う同調圧力に弱いアジア文化圏に左利きとして生まれながらも、矯正に断固として抵抗したクソガキ意思の強い子供でした。

中途半端に右利きに矯正される事もなく、生粋の左利きに成長したのです。

そんな夫は、色々と不便な生活を送ってきたようですが、本人曰く、もう慣れたとの事。

まあ、生まれた時からずっと左利きで40年以上生きてきたら、本人は慣れますわね。

でも、生粋の右利きとして、マジョリティーの快適な生活を送ってきたワタシとしては、時折、「左利きの人は、こんなところで苦労しているんだ!」と気がついて驚く事があります。

まず一般的にも良く知られているのが、ハサミですね。左利きの人には使いにくいです。
どれくらい使いにくいかというと、左利きの人向けのハサミを使ってみると、良く分かります。(説明になってない)

日本の缶きりも、左利きには難しい。
クルクルまわすやつじゃなくて、テコの原理を使って開けるやつ。
夫はもっぱら、クルクルまわすやつを使ってます。

あと、駅の改札口の切符入れる所。
当然の様に右側についてますが、実は、左利きの人には地味~に使いにくい。
左利き差別だと夫はブツブツいってます。

あと、パチンコとか、スロットマシーンとか。
左利きの人は、利き手でない手で操作する必要があります。
夫は、ギャンブルと言えば、ブラックジャックかポーカーなので、パチンコとかスロットマシーンはやらないからOKみたいですが。

で、以外に気付かなかったのが、握手。

ミャンマーとかアジアでは、それほど握手をする習慣がないので、夫(左利きのミャンマー人)が英国にきてとまどった事の一つです。

ついつい、左手を出そうとしてしまうんですよね。

でも、相手が右手を出すので、ハッと気付いて自分も右手を出す。

夫(左利き)の夢は、握手する時に、自分が左手を出したら、相手がハッと右手を引っ込め、左手を出してくれるような大物になる事なんです。

ああ。マイノリティーであることは悲しきことかな。


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