先日の記事:日本語は、論理的思考に不向きな言語だと思う。にて、
「日本語を母語とする日本語話者は、普段の言語活動なかで、
主語を意識していない」という点に触れました。
主語を意識しない、という思考回路で生活している我々日本人には、
主語=問題がすりかわっても、気付きにくいという傾向があると思うのです。
そして、日本社会に大きな影響を与える立場にいる人たち、
すなわち、政治家やメディアなどは、日本人のその特性を利用して、
知らないうちに問題をすりかえる傾向にあると思うのです。
例えば、今回の消費税増税にかかる、軽減税率の導入問題。
ワタシ個人的には、軽減税率の導入には賛成です。
でも、日本のやり方は中途半端だと思う。
軽減税率って聞いて、どれだけ軽減されるのかと思ったら、
食料品は現在の8%で据え置きって。
他のモノにくらべて2%しか低くなってない。
これはセコイ!
2%ぐらいの差だと、恩恵よりも手続きの煩雑さの方が大きいので、
軽減税率なんて必要ないっていう意見がでてくるのも無理はない。
どうせ軽減税率を導入するなら、食料品は 0%にするべきです。
それなら、貧困層への経済的影響も、かなり緩和されるでしょう。
軽減税率を批判するなら、そういう事を突っ込むべきだと思うのです。
でも、実際にメディア等で問題になっているのは、
コンビニで購入した食品をイートインしたときに適用される税率。
自主申告だとウソをつく人がいるかもしれないから、それはどうするのか?
購入後気が変わったらどうするのか?
って、そんなん、どうでも良いやん。
持ち帰りなら多量購入可能ですが、イートインできる量なんて、たかがしれてます。
コンビニのお弁当は、もともとかなり安価なのですから、
イートインで消費できる金額って、せいぜい一人500円分くらい?
消費税の差額(2%)は、10円程度です。
店としては、購入時に意思確認して、それに応じた税率で徴収すれば、
義務を果たしたことになります。
そもそも、2%ぐらいの差だと、恩恵よりも手続きの煩雑さの方が大きいので、
軽減税率なんて必要ないって言ってる人が、「コンビニでのイートイン」のように
限定された状況での2%の差をあれこれ言うってのが、
物事の本質を取り違えているような気がしてなりません。
メディアによる問題のすりかえに、踊らされているわけです。
これは、政府やメディアがわざと、本質的な問題から、
国民の目をそらそうとしていると思えてなりません。
今や、「問題のすりかえ」が日本の政府やメディアの
お家芸になってしまっているように思うのです。
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