英国議会が、9月半ばから10月14日まで、約5週間閉会される事になりましたね。
合意なきEU離脱(ブレグジット)を阻止しようとする動きを封じる為に、
ボリス・ジョンソン首相が強硬手段にでた様子。
やるなあ。ボリス。
もうこうなったら、やぶれかぶれだ~。状態なのか、
それとも、したたかな企みがあるのか。
まあ、抜け目ない彼の事ですから、何かしらの勝算があるのでしょう。
10月31日のデッドラインまで、あと約9週間。
その内5週間を閉会すると、英国議会に残された時間は、実質4週間。
これでは、ブレグジットについて協議する時間が十分に残されていないって、
野党やその他、合意なき離脱反対派は文句タラタラです。
まあねえ。
確かに、ボリスのやり方はセコイと思うけど、
合意なき離脱反対派も、そんなに褒められたものではないと思うのです。
だって、反対派が4週間では足りないって言ってるのは、
「どうしたら合意なき離脱を阻止できるか」を協議する時間であって、
合意案の代替案を協議する時間ではないわけですよね。
「これから合意案の代替案を練るから、今から一日も閉会しないで、
9週間みっちり徹夜でも何でもして頑張ろう!」って言うんなら、
応援しようかとも思いますが。
で、仮に今から一日も休まないで、合意無き離脱を阻止したとして、
また時間を稼いでどうするの?
それから1年くらい、徹夜してでも頑張って、代替案を考えるの?
それとも、再度国民投票するの?
そんな事をダラダラといつまでもやってたら、
それこそ英国の経済が停滞しっぱなしだと思う。
国会議員の貴重な時間が、EU離脱問題で浪費されているのも問題です。
英国内には、他にも沢山、協議されるべき問題があるのに。
それが今、英国民のフラストレーションとなっていて、
「もう、どうでもいいから早く終わらせて欲しい!」っていうのが、
英国民の正直な気持ちなのではないでしょうか。
英国民にしてみたら、自分達の国民投票で選んだ事だから、
合意なき離脱で一時的に英国経済が落ち込んだって、自業自得なんだから。
リーマンショック級の危機が起こったって、
きっと10年もしたら、経済なんでまた復活するんです。
でも、今のダラダラが続いたら、10年ではすまないかも。
そちらの方が、英国にとっては痛いと思うんですよねえ。
だた、EU諸国にとっては、話は異なるかもしれません。
もし、英国が合意なきEU離脱となって、EU全体の経済が一時的に落ち込んだら、
それは、英国のせいであって、EUの自業自得ではないですから、
EU諸国の国民の不満は募るでしょうね。
おまけに、英国の拠出金がなくなる分、自国の負担額が増えるかも知れないし、
英国が移民を引き受けなくなる分、自国の分担が増えるかもしれないし。
EU諸国が受けるインパクトは、個々に見れば、
英国が受けるインパクトより小さいと思いますが、
たとえ小さなインパクトでも、それが自国民の決断によるものでない以上、
不満は大きくなると思われます。
だって、純粋にとばっちりを受けてるだけなワケですから。
それが、EUという組織、つまり
「何事につけてもEUの決定が優先で、自国の意思はその次」という、
加盟国の主権を妥協する事によって成り立っている組織の問題点です。
英国が合意なき離脱をしてしまうと、その問題点が明るみに出てしまいますね。
EUとしては、それを懸念しているのかもしれません。
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