10月1日、とうとうが消費税10%がスタートいたしました。
この増税に伴い、食料品その他、政府が良くわからない基準で設定した「生活必需品」についての、軽減税率が導入され、それに伴う混乱について様々な批判がネットニュースなどで散見されます。
「こんなに面倒になるくらいなら、2%くらいの差なら、いっその事軽減税率なんかないほうが良い」なんて極端な意見もあるくらい。
いやいや。今はまだ10%だからそんな事言ってられますが、20%とかになったらそんな事は言ってられませんよ~。
確かに、日本の軽減税率の軽減具合はセコイですが。
おそらく、少子高齢化が進み年金生活者や生活保護生活者が増える見込みの日本では、そういった人々からの税収を確保するために、今後も消費税率はさらに引き上げられていくでしょう。
今「いっそ軽減税率なんかないほうが良い」と言ってる人が、20%になった時に同じ事を言ってられるのかどうかが見ものです。
他の物品が20%になっても、食料品がずっと8%で据え置かれるならば、今、軽減税率を導入してもらって良かったと思わなければなりません。
英国の場合、標準税率が20%で食料品は0%と、軽減具合が太っ腹。
以前は、標準税率が17.5%だったのが、リーマンショックで景気がグンと悪くなった時に、一年間限定で15%に引き下げられ、再度17.5%に戻って、2011年以降は20%なのですが、こんなにコロコロ変わっても、食料品はずっと0%なので、庶民の生活に変わりはありません。
軽減税率、サマサマです。
さて、軽減税率を導入する場合、必ずどこかで、生活必需品と贅沢品の線を引かなければならない事となり、混乱が生じているのは日本だけではありません。
英国でも、生活必需品と贅沢品のボーダーに位置する商品については、色々と複雑怪奇なルールがあり、素人では到底太刀打ちできるものではありません。
会計士の仕事が増え、雇用創出に一役買っているといえるくらいです。
例えば、ビスケットは生活必需品として0%なのですが、これにチョコレートがかかると贅沢品として20%課税。
でも、ケーキは生活必需品なので(ここらへんが英国らしい)、チョコレートがかかったケーキは0%なのです。
そして、日本でも話題になっている、食料品と外食とのボーダーですが、英国では、イートインするか否かという事に加え、提供されている食料品の温度が関係してきます。
つまり、暖かい食べ物は、テイクアウトしようがイートインしようが20%課税。
でも、サンドウィッチのような冷たい食べ物は、テイクアウトしたら0%でイートインしたら20%。
英国の場合、「冷たい食べ物」という、とてもニッチな商品についてのみ、テイクアウトとイートインとで値段が異なるのです。
例えば、マクドナルドなんて、殆どのバーガー類やポテトは暖かいのでどこで食べても20%課税。
強いて言えば、サラダくらい?テイクアウトかイートインで値段が税率が異なってくるのは。
なので、英国マクドナルドでは、テイクアウトでもイートインでも、すべて同じ価格で商品を提供しています。
これは、日本のマクドナルドも同じ方式を選択しましたね。
そして、すでに英国では、冷たいサンドウィッチをテイクアウトとイートインの両方の形態で提供しているカフェなどでは、「テイクアウトとイートインとで値段か違う」というのは常識になっています。
観光客は戸惑っているようですが、なにせ外者なので、郷に入っては郷に従えというという感じです。
なので、ぜんぜん大丈夫。
日本でもきっと、そのうち常識になるから大丈夫。
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