世の中では、一般的に「借金」は嫌われ者です。
「借金は良くない」という意見の人々が大多数で、中には、「何がなんでも借金だけはゼッタイにダメ!」という一方的で頑なな主張を持つ人もいます。
四面楚歌というか、ちょっと可哀想なくらい。
でも、「借金」って、見方によっては、そんなに悪いものでもないと思うのです。
もちろん、浪費の為にむやみやたらと借金をする事はよくありませんが、上手く使えば、借金は悪いことばかりではない。
将来的により大きな財産を築くためのレバレッジになる事もあるし、それより何より、人生において、「借金ができるだけの信用を築く」ことが大切なのです。
つまり、「借金ができる」ということは「財産」なんです。
以前、借金リテラシーという記事でも触れましたが、昨今、日本人の金融リテラシーが弱いと言われていますね。
https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2019/09/blog-post_23.html
この記事では、日本では「金融リテラシー」とは、「投資リテラシー」とほぼ同義語として扱われているような気がすると述べました。
しかし、最近気が付いたのですが、最近に政府主導のキャッシュレス推進に伴い、「金融リテラシー」=「借金ダメリテラシー」みたいになってるような気がするのです。
つまり、無理な住宅ローンを組むのは、「金融リテラシー」=「借金ダメリテラシー」がないからだと。
まあ確かに、無理な住宅ローンを組むのは「金融リテラシー」が無いからだとは思いますが、ワタシとしては、その「金融リテラシー」イコール「借金ダメリテラシーだとは思いません。」
「金融リテラシー」とは、人生におけるお金の使い方にたいするリテラシーなのです。
「金融リテラシー」は、「投資リテラシー」は「借金ダメリテラシー」を含むと思いますが、イコールではありません。
そして、「金融リテラシー」は、「借金ダメリテラシー」だけでなく、上手く借金するリテラシー」も含むと思います。
「借金はダメ」の一辺倒では、金融教育も何もあったもんじゃないと思うんですよね。
では、上手く住宅ローンを組む為に必要な金融リテラシーって、どうやって育むことができるのでしょうか?
上手く住宅ローンのような長期かつ多額のローンを組むことができるようになる為には、
「いつ、どれだけの金額を、どれくらいの金利で、何を買う為に借りるのか」、そしてそれを、「どれくらいの期間をかけて返すのか」を判断できるようになる必要があります。
そして、「自分がどれくらいの金額を、どれくらいの金利で借りることができるのか」を理解する必要があります。
もし、自分が希望する金額を希望する金利で借りられないならば、それを実現させる為に、自分で意識してクレジットヒストリーを構築することも必要かもしれません。
有利な金利で借金をする為には、月々定額の収入がある事が大切ですし、日々の生活費をスリムにし、貯金を増やすことも、金融機関の信用を得るには有効でしょう。
借金をする為に、つまり「借金ができるだけの信用を築く」為には、どんな努力が必要かを教育するのも、金融教育だと思うのです。
多分これは、上級者向けのコースですね。
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