Tuesday 8 October 2019

アリとキリギリスの寓話に対する夫(ミャンマー人)の洞察

アーリーリタイア、もしくはセミリタイアを実現する為には、ある程度の資産が必要です。

実家がお金持ちとか、宝くじが当たったとか、そういうラッキーな事がない限り、普通の人がアーリーリタイア/セミリタイアを実現するだけの資産を蓄えるには、現役で働いている間に、手元に現金があるからと言って散財せず、普段から質素な生活を心がけて蓄財に励む必要があります。

イソップ寓話「アリとキリギリス」の、アリのように。

投資で増やすにしても、種銭が必要となりますからね。

ワタシ個人的には、少なくとも、余剰資金として1,000万円くらい貯まるまでは、投資には手を出さないほうが良いと考えます。

我が家は先日、現金を放出して住宅ローンの繰り上げ返済してしまったので、現在、とても現金と投資のバランスがとても危ういポートフォリオとなっていますが。

ワタシの貯金遍歴
https://floatingonwatermeditate.blogspot.com/2019/09/blog-post_28.html

まあそれは、仕方がない。そんな事もあるもんさ。

1,000万円。今の為替レートで換算すると、大体75,000 ポンド程になりますでしょうか。

今(2019年10月現在)、大体1ポンド130円強なのです。

ああ。我が家の資産の円評価額が、どんどん下がっていく。。。

まあそれも、仕方がない。そんな事もあるもんさ。

さて、我が家の場合は、住宅ローンの返済が終了したので、現在、月々の最低限の支出が1,000ポンド程度ですんでます。

1,000ポンド(約13万円)で一ヶ月生活できるとなると、単純計算で、1,000万円(75,000 ポンド)あれば、75ヶ月、つまり、6年3ヶ月は働かずに生活することができます。

もちろん、豪華な外食や、旅行にかかる費用は含まれておりません。二人の生活にかかる最低限の費用です。

でも、大人二人が、特に節約もせずに暮らしていてこの金額は、悪くないのではないでしょうか。

ロンドンだと、住宅ローンの月々の返済や家賃だけで1500ポンドなんて簡単に飛んでいきますからね。

なので我が家は、これからはアリとなって、リタイア資金を蓄えようと計画しているのです。

ワタシはもう、セミリタイアしてるけど。

ところで、イソップ寓話の「アリとキリギリス」。

この物語の教訓については、二通りの受け取り方があるようですね。

一つは、「好景気(夏)の間も、収入が増えたといって散財するのではなく、不景気(冬)に備えて節制して貯蓄に励むことが大切である。」という教え。

そして一つは、「好景気(夏)の間も散財せずに、不景気(冬)に備えて節制して貯蓄に励むような人は、概してケチでで他人に対する思いやりがない。」という批判。

そんな話を、夫(ミャンマー人)としていた時の事。。。

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夫:そうだねえ。「アリとキリギリス」の話は、色んな受け取り方ができるけど、実は、エンディングにも、色んなバージョンがあるんだよ。

ミャンマーバージョンでは、アリはキリギリスに食料を分けてあげて、一緒に冬を越す。
キリギリスは心を入れ替えて、次の年は夏に働くようになるんだよ。

ボクは、ミャンマーバージョンの方が好きだな。

ワタシ:ミャンマーのアリは、優しいんやねえ。それに較べて、ヨーロッパのアリはケチというか、個人主義やねえ。ヨーロッパの冬の方が、長くて厳しいからかなあ。

夫:うん。ヨーロッパのアリばかりを、そんなに悪者にしたらかわいそうだよ。

よく考えてごらんよ。アリとキリギリスとでは身体の大きさが大分違うから、アリの蓄えた食糧ではキリギリスを養えないと考えたのかもしれないよ。

アリの1週間分の食料を、キリギリスは一日で食べてしまうかもしれないからね。

ワタシ:えええ。

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そ、それは、とてもアリの事情を考えた思いやりのある意見だと思います。

でも、イソップ寓話に生物学的視点を持ちむとは!

そんな事してしまったら、その他色々なイソップ寓話のエピソードが成り立たなくなってしまうような気がするのですが、そう思うのはワタシだけでしょうか。

でもまあ、この考え方も重要です。

つまり、蓄財することも重要ですが、いざ、蓄財したものを使う時に、それを散財せず、上手く計画的に使っていくことも同じくらい重要なのです。

アリは、自分達の消費量から冬を越すのに必要な量を計算して備蓄したと思いますので、自分達より極端に身体が大きい、よって極端にたくさん食べるであろうキリギリスを養うことはできない。

うーん。色々と考えさせられる、なかなか奥の深い物語ですね。



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