Saturday 13 April 2019

英国のテレビ番組は面白くない?

在英日本人の中には、英国のテレビ番組は面白くない、
と文句を言う人達がちらほらといます。

英国にもNHKの受信料同様、TV Licence というものがあり、
一ヶ月約13ポンド(1900円くらい)なのですが、それを払いたくないと。

でも、個人的にはワタシ、英国のテレビはそんなに悪くないと思うのです。

確かに、英国のドラマは演出が地味かもしれません。

特にソープオペラと呼ばれる、ほぼ毎日放送している長寿連続ドラマは
バックグラウンドミュージックが皆無だし、前回までのあらすじもない。

引っ越してきたばかりの外国人からしたらチンプンカンプンで
初めは何が面白いのか、まったく分からないと思いますが、
これがまた、辛抱強く見てると、けっこう面白くなってくるのですよ。

ワタシ、Eastenders けっこう好きです。

クイズ番組にいたっては、日本で20年くらい前やってたようなスタイルの、
超難しい問題を早押しで答える、マニア系クイズ番組もまだまだやってます。
University Challenge なんて、タイトルからしてマニアックではありませんか。

しかし、英国のテレビ番組で特筆すべきは、
ドキュメンタリーやコメディー、トークショー、討論番組などの質の高さです。

BBCのドキュメンタリーは、時々NHKも購入して日本で放送してますよね。

日本で放送する時は、ナレーションを吹替しているようで残念なのですが、
英国には、伝説の自然ドキュメンタリーナレーター、

David Attenborough 氏 (デイヴィッド・アッテンバラ氏)

という方がおりまして、英国では、子供から老人まで彼の声に夢中です。

例えるなら、アニメ「日本昔ばなし」の声優さん二人の声みたいな感じ。

もし入手できれば、一度是非、BBC自然ドキュメンタリーを
デイビッド・アッテンバラ氏の声+字幕でご覧ください。

もう、吹替バージョンは見られません。

もちろん、NHKで吹替されているナレーターさんも上手なのですが、
やっぱりデイヴィッドには勝てない。。。

さて、討論番組では、先日少し触れた、Question Time が定番でしょうか。

これを見ていると、英国の一般市民って、テレビカメラの前でも臆することなく、
しっかりと自分の意見を述べるなあと、関心してしまいます

もちろんパネラーの方々が繰り広げる討論も興味深い。

そして、英国と言えばアンティーク!
プロによるアンティーク鑑定ショーなんてのは、英国では定番です。
Antiques Roadshow とか。Cash in the Attic とか。
日本の「なんでも鑑定団」は、この二つを足して2で割ったものやと思う。

その他、英国で一時、雨後の筍のように出現したセレブシェフによる料理番組や、
素人が料理の腕前を競う料理コンペショー、
芸能人が社交ダンスに挑戦するバラエティーショーや、
少し前に流行ったリアリティーショー、オーディション番組など、
やわらかい番組も多数あります。

中には、日本にも似たようなものがある番組もあります。
でも、同じような番組でも、作り方が違うので、
日本のものとは少し感じが違いますね。

だから、英国在住の日本人には不評なのかもしれません。

でもやっぱり、ワタシ個人の意見としては、英国のテレビ番組は十分面白いと思うし、
TV Licence の一ヶ月約13ポンドが、特別、高いとは思いません。

むしろ、ワタシたちの支払うTV Licence が、
あの高品質なドキュメンタリーの資金源となっていると思うと、
払う価値があるものだと考えています。

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