ずいぶん前にインターネットで読んだ記事。
人々が欲張りだから居酒屋で酒が飲め、経済がうまくいく
この記事の結論は、最後の3段落にまとめられていると思います。
「しかし、「欲張り」が良いと言っても「貧富の差」が良いとは限りません。「努力をした人が豊かになる」ならば皆が努力をするので良いのでしょうが、「運の良い人が豊かになる」のでは、皆が努力するようにはならないので、経済はうまくいかないでしょう。
極端な場合には、金持ちの子は苦労せず金持ちになり、貧しい人の子は教育が受けられないので貧しいままである、ということになりかねません。それは問題ですね。筆者としては、相続税をしっかり徴収するべきだと考えています。
努力した人が豊かになるのは良いことですが、その子が金持ちになる必要はありませんから、「相続税をしっかり徴収して、貧しい子供達に教育をしっかり施して、誰でも頑張れば豊かになれる国を作る」というが良いのではないでしょうか。」
この記事を読んでの感想が、う~ん。
申し訳ないですが、ワタシ、この記事には賛同できません。
人が欲張りになるのは、自分だけでなく、自分の子孫の為でもあると思うのです。
最近、子供のいない夫婦が増えていますが、子供がいない夫婦は往々にして、
自分たちが必要とする以上に財を蓄えようとしない。
お金のために一生懸命働いて、必要以上に財を蓄えようとする人たちって、
財産を残す相手、つまり、子供がいるのです。
なので、もし相続税を増やして自分がどんなに努力して稼いでも、
それが自分の子孫の幸せ、繁栄につながらないとなってしまえば、
この記事の筆者が言われる、共産主義世界のようになってしまうかもしれません。
自分のためだけにそれだけ頑張れるかって言ったら、
まあ、そういう人もいるかもしれませんが、
大部分の人たちは、自分の子供に不自由をさせたくなくて、
頑張って働くんですよ。
むしろ、人々のやる気を起こさせるためには、
相続税は軽減した方が良いと思うくらいです。
「蓄財は一代かぎりで皆平等に競争する」っていうのは聞こえは良いですが、
動物の、自分の遺伝子を受け継いだ子孫の繁栄を望むという
本能に反すると思うのです。
共産主義しかり、本能に反する政策って、
上手くいかないと思うのですよね。
日本って、中途半端に資本主義で所得税はそんなに高くないクセに、
相続税はやたらと高いですよね。
高収入の個人から個人所得税をガッポリ徴収している、
社会民主主義国である英国の方が、相続税に関しては寛大です。
でもワタシは、英国の方が正しい姿たと思います。
だって、相続税って、思いっきり二重課税じゃないですか。
冒頭の記事の著者は、金持ちの家に生まれた「運の良い人が豊かになる」
っていうのが不公平だという主張のようですが、
ワタシとしては、頑張って子孫のために蓄えた財産(所得税支払い済み)に
再度課税するなんて、それこそ不公平だと思います。
所得税でとるか相続税でとるか、取りやすさの差だけの話ではないですか?
ReplyDelete日本は相続税の方が捕捉しやすいのかもしれないですね
取りやすさの差っていうのはあるかもしれませんねえ。でもやっぱり、相続税は二重課税になるので、あまり重いと納得いきません。
ReplyDelete企業の内部留保に課税するみたいなものですから。
まあ、企業よりも個人からの方が取りやすいんでしょうねえ。