ミャンマーは暑いです。
なので普段、靴というものははきません。
暑いし、蒸れるし、健康的じゃない。
おまけに雨季には大雨が降って、
下水施設が発達してないので、すぐに冠水してしまいます。
そんな中で靴を履いたら、一発でダメになってしまうので、
そもそも、靴なんて合理的ではないのです。
というわけで、ミャンマー人は、一年中サンダルを履いています。
乾季は、ちょっとおオシャレなサンダル。
革製のサンダルとかも良いですね。
雨季はどうせ水びたしになるので、もっぱらビーサンで過ごします。
どちらにしても、靴の出番はありません。
夫(ミャンマー人)も、生まれてから英国に来るまでの間、
靴を履くなんて、滅多になかったということです。
でも、英国は寒い。
ビーサンで過ごせるのは、夏の短い期間だけ。
その短い夏の間さえ、寒がりのミャンマー人にとっては
サンダルで過ごすには寒すぎるくらい。
夫(ミャンマー人)は、生まれてはじめて、靴が必要になったのです。
でも困ったことに、夫はそれまで、靴を買ったことがないのですね。
靴の選び方って、子供の頃は、お母さんが爪先のあたりを上から押して、
ある程度の余裕があるか確認して選んでくれる。
少し大きくなったら、自分で靴の外から押してみたり、
履いて歩いてみりして、痛くないか確認しながら選ぶ事を覚える。
注意して選んだと思ったのに、いざ毎日履いてみると、
あそこがあたって痛い、こっちが当たって痛いとなったりして、
試行錯誤しながら、自分なりに靴の選び方を習得していくのです。
それを全くやらずに大人になった夫(ミャンマー人)。
さて、困った。
どうやって選ぼう、
ワタシが代わりに履いてみて選ぶわけにもいかんし。
とにかくはじめは、爪先のあたりを押して、
どれくらいが適度な空間かを教え、
必ず両足で試しばきして歩いて見るようにと教え、
それでもはじめは上手く選べなかったけど、
試行錯誤の末、そこそこ普通に選べるようになりました。
いやあ、はじめはどうしようかと途方にくれました、
犬のおまわりさんじゃないけど、
困ってしまって、ワンワンワワン!
という気分でした。
そんな事があったのも、もう15年以上も前の事。
今では夫(ミャンマー人)も、すっかり靴の生活に慣れ、
お気に入り靴のブランドまであります。
生意気な!
No comments:
Post a Comment