夫(ミャンマー人)が子供だった頃の、ミャンマー事情あれこれ。
教科書について。
世間話をしていて、夫がふともらした事実。
夫:僕、くじ運悪いんだよなあ。
子供の頃、教科書のくじであたった事ないし。
ワタシ:教科書のくじ?それなに?
当たった人はタダで教科書もらえるとか?
夫:ううん。教科書が人数分ないから、
くじ引きして、当たった人が買えるの。
ワタシ;えええ。で、当たらなかった子はどうするの?
夫;ブラックマーケットで買う。
僕は、毎年くじに外れたから、家に帰って
「ソーリー、ママ。またくじに外れた。」って。
そしたらお母さんが、教科書を買いにブラックマーケットへ走るんだ。
ワタシ:えええ。ブラックマーケット!
なんと、ミャンマーの学校では、
年度の初めに、クラスでくじ引きをするそうです。
なぜなら、教科書が人数分ないから!
くじに当たった子供が、教科書を購入できるのですね。
そして、くじにはずれた子供の母は、ブラックマーケットへ走る。
ハーブを買いにスカボローマーケットへ、ではなく、
教科書を買いにブラックマーケットへ!
ちょっとシュールですが、それって、どうなんだろう。。。
ミャンマーという国は、義務教育を何と考えているのか。
そもそも、ミャンマーに義務教育という概念はあるのか。。。
義務教育の間は教科書を無償給与してくれる日本で育った私としては、
ちょっとびっくりです。
でも、日本のこの制度も、ずっと昔からあるわけではなく、
昭和37年に公布された法律に基づいて、昭和38年から実施された
比較的新しい制度なのですね。(ワタシが生まれる10年前です。)
そしてこの制度は、当時の母親達が、教科書無償化運動をして
勝ち取ってくれた制度なのです。
当たり前だと思っていた制度ですが、当たり前ではなかったのですね。
さて、今のミャンマーの教科書事情はどうなのでしょうか?
今は、ミャンマーも民主化されたことだし。
教科書の無償化は無理としても、教科書が足りなくて、
ブラックマーケットで買わなきゃいけない、なんて事は、
もうきっと、起こっていないはず。
気になるなあ。
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