もちろん、これほどの事件ですし、彼のルノーの役人でもありますので、
彼のスキャンダルは、英国でもニュースにはなっています。
たぶん、日本ほどではないと思いますが。
英国では、どちらかと言えば、彼のスキャンダルよりも、
イングランド北部、サンダーランドにある日産の英国工場での減算計画と、
それによる雇用喪失の懸念の方が大きく報道されているようです。
カルロス・ゴーン氏一人が巨額をポケットに入れたかどうかという問題よりも、
数百人、数千人の雇用の方が、大きな問題なのです。
確かに、彼が様々な方法を用いてちょろまかしたとされる資金は、多額に上ります。
役員報酬を過少申告して所得税ごまかしたのでx億円。
CEO特別予算枠での、一般人に理解不能が支出がx億円。
怪しげな子会社を通した怪しげな取引がxx億円。
とか、出てくる怪しい取引がすべて億円単位ですからねえ。
どんだけ欲の皮がつっぱってるの。ゴーン氏よ。
100万ポンド(約1億5千万円)手に入ったら、即リタイヤや!
なんて言っている、ワタシと夫(ミャンマー人)からしたら、
彼の強欲さは理解できません。
ワタシの感覚では、円建てで2~3億円あったら、
アクセク働かなくても、死ぬまで普通に暮らせるだろうし、
それ以上の金額には、あまり興味ありません。
それよりも、ギャンブルは引き時が肝心と、
風向きが変わる前にドロンします。
でも、彼は違うんですねえ。
多分、生活レベルもそれなりに上げちゃってるだろうから、
いくらお金があっても足りないんでしょうねえ。
そしてきっと、物欲もものすごいに違いない。
南の島とか、プライベートジェットとか。。。
日本の検察は、ゴーン氏の罪を立件するのに手間取っているようです。
109日も拘留しても立件できなかったということは、
決定的な証拠が出てきていないのでしょうか。
では、彼はどんな罪を犯したのか?
彼の一番の罪は、「強欲である事」かもしれません。
でも、強欲である事は犯罪ではありませんから、それで立件はできません。
検察側としては、とにかくどんな罪でもよいから、
立件できる証拠を見つけようとしてるんでしょうねえ。
で、色々な容疑をかけて再逮捕を繰り返している。
ドロ沼試合ですなあ。
そして、彼をこのスキャンダルに陥れたのも、彼自身の強欲さに他なりません。
彼の失敗は、引き時を間違えた事。
あちこちで色々な悪事を働いていたようですが、
ギャンブルと同じで、引き時が肝心だったと思うのです。
もし彼が、5~6億円程度ちょろまかした時点くらいで、
すっと身を引いていたとしたら、
日産も日本政府も、見逃していたかもしれません。
腐ってもタイじゃありませんが、
彼は、一時どうしようもなく傾いてしまった日産を、
ビシバシと建て直した功労者なのですから。
でも、彼の行状が、あまりにも目に余ったので、
ついに、行動に出してしまったという感じなのでしょうか。
ゴーン氏も、自分の強欲さをもう少しコントロールする事ができたら、
上手く逃げ切れたかもしれないのに。
でもきっと、彼はそんな風には考えてないだろうなあ。
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