Saturday 18 May 2019

家計簿つけだだけでは家計が改善しない理由

新聞でもネットでも何でも、家計相談している人達の中に、
頑張って家計簿つけてみたけど、家計が改善しないってい人がいますよね。

なぜ、家計簿つけても家計が改善しないのか?

家計簿つける作業って、企業でいえば、経理アシスタントが
日々の請求書や経費の取引を、仕分けしている作業なのです。

でも、企業は、そうやってできた仕訳帳をそのままにはしておきません。

企業規模にもよりますが、月ごと、四半期ごと、半期ごと、一年ごとに
決算処理というものをいたします。

でも、家庭の主婦が家計簿をつけてるのって、殆どの場合が、
経理アシスタントが日々の仕分けをしている、
という段階で終わっているのですよね。

つまり、決算していないのです。

決算っていうのは、家賃など前払いした費用を、来期に繰り越したり、
まだ支払いしてないけど、発生したことは事は確実な費用、
例えば、クレジットカードの使用額とかね、と計上したりとかです。

ネット等で家計相談を拝見していますと、時折、毎月の支出に、
「クレジットカード費」っていう費目がある相談者がいらっしゃいます。

その、「クレジットカード費」っていうのは、
その月に使用した額なのか、その月に払う額なのか。

記事を読んだだけでは、それはよく分かりません。

しかしながら、家計相談で「クレジットカード費」という費目を計上するという事は、
キャッシュフローと損益計算書をゴッチャにしている事は確実ですので、
かなり、手強い相談者かと思われます。。

どちらにしても、世の中の多くの主婦たちは、
節約の為に家計簿をつけてはいますが、
決算までやって家計全般を把握している方っていうのは、
どちらかというと少数派なのではないかと思います。

家計簿は、毎日の食費や雑費・光熱費等、ミクロな家計管理には有効です。

しかしながら、住宅ローンや保険、特別支出など、
マクロな家計管理を行うにには、日々の家計簿の記帳だけでは不十分です。

企業の経理で言うところの、決算処理的なことを行い、
現金残高と合致させていかないと、本当の家計が見えてきません。

ちなみにワタシは、英国勅許公認会計士の資格を目指して勉強中の
経理社員なのですが、家計簿は、基本、現金残高との合致ベースです。

日々の細かな支出に関して、アレに使ったこれに使ったというのは
そんなに意識していません。

ただ、毎月の〆日に、前月の〆日と比べて、現金がどれだけ増減したか、
資産がどれだけ増減したか、負債がどれだけ増減したか。

基本的には、それだけを管理しています。

まあ、言ってみれば、決算しかしていない感じですね。

でもやっぱり、本気で家計を管理するならば、決算までやって、
資産、負債の状況を管理するまでやるべきです。

でないと、日々の細かな支出を頑張って管理しても、
思ってもいなかったところで、ドカッと大きな損(支出)が
発生してしてしまうかも知れませんからね。

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