英国での語学留学中の事でありました。
思い起こせば、新卒で就職して6年と少し働いた会社を退職し、
英国に語学留学したのは、もう、18年も前の事になります。
そして先日、一時帰国で里帰りした時に、
その会社が、郊外に移転するという噂を耳にしました。
当時ワタシの上司(部長)だった方は、その後、取締役を経て顧問を経て、
ついに退職されたそうです。
18年もたったもんなあ。
色々なことが変わっていくのです。
Nothing lasts forever.
しみじみ。
昭和な会社でしたが、悪い会社ではありませんでした。
18年後の今、規模を縮小しながらとはいえ、
まだ存続しているというのは立派なものです。
時折、「もしあの時、英国に留学しなかったら?」
と考える事もあります。
もし、あの時英国に留学しなかったら、
その時点で会社を辞めることは無かったでしょう。
おそらく、あと数年間くらいは同じ会社で働いていたと思います。
総務・人事をしていた為、ゆくゆくは社会封建労務士の資格を
とって欲しいと言われていたので、
おそらくは、資格が取れるまでは、同じ会社に勤めていたでしょう。
でも多分、資格が取れたら、退職していたと思います。
なぜって、それは、、、
その会社では、女子(ここではあえて女子と書きます)が
出世するということが、考えられなかったからです。
ワタシが在職当時、その会社で働いている女子は、
パートのおばちゃん以外はすべて、
子供のいない既婚女性か独身女性でした。
ワタシが在職している時に、健康保険の出産手当金の請求を行ったことがありますが、
その方が、その後、育児休暇を取得されたという記憶はありません。
そして、役付の女子社員はいませんでした。
確か一人だけ、主任待遇のパートのおばちゃんがいましたが、
それは、地方の出張所長の奥様という、かなり特殊なケースでした
つまり、その会社では、普通の女子社員にとっては
出世の道は考えられなかったのです。
まあ、飲み会とかは楽でよかったですよ。
男子社員が、一生懸命気を利かせて、料理やお酒を注文したり、
上司にお酌をしたりするのを尻目に、
女の子は、のほほんと飲み食いしてれば良いんですから。
だって、どうせ女の子は出世しないんだから、
飲み会の席では、上司に媚びる必要なんてないのです。
チヤホヤしてもらってニッコリ笑ってればよいのです。
まあワタシは、もともとそんなにキャリア志向ではないのですが、
それでもやっぱり、女子が出世した実績がない会社っていうのは、
やる気がなくなるものですよ。
その会社で、定年までとは言わずとも、長期間働く自分の姿というのが、
いまひとつ上手く想像できなかったのです。
将来、結婚して子供が生まれたら退職するかパートになるか。
独身のままだったら、ずっと「女子社員」として、
掃除当番とかお茶当番とかやりながら働くのか。
そう思ったら、なんか虚しくなってきたんです。
それなら、思い切って会社を辞めて、
ずっと行きたかった海外に行こう!と思ったのですよ。
英国に語学留学した後、特にプランがあったわけではありません。
強いて言えば、帰国後はどこか、外資系の会社の人事にでももぐりこんで、
英語を使って人事の仕事をしながら、社会保険労務士の資格を目指そう、
なんて考えていました。
結局、英国で音(ミャンマー人)と出会って、そのまま結婚したので、
そのプランは、絵に描いた餅となったのです。
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