Monday 6 May 2019

終身雇用が保証されていない国での住宅ローン返済戦略

思い起こせば、2008年。

やっと家を買った!と思ったら、リーマンショックが起こって、
あれよあれよと世界経済は不況に陥りました。

終身雇用が保証されていない国で、景気が悪いという事は、
明日にでも、今の職を失うかもしれない、というです。

そして、住宅ローンというものは、債務不履行になると、
せっかく購入した家を召し上げられてしまうのです。

おまけに住宅ローンは、大抵、かなりの長期ローンとなります。
我が家は25年で組みました。

そして、我が家の場合は購入直後にドカンとリーマンショックがきましたが、
そうでなくても、25年もあれば、その間に1度や2度は
不況が訪れる事を覚悟しなければなりません。

なので我が家は、その不況の間も、毎月確実に返済できるように、
債務不履行のリスクを少しでも減らす事を、最重要事項としました。

当座の目標は、夫婦どちらかが失職しても、
しばらく生活できる程度の貯金を作る事。

それと同時進行で、できるだけ繰上げ返済をする。

具体的には、リーマンショックの影響で英国の政策金利が下がり、
それに連動して我々の毎月の支払額が減った分を、
そのまま繰り上げ返済にまわしたのです。

繰り上げ返済する際には、返済総額だけを考えると期間短縮型がお得です。

しかし、我々の最重要事項は、債務不履行のリスク低減ですので、
返済額低減型の繰上げ返済を繰り返してきました。

支払い総額が少々増えようが、毎月確実に、楽に返済できる額まで
月々の支払額を減らす事を目標としたのです。

目標は、夫かワタシ、どちらか一人の収入で、
ローン返済を含めた生活費をまかなえるようになる事。

けっこうすぐに、夫だけの収入でまかなえるようになったので、
次の目標は、ワタシ一人の収入でまかなえるようになる事です。

まあ、ワタシもゆっくりとですが昇給していましたし、
金利のおかげで減った分だけでなく、繰上げ返済のおかげで減った分も、
次の繰上げ返済にまわしていましたので、数年後には、
ワタシ一人の収入だけでも、月々の支出をまかなえるようになったのです。

そんな時、夫(ミャンマー人)が失業しました。

その後、せっかく見つけた再就職先でも再度リストラされ、
約一年くらい仕事が安定しなかった時期があるのです。

夫のリストラ話
夫のリストラ話(続き)
アウトソーシングのKTは難しい
夫のリストラ問題はまだまだ続く
夫のリストラ問題、まだまだ続いてもらっては困る。
夫のリストラ問題、お願いだからこれで終わってください。

幸いその頃には、ワタシ一人の収入で家計をまかなえるようになっていました。

もちろん、その間は繰り上げ返済はストップしてましたが、
貯金を食いつぶす必要がないというのは、精神的に大分ちがいます。

夫の失業という、きわめてストレスフルな大事件を、
比較的冷静に乗り越えることができたのは、その時点で
住宅ローンの月々の返済額がかなり低くなっていたからです。

我々の戦略勝ちです。

とまあ、終身雇用が保証されていない国での住宅ローン組んだ場合は、
債務不履行のリスク低減を最重要事項とする戦略が有効かと思います。

まあ、どんどん繰り上げして期間短縮して返す人もいるんですがね。

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