Saturday 4 May 2019

終身雇用が保証されていないけど、25年住宅ローンを組んだワタシ達。

経団連の中西宏明会長が、とうとう漏らした本音。

経団連会長“終身雇用を続けるのは難しい”

このニュースをみて、日本で終身雇用制度が崩壊したら、
住宅ローンを組んで家を買う人が減るだろうなあ、と思ったワタシ。

とは言いながら、我々夫婦は、終身雇用が保証されていない英国で、
25年ローンを組んで、今の住処を購入したんですけどね。

英国では、終身雇用は保証されておらず、
日本よりもずっと雇用の流動性が高いのですが、
みんな若いうちから、けっこうバンバンローンを組んで
家を購入する傾向にあるのですよ。

今はちょっと、ロンドンの不動産価格が高騰しすぎて、
若者には手が出なくなっているみたいですが。

我々夫婦が今の住処を購入したのは10年前。
なんと、あのリーマンショックの直前のことでした。

当時(リーマンショック前)のロンドンでは、
年々不動産価格が高騰していたのですが、
それに比例して賃貸の家賃もどんどん高騰していたので、
このまま家賃を払い続けるのは無理だ~!と、購入を決心したのです。

終身雇用が保証されていない英国で、
夫婦二人の合算年収の三倍程度の金額を、
25年ローンで今の住処を購入したのです。

まあ、年収の三倍って、超低金利の今の日本だと、かなり堅実な借入額ですね。

当時の英国でも、けっこう堅実な借入額でした。
銀行は、合算年収の四倍くらいまで貸してくれると言ってくれたので。

でも、当時の英国の金利だと、そんなに借りちゃうと
返済が大変になりそうで。。。


ローン返済スタート時の金利は、3年間の優遇金利が5.75%
優遇金利期間が終わると、7.5%でした。

この金利で25年借りると、最終的な支払い総額は、元金の2倍以上になります。

月々の支払いは、同等の賃貸を借りるよりも、ちょっと高いくらい。

我ながら、なかなかチャレンジャーだったと思います。

おまけにリーマンショック後は、銀行が不良債権を抱えたくなくて、
住宅ローンを貸し渋った為に、全体的に不動産価格が下がりました。

つまり我が家は、高値でつかんでしまったのです。

クソッ!!!

でもまあ、逆に言えば、まだ銀行の審査がそこまで厳しくなかった時に
ローンを組めてラッキーだったかもしれません。

もしかして、リーマンショック後だったら
銀行が貸してくれなかったかも知れませんからね。

得たいの知れない元ミャンマー人とその妻(日本人)には。

そして、何よりラッキーだったのは、
政策金利に連動する変動金利で借りていたのですが、
金利の高い時に設定された商品のため、
けっこうお宝ローンになったのです。

リーマンショック後、日本ほどではないにしても、
英国の金利もどんどん下がっていったので、
毎月の支払いが、あれよあれよと下がってくれました。

なので、少々高値でつかんでしまいましたが、
金利の減少で得した分と相殺されているでしょう。

でもやっぱり、購入後しばらくは不安でしたねえ。

終身雇用が保証されていない国で、景気が悪いという事は、
明日にでも、今の職を失うかもしれない、というですから。

またまた長くなったので、つづく。

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