Saturday 15 June 2019

キレイ好きな日本人

最近、環境省がレジ袋の有料化を義務化する方針を表明して、
インターネットのニュースで話題になっていますね。

ネットニュースを見ての感想は、別の記事にも書きました。
レジ袋有料化に不満な人たちの意見がすごい。

でも、問題はレジ袋だけではないと思うのです。
そもそも日本では、商品が全体的に過剰包装ぎみなんです。

この過剰包装をなんとかしないと、
ごみが増えてしょうがないと思うのですよ。

この件については、先日一つ記事を書きました。
ごみを減らす。日本でやるのは難しい。

これらのそもそもの原因は、日本人の衛生観念と言うか、
「キレイ好き」さだと思うのです。

まず、商品が汚れないように、過剰包装する。

もしくは、商品からでてきた液体等で
持ち帰りに使用するバッグなどが汚れないように、
厳重にビニール袋などで包みこむ。

過剰包装のパッケージや、汁物で汚れたビニール袋は
再利用できずにごみになる。

ごみが増えるので、ゴミ袋がたくさん必要。

汁物で汚れたごみは、そのまま大きなゴミ袋にいれたら不衛生だと、
一度内袋としてレジ袋に入れてから、大きなゴミ袋にいれる。

そんな事してるからさらに多くのゴミ袋が必要。

ゴミ袋の中を衛生的に保つ為に、ゴミを一度内袋に入れるっていうのは、
日本人くらいしかやらない所作だと思う。

ゴミ袋あけたら、中に内袋に入ったゴミ袋が入ってるなんて、
もし外国人が日本人のゴミ袋を漁ったら、きっとビックリしますよ。

長年ロンドンに住んでますが、ロンドナーの出すゴミは汚いですからねえ。


そしてロンドナーは、買い物する時の袋詰めも、かなり大雑把。

英国でも、2015年からレジ袋が有料化になりました。
レジ袋は、一枚5ペンス(約7円)。地味に高いです。

よって、環境を守りたい人や、節約したい人は
エコバッグ持参でスーパーマーケットに行くようになったのですが、
みんな、かなり使い古したエコバッグに食品を直接ポイポイ入れてます。

日本人はキレイ好きな人が多いので、
特に、汁もれの恐れがある肉類や魚類なんかだと、
すでに厳重にパックされているにも関わらず、
備え付けのビニール袋でいれてからレジ袋に入れたりしますよね。

レジ袋は、あとはゴミ袋にするだけだから良いけど、
何回もくりかえして使用するエコバッグの場合、
備え付けのビニール袋にいれた後でさえ、
エコバッグが汚れるからイヤだという人もいるようです。

ワタシなんか、量り売りの野菜でさえ、
そのままポイっとエコバッグに入れてしまうような
衛生観念の持ち主に成り下がっているので、
そういう人の気持ちはいまひとつよく分からないのですが、
確かに、肉や魚と野菜は分けたほうが衛生的かもしれません。

そうそう。エコバッグは、肉魚用と野菜用と二つ持てばよいのですよ。

英国のスーパーマーケットの一つ、Tesco では、
Bags for Life というエコバッグを販売しており、
それを一度購入すれば、クタクタになって使えなくなったら、
無料で新品と取り替えてくれるのです。

そのバッグには、内側に洋服の取扱いラベルみたいなのがついていて、
「肉魚用」とか「野菜用」とか、印がつけられるようになっています。

本当は、その程度には衛生観念を持つべきなのでしょうね。

多分、日本人と英国人を足して2で割ったくらいの大らかさで、
買い物とかゴミ出しをすれば、世の中上手くような気がします。



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