英国保守党の党首選、ボサボサヘアーがトレードマークの
ボリス・ジョンソン氏が勝ちましたね。
まあ、彼は元々本命馬ですから、驚きはありません。
もし、負ける可能性があったとすれば、
保守党議員の間で行われる予備選挙の段階であって、
最終決戦、つまり一般党員の選挙までこぎつけたならば、
まあ、ボリスが勝つだろう、というのが大方の予想でしたので。
つまり、ボリスに懐疑的な人の割合は、議員となった保守党員に高く、
より国民に近い一般党員の間では、ボリスは依然として人気者なのです。
なんでかなあ。
名門、イートン校出身というブランドかなあ。
父親・弟も政治家という、政治家一家の出身やからかなあ。
ブロンドやからかなあ。
ちょっと、小太りでコミカルやからかなあ。
やっぱり、カリスマ性があるんやろうなあ。
彼は、2008年から2016年までの8年間、ロンドン市長をやってました。
なので、ロンドナーにとっては、なんとも親しみがあるというのもあります。
彼がロンドン市長在任中に導入した、自転車のシェアシステムは、
いまだにボリス・バイクと呼ばれて、皆に親しまれています。
EU離脱国民投票では、離脱側を率いてキャンペーンを行いました。
ここで、ご学友であるデービッド・キャメロンに敵対したわけですな。
そして、離脱側が勝っちゃう!
Oops!
このカオスの中で首相はなりたくない!
トンズラだ!
と、一回ケツまくって逃げたくせに、それでもまだ一般の保守党員が
彼を選んだということは、やっぱり彼は、愛されているのでしょう。
思えば彼は、若い時から、やたらとメディアへの露出が高い政治家でした。
英国の政治家は、Question Time のような市民参加型討論番組をはじめ、
クイズ番組の特別バージョン(賞金はチャリティーに寄付)など、
ちょくちょくテレビに出てくるのです。
が、ボリスの場合、Have I Got News For You という時事風刺クイズショーや、
ロンドン市長になってからは、EastEnders というソープオペラにも出演してる。
EastEnders とは、ロンドン版「渡る世間は鬼ばかり」のようなものです。
やるな、ボリス。
仕事を選ばざること、キティちゃんの如し!
というわけで、良くも悪くも、存在感ありまくりのボリス。
彼が、このタイミングで首相選に出馬を決心したという事は、
彼にとって、今が「その時」だったのでしょう。
まあ、ええんとちゃう。
なるようになるでしょう。
ワタシは、合意なきブレグジットに向けて、ワタシの出来ることをやります。
トイレットペーパーのストックを、普段より多めにキープしたりとか。
今年11月以降のヨーロッパ旅行は、とりあえず予約ないとか。
ああ、スケールが小さいなあ。
だって、何が起こるかわからないから、心配しようがないんだもん。
でも10月末で、少なくとも、この中途半端な状態からは開放されそうです。
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