Tuesday 2 July 2019

JR各社が、消費税増税に伴い運賃を値上するそうですね。

JR各社が、消費税率の引き上げに対応するため
運賃と料金の改定を国土交通大臣に申請したというニュースがありました。

って。

消費税って、電車賃にもかかってるんやあ!

日本の消費税は、本当になんにでもかかってますね。

英国では、日本の消費税にあたる税金は付加価値税(VAT)と呼ばれており、
一般的な物品やサービスに対する税率は日本より遥かに高い20%なんですが、
電車賃やバス賃は軽減税率が適用されており、税率は0%です。

英国でも、以前17.5% だったVATが、2011年1月から20%に
引き上げられましたが、電車はバスの運賃は関係ありませんでした。

タクシーは、タクシーの運転手(または運転手が所属する会社)が
VAT登録している場合、VAT(20%)がチャージされます。

VAT登録は、年間の売上高が一定の基準を超えると義務になるので、
まあ、まともなタクシーならVAT登録しているはずですので、
タクシーは、VAT(20%)がかかるという事です。

電車やバスは、庶民の日々の足だし、環境の事を考えても、
電車やバスの利用を推奨するという意味で、
軽減税率が適用されているのでしょう。

一方、タクシーは環境にも良くないし、
そもそも、タクシーを利用するだけの経済力のある人ならば、
付加価値税20%くらい屁のカッパでしょ。って感じなんだと思います。

実際、英国は富裕層とそうでない層(中産階級・労働者階級)の格差が激しく、
そもそも、階級が異なると住む世界が異なります。

電車はまあ、ファーストクラスとかがあるくらいなので、
富裕層も利用していると思いますが、
地下鉄とか路線バスなんて、お金持ちはまず使わないと思う。

なので、20%なんていう高税率の付加価値税でも、
上手く軽減税率を適用すれば、ある程度、
庶民の生活を守ることができるのです。

とは行っても、英国の電車賃はそんな事関係なく、
年々確実に値上げしてますがね。

消費者がなんと言おうとお構いなしに、
少なくともインフレ率分(多いときはインフレ率以上)
着実に値上げされています。

ワタシが英国に留学した当初、2001年のロンドンのバス賃は、
ゾーン1で1ポンド。ゾーン2以上は外で70ペンスでした。*

それが、18年後の今は、ゾーンに関わらず1.5ポンドになっています。

ゾーン1で1.5倍。ゾーン2以上だと2.15倍。

18年で1.5倍になるには、1年あたり約2.3%の値上げ。
18年で2.15倍になるには、1年あたり、なんと約4.3%の値上げとなります。

英国の公共交通機関は、VAT税率アップの便乗値上げげなんて
セコイことはいたしません。

毎年1月2日に、しれっと値上げするのですよ~。

そう考えると、JR各社の消費税率アップに対応した値上げって、
つまり、消費税率引き上げに伴う値上げ以外は、
ここ数年、ほぼ値上げしてないって事です予ねえ。

それって、かなり良心的なのではないでしょうか?

バブル崩壊以降、デフレ傾向にあるここ20年ほどの日本で、
物価上昇に対する社会の圧力が強いのは理解できますが、
あまり物価が抑えこんでしまうと、良くなる景気も
停滞したままになってしまうのではないかと心配してしまうのです。

今回のJR各社の値上げは、英国の毎年の値上げへに比べたら、
値上げってほどのものではありません。

でも、この20年以上の間、新卒の給与水準はほぼ横ばい、
社会保険料の値上で実質手取りが減少しているといった状態の
日本社会にとっては、大きな値上と受け止められるのかもしれません。

本来なら、インフレにあわせて、物価も上がり、
お給料も上るって言うのが理想の世の中なのですがねえ。


*ロンドンの公共交通機関はゾーン制になっていて、
セントラルロンドンを中心に同心円を描き、一番内側がゾーン1。
外側に向かうにつれて、ゾーン2、3、4と数字が大きくなります。






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