Saturday 6 July 2019

ミャンマーへ本帰国 ー 故郷に錦を飾れるか?

最近、夫(ミャンマー人)の友人達が、ちらほらとミャンマーに本帰国しています。

昔々、ワタシ達がまだ一応「若者」と分類されていた頃、
今から15年前~10年くらい前に、つるんでいたような仲間達です。

夫がミャンマーを出て英国に移住したのは、約19年前、2000年の暮れでした。

当時のミャンマーは軍事政権の真っ只中。

「この国に、自分の将来は無い」

自国に見切りをつけた若者たちは、外国へ出て一旗あげようと、
少しでもチャンスがあれば、海外に移住していきました。

なので夫には、世界中、色々な国に友人がいます。

アメリカや日本、シンガポールにオーストラリア。

友人を訪ねて、世界一周旅行ができるかも~。

そして、夫が選んだ英国も、そんなミャンマーの若者にとっての、
人気のある移住先の一つでした。

絶対数こそ、そんなに多くありませんが、英国にも
夫のような、ミャンマーからの移民が一定数住んでいます。

そんな彼らが本帰国するという話を、最近、ちらほらと耳にするのです。

明るい未来を求め、自国に見切りをつけてミャンマーを出た彼らが、
ミャンマーが民主化された今、再度、ミャンマーに自分の将来を求めて、
再移住しようというわけです。

とはいえ、夫と同時期に英国に渡った人たちですと、
もうかれこれ20年近く、英国に住んでいた事になります。

英国到着時は皆一様に、未来を夢見る若者だった彼らも、
20年たてば、それぞれ違う道を歩んでいます。

英国で結婚し家庭をもった人もいれば、今も独身で、自由を謳歌している人も。

どちらかと言うと、今本帰国するのは、独身貴族に多い傾向があるような。

家庭を持つと、特に子供がいる場合は、
子供の教育には英国の方が望ましいですからね。

さて、最近も、ワタシも知っている夫のミャンマー人友人が、
ミャンマーに本帰国するという話を聞きました。

夫よりかなり若くて、今30歳代半ばくらいの男性です。

独身貴族です。

彼は、若干17~18歳くらいの時に英国に渡ったということで、、
青春時代から青年期の約20年を英国で過ごしています。

彼は、ミャンマーに帰ってビジネスを始めたいそうな。

しかし夫は、そう簡単には行かないだろうと言うのです。

「いくらミャンマー語が話せるといっても、彼はもう、外国人だ。」

現在、日本人を含む多くの外国人が、
ミャンマー投資に熱い視線を向けています。

しかし、ミャンマー投資には色々な障壁があるようです。

その障壁の一つは、もちろん言葉の壁ですが、
障壁は、それ以外にもあるのです。

それは、ミャンマーの商習慣といいますか、
モラルの低さといいますか、常識の違いといいますか。

西欧のビジネススタイルに慣れてしまった人間にとって、
ミャンマーのビジネス社会を渡っていくのは、至難の業だと言うのです。

ミャンマー人ビジネスマンと同化しない限り。

一旦海外に出たミャンマー人が、ミャンマーに錦を飾れるか否かは、
どれだけ自分がミャンマー人に戻れるかにかかっているという事なんです。

ビジネスモラル的にね。

「西欧のやり方を貫こうとしたら、きっと失敗する」そうですから。

さて、もうすぐ夫の友人の本帰国。

今後、彼がどうなっていくのか。

ミャンマーで成功するのか否か。
西欧のスタイルを捨て、ミャンマー人ビジネスマンと同化するのか。

気になるところです。



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